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光市母子殺害事件死刑確定で実名報道「おことわり」…本村さんに幸あれ!

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【光市母子殺害】最高裁が上告棄却 元少年の死刑確定へ(産経2012.2.20 15:07)
 平成11年の山口県光市母子殺害事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われ、20年に広島高裁の差し戻し控訴審判決で死刑とされた元少年(30)の差し戻し上告審判決で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は20日、元少年側の上告を棄却した。死刑とした広島高裁の差し戻し控訴審判決が確定する。
 上告が棄却されたのは、犯行当時18歳1カ月だった元少年の大月(旧姓福田)孝行被告。事件発生から13年を経て裁判が終結する。
(以下略)

 死刑判決が確定することで、ようやく多くのメディアが元少年の実名報道や顔写真公開に踏み切りましたね。
 特にテレビは全局そのように対応しているようです。

 ただ、何とはなしにテレビのニュースを見ていて気づいたのですが、実名報道に切り替えた理由(おことわり)について、各局さまざまな言い回しをしてるんですね。

 それは新聞にも言えることです。
 というか、新聞では、未だ匿名報道を続けている社が少なからずあるようなんですね。

 そのあたりをちょっとまとめてみました。
 ☆=実名報道 ★=匿名報道 です。
 
産経新聞(2/20 16:59)
産経新聞社は原則として、犯行当時に未成年だった事件は少年法に照らして匿名とし、光市母子殺害事件も被告を匿名で報じてきました。しかし、死刑が事実上確定し、社会復帰などを前提とした更生の機会は失われます。事件の重大性も考慮し、20日の判決から実名に切り替えます。

FNN(フジテレビ)(2/20 17:01)
FNNではこれまで、犯行当時、被告が少年だったため、少年法の趣旨に沿って、更生の可能性や社会復帰に配慮し、匿名で報道してきました。
しかし、死刑が確定することで、社会復帰後の更生の可能性が事実上なくなったことや、死刑執行は重大な国家権力の行使であること、事件の重大性などを総合的に判断し、今回、実名での報道に切り替えました。

読売新聞(2/20 15:05)
読売新聞は、犯罪を犯した未成年者について、少年の健全育成を目的とした少年法の理念を尊重し、原則、匿名で報道しています。しかし死刑が確定すれば、更生(社会復帰)の機会はなくなる一方、国家が人の命を奪う死刑の対象が誰なのかは重大な社会的関心事となります。このため20日の判決から、光市母子殺害事件の被告を実名で報道します。

NNN(日本テレビ)(2/20 15:12)
NNNではこれまで大月被告を匿名で報道してきましたが、今日から実名報道に切り替えました。今日の判決で死刑が事実上確定し、少年法が配慮している更生の可能性が基本的になくなること、また、事件が社会に与えた影響も踏まえたものです。
 ※くっくり注:ネットのニュースには「おことわり」はありませんが、同日夜放送「NEWS ZERO」で上記内容が女性アナウンサーにより読み上げられました。

朝日新聞(2/20 15:07)
朝日新聞はこれまで、犯行時少年だった大月被告について、少年法の趣旨を尊重し、社会復帰の可能性などに配慮して匿名で報道してきました。最高裁判決で死刑が確定する見通しとなったことを受け、実名での報道に切り替えます。国家によって生命を奪われる刑の対象者は明らかにされているべきだとの判断からです。本社は2004年、事件当時は少年でも、死刑が確定する場合、原則として実名で報道する方針を決めています。

ANN(テレビ朝日)(2/20 15:03)
テレビ朝日では、犯行当時少年だった被告について、少年法を尊重し、更生の可能性に配慮して匿名で報道してきました。しかし、今回の事件が、特に社会に重大な影響を与えたこと。最高裁で上告が棄却され、事実上死刑が確定することになり、少年が更生する機会がなくなったこと。さらに、逮捕以来、匿名で報じられてきた人物について匿名のまま死刑が執行された場合、「国家が人命を奪う」行為を国民が監視できなくなってしまうこと。これらの理由から、テレビ朝日では、実名報道に切り替えました。

JNN(TBS)(2/20 15:37)(リンク切れ)
なお、JNNではこれまで元少年について匿名で報じてきましたが、最高裁で死刑判決が確定することによって少年法がうたう更生と社会復帰の可能性への配慮が必要なくなること、今後、誰に刑が執行されるのかが匿名であってはならないと考えることなどから実名報道に切り換えました。

毎日新聞(2/20 20:59、最終更新2/20 21:14)
毎日新聞は元少年の匿名報道を継続します。母子の尊い命が奪われた非道極まりない事件ですが、少年法の理念を尊重し匿名で報道するという原則を変更すべきではないと判断しました。
少年法は少年の更生を目的とし、死刑確定でその可能性がなくなるとの見方もありますが、更生とは「反省・信仰などによって心持が根本的に変化すること」(広辞苑)をいい、元少年には今後も更生に向け事件を悔い、被害者・遺族に心から謝罪する姿勢が求められます。また今後、再審や恩赦が認められる可能性が全くないとは言い切れません。
94年の連続リンチ殺人事件で死刑が確定した元少年3人の最高裁判決(11年3月)についても匿名で報道しましたが、今回の判決でも実名報道に切り替えるべき新たな事情はないと判断しました。

NHK(2/20 15:56)
NHKは、少年事件について、立ち直りを重視する少年法の趣旨に沿って、原則、匿名で報道しています。今回の事件が、主婦と幼い子どもが殺害される凶悪で重大な犯罪で社会の関心が高いことや、判決で元少年の死刑が確定することになり、社会復帰して更生する可能性が事実上なくなったと考えられることなどから実名で報道しました。

テレビ東京(2/20 更新時刻不明)
実名報道だがネットで見る限り「おことわり」はなし。

日本経済新聞(2/20 15:03)
日本経済新聞社は少年法を尊重し、被告の元少年をこれまで匿名で報じてきましたが、最高裁判決で死刑が確定するため実名に切り替えます。犯行時少年だった被告に死刑判決が下された重大性に加え、被告の更生の機会がなくなることを考慮しました。

東京新聞(2/20 15:36)
匿名報道のまま。今のところ「おことわり」なし。

共同通信(2/20 20:30)
光市母子殺害事件で死刑が確定する元少年を実名で報じます。更生、社会復帰への配慮が必要なくなるためです。

時事通信(2/20 15:46)
山口県光市で起きた母子殺害事件は、当時18歳の元少年の犯行だったため、更生を図る目的などから氏名の公表を禁じている少年法の規定を踏まえ、これまで匿名で報道してきました。しかし、死刑が確定することで更生の可能性がなくなったことや事件の重大性などを総合的に判断し、実名での報道に切り替えました。

西日本新聞(2/20 18:13)
山口県光市母子殺害事件で最高裁から死刑判決を受けた元少年について本紙は匿名報道を続けます。少年法は少年の更生や社会復帰のため、少年時の罪で起訴された被告の実名報道を禁じています。死刑判決が確定した後も再審や恩赦の可能性はあり、現時点では少年法の趣旨を尊重する必要があると判断しました。

北海道新聞(2/20 15:16、2/20 18:15更新)
光市母子殺害事件で死刑が確定する元少年を実名で報じます。更生、社会復帰への配慮が必要なくなるためです。

琉球新報(2/20 更新時刻不明)
匿名報道のまま(記事は実名報道の共同通信を匿名に変更して引用)。今のところ「おことわり」なし。

沖縄タイムス(2/20 15:32)
匿名報道のまま(記事は実名報道の共同通信を匿名に変更して引用)。今のところ「おことわり」なし。


 このように、テレビは(おそらく系列局も含め)全て実名報道ですが、新聞は対応が分かれています。

 匿名報道を続けているのは、大手では毎日新聞、東京(中日)新聞。
 地方紙は今回、北海道新聞、西日本新聞、琉球新報、沖縄タイムスしか調べていませんが、うち北海道新聞以外は全て匿名報道を継続しています。
 お時間のある方、興味のある方は各地の地方紙を調べてみて下さい。

 実名報道に切り替えたメディアの「おことわり」も内容はさまざまですよね。
 「国家によって生命を奪われる」「国家が人命を奪う」、こんなこと書くのは朝日と毎日系列だけかなと思ったら、読売新聞やFNNも同じ言い回しですね(^_^;

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[判決後、会見する本村洋さん=20日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ(産経:古厩正樹撮影)]

光市母子殺害 本村さん会見詳報(上)(産経2012.2.20 21:30)
光市母子殺害 本村さん会見詳報(下)(産経2012.2.21 00:39)

 本村洋さんの会見から印象的だった発言を引用させていただきます。


「13年間の中で人間的に未熟なところがあり、感情的になって不適切な発言をしてしまい、それを聞いて不快に思われた方もたくさんいると思う。深くおわび申し上げる

「一言ではとても言うことができない。やはり時間というのは最良の相談相手だった。長い年月の中で年を重ね、怒りも少しずつ収まり、色々なことを冷静に見られるようになった。こういった事件に遭ってしまったことの意味、それをどう社会に生かすことができるのかを考える日々だった」

「犯罪被害者遺族となり痛感したのは刑事裁判で犯罪被害者の権利がないがしろにされていることだった。犯罪被害者の方と手を携え、犯罪被害者保護法など犯罪被害者の権利拡充に向け運動をでき、それを達成できたことを何よりもうれしく思っている。それを気付けたのも、妻と娘の事件があったから。被害者の声に耳を傾けてくれ、世論を作って、政治を作って、立法に結びつけてもらったのは世論の皆さんの力。そういったことに感謝する13年間だった

「どうして私の事件がたくさんの関心を集め、メディアが来てくれるのか自分でも分かっていないが、これも何かのめぐり合わせだと思う。こういった場を利用させてもらって、自分の事件だけではなく、犯罪被害者のこと、日本の刑事裁判の在り方、少年の処罰の仕方について問題提起させてもらうことが私の使命と思い、精神力、体力が続く限り対応してきた。それが本当に良かったのか、社会の役に立ったのか、むしろ不快に思われていないかなどを悩んできたのも事実だ

「私が色々な方と手を携えてやった活動が正しかったか、正しくなかったかは私が言うことではなく、歴史が判断することだと思うが、何もしなければ始まらない。小さな一歩でも始めれば、社会が変ると実感できた。司法制度を変えることができたのは良かったと思う。今後は、市井の会社員なのできちんと仕事をして、納税をして、一市民として社会の役に立てるようにしたい。特に社会に出て、活動することは考えていない
 ※くっくり補足:本村さんは、広島高裁で死刑判決が出た時(2008年4月)にも会見で、「私は会社員ですから、労働して、納税して、日本国民として恥ずかしくないような生き方をしていきたい」と言われていました。

私自身、2009(平成21)年にある女性と籍を入れて、細々と家庭を持っている。それには色々な理由があるが、私自身、1人で生きていくことがとてもつらくなり、精神的にまいっていた。そしてとてもすばらしい方と出会えたこともあった。いろいろ悩んだし、相手も考えたと思うが、私を支えてくれるということで、今、細々とだが、2人で生活している。その彼女は命日には一緒にお墓に行って、手を合わせてくれている。その人のおかげで、こういった場に立てる。感謝している


 事件からここまで13年。本当に長かったですね。
 その間の本村さんのご苦労は計り知れません。・゚・(ノД`)・゚・。

 被告の死刑が確定しても、奥様もお子様ももちろん戻ってはきません。
 でも、ひとつの区切りにはなるんじゃないでしょうか。

 2009年に本村さんが再婚されていたことを私は今回初めて知りましたが、何だかものすごくほっとしました。

 今まで苦しまれた分、本村さんにはどうか幸せな人生を送っていただきたいです。
 亡くなった奥様とお子様も天国からそれを願っておられると思います。

 本村さんの人生に幸あれ!!(^o^)


 最後に、かつての本村さんの手記を一部引用させていただきます。
 前にもブログで紹介しましたが、もう一度紹介したくなりました。
 未読の方はぜひお読みになって下さい<(_ _)>

平成19年版 犯罪被害者白書>本村洋さんの手記
 私は遺族ですので、犯罪により直接身体に危害を加えられたわけではありません。また、加害者と対峙し死の恐怖を体験したわけでもありません。
 ですから、理不尽に人生を絶たれた妻と娘の苦しみや怒り、無念さに比べれば、私の悲しみなど取るに足らないはずだと思っています。しかし、そう思って頑張って生きようとしましたが、事件発生から1年くらいは本当に辛い日々でした。
 特に、山口地裁で刑事裁判が始まった直後は辛かったです。法廷で加害者を見るからです。犯罪被害者の辛いところは、加害者が存在することなのかもしれません。当時の私は、裁判のことを考えると仕事が手につかなくなりました。私は会社へ辞表を提出しました。
 また、平成12年3月の山口地裁判決の前日には、遺書も書きました。死刑判決が出なければ命を持って、抗議しようと思ったからです。今になって思えば愚かな行為だと思いますが、当時は真剣に悩んだ結果でした。
 当時、私は山口県に一人で住んでいました。同県に親族は住んでいませんでした。そんな私が辞表や遺書を綴り人生を踏み外しそうになった時に私を支えて下さったのは、会社の上司や先輩の方々、そして同僚と友人でした。現在でも私は事件当時と同じ職場で、充実した仕事をさせていただいています。会社は、事件後の私にも責任ある仕事を任せていただき、サポートして下さいました。
 本当に良い会社へ就職でき、素晴らしい上司や先輩の方々、そして同僚に恵まれたと思います。
 今でも忘れられないのが、辞表を提出した時に上司が私に授けてくれた言葉です。
 「この職場で働くのが嫌なのであれば、辞めてもいい。ただ、君は社会人たりなさい。君は特別な経験をした。社会へ対して訴えたいこともあるだろう。でも、労働も納税もしない人間がいくら社会へ訴えても、それは負け犬の遠吠えだ。だから君は社会人たりなさい。
 私は、この言葉に何度助けられたことでしょう。今になって思えば、私は仕事を通じ社会に関わることで、自尊心が回復し社会人としての自覚も芽生え、その自負心から少しずつ被害から回復できてきたと思います。
 もし、会社という媒体で社会との繋がりがなく一人孤立していたら、今の私は居なかったと思います。私は、周りの方々に本当に恵まれたと思います。
 しかし、犯罪被害者の中には、相談できる人もなく、孤立し、一人で重荷を抱えている方が大勢いると思います。そのような状況に置かれている方を想像するだけで、私は言葉を失います。
 犯罪という愚かな行為で、命を奪ったり、生きる気力を失わせるほどの身体的、精神的な苦痛を与えるのも人であれば、犯罪という閉塞された暗闇から被害者を救うことができるのも、また人です。


※拙ブログ関連エントリー
06/6/21付:光市母子殺害~この親にしてこの子あり?
 このエントリーは、事件が報道等でクローズアップされるたび多数のアクセスがありました。2006年6月20日放送「報ステ」と6月21日放送「ワイドスクランブル」から拾った元少年の父親のインタビューに注目が集まったようでした。
08/4/23付:光市母子殺害事件で元少年に死刑判決
 事件でもうひとつ特異だったのは弁護団の対応。事件が(というか元少年が)安田好弘ら人権派弁護士の死刑廃止運動に利用された部分も大きいんじゃないかという私の思いは、今も変わりません。


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