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全国ネットで報道されない大阪W選挙の裏側

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 さて、大阪W選挙です。
 10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?に続き、大阪府民かつ大阪市民の私が今回も書かせていただきます<(_ _)>

 府知事選、市長選ともに公示されましたので、あまりあれこれ書いちゃいけないのかもしれませんが、ま、個人ブログだからちょっとぐらいいいですよね(^^ゞ

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 上の画像は、公示日までにわが家に投入されていたチラシの一部です。
 (画像クリックすることで新規画面で拡大されます)

 組織力の差を反映してか、大阪維新の会のチラシは1枚のみ。残りは全て、平松さんの支援団体・反橋下の市民団体・共産党のチラシでした。
 (後述しますが、左下の共産党のわたし(渡司)考一さんは市長選出馬を取りやめました)

 うちにはまだ投入されなくてテレビで見ただけなんですが、公示後の平松さんのチラシは裏が全面、橋下さん批判でした。もちろん「橋下」の名は出してませんが。
 4年前の府知事選の時に民主党などの推薦で立候補したクマさん(熊谷貞俊さん)のチラシと同じ感じの作りですね(^_^;
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 関西以外の皆さんの耳には、大阪のローカルニュースを細かくチェックしてる人を除けば、ほとんど橋下バッシングしか聞こえてきてないんじゃないでしょうか。

 橋下さんの対抗馬である平松さんについて顔は知っていても政策の中身はよく分からない、ましてや府知事候補で平松さんとタッグ組んでる倉田薫さんに至っては「え?誰それ?」、そんな状態ではないですか?
 
 逆にこちらで全国ネットのテレビ番組など見てますと、大阪のことをなーんも知らずに的はずれなコメントしてるコメンテーターさんにちょくちょく遭遇し、イライラすることも少なくありません。

 例えば先日も朝のワイドショー(たぶん「とくダネ!」)で、「橋下さんは今の大阪はダメだと言うが、大阪府の知事として今までやってきたんでしょ?それで大阪をよくできなかった人が、次に大阪市の市長になったところで何ができるんですか?」なんて言ってる人がいました。
 しかも、そのコメントに対して他の出演者からツッコミが入るわけでもなく……(T^T)

 橋下さんがなぜ鞍替えまでして大阪市長選に出ることにしたのかの理由や、長年に渡る大阪府と大阪市の二重行政の弊害とか、そういう基本的なことすら、やっぱり東京ではほとんど知られてないのかな?

 橋下さん(及び大阪維新の会)と平松さんとでは基本的に何が違うかというと、ここはもうはっきりしていて、橋下さんは「今の大阪の都市制度は弊害だらけで、このままでは大阪の浮上は無理。だから制度のところからドーンと大きく変えていきましょう」、平松さんは「いや、今の制度でも大阪は徐々によくなってきてる。だから制度はこのままで、変えられるところを少しずつ変えていきましょう」。

 別の見方をすれば、橋下さんは今の既得権益を壊す、平松さんは今の既得権益を守る。
 当然、橋下さんに対する風当たりはきつくなります。

 ただ、既得権益に縁がない一般の大阪府民・大阪市民の声はどうか?というと……

 「別に『独裁』でも何でもええねん。大阪都でも何でもええねん。大阪の景気良くしてくれるんか?それだけや」

 これは私の知り合いの業者さんの言葉です。
 これと同じような声を、私の周囲、あるいはテレビの街角アンケートなどでもしょっちゅう聞きます。
 たぶん、大阪の庶民の声の最大公約数だと思います。

 私も同意見です。とにかく今、大阪は景気が悪い。
 夫は去年リストラされてまだ仕事が決まらないし(今は派遣でつないでます)、私のチラシ作成の仕事も単価・量ともに減少の一途です。
 夫婦揃って「とにかく景気良くしてくれ~!仕事増やしてくれ~!」です。

 あと、一時期、雑誌が橋下さんの出自を晒すような記事を集中的に載せていましたが、大阪の人間はああいうものにはあまり関心がありません。

 橋下さんの出身がどうとか親がどうとか、若い頃こんなことをしてたとかしなかったとか、そんなことよりも、「これから大阪のためにちゃんとやってくれるのか」を重要視します。

 ただ、「好き・嫌い」で投票行動をとる人が少なくないのも事実です。
 病院勤務の義母に聞いたところ、年配の人は平松さん好き、若い人(40代以下)は橋下さん好き、という傾向だそうです。

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 前回書いた時と比べると、選挙の構図もかなり変化しました。
 私の知る範囲ではありますがざっくりと説明しますね。

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 まずは、大阪市長選。

 現市長の平松邦夫氏(自民・民主・共産が支援)と前大阪府知事の橋下徹氏(大阪維新の会代表)の一騎打ちとなりました。その他の立候補者はおらず、この2人のみです。

 当初は平松さんと橋下さんの他に、中川暢三氏(前加西市長)と渡司考一氏(共産)も立候補表明をしていました。

 ところが、まず、前加西市長の中川暢三氏が10月末に出馬をとりやめました。
 中川氏は出馬とりやめ会見で「平松氏と橋下氏のどちらかの支援に回るものではない」と話しています。

 が、これまでテレビなどで中川氏の発言を聞いてきた限り、この人は大阪都構想については「消極的賛成(最終的に道州制を目指す=これは橋下さんと同じ)」、また大阪維新が進める教員基本条例についても「賛成」と明言していたので、少なくとも平松さんサイドにつくことはちょっと考えにくいです。

 驚いたのは、11月5日になって、共産党の渡司考一氏までもが出馬をとりやめたことです。
 「橋下氏の独裁を許さぬために自民・民主と共闘する」として、共産党は半世紀ぶりに市長選に候補者出さないことに決めたのです。

 これにはびっくりした人が本当に多いです。
 だって、今回の市長選、誰よりも早く立候補を表明してたのに。
 しかも、この4年間あれほど平松市政を批判するビラも配布してきたのに。
 今さら平松さん支持って何それ?政策なんかどうでもええの?と、いうのが大方の市民の感想だと思います。
 (先に言っておくと、共産党は知事選には候補者擁立してます)

 しかし自民・民主・共産が支援って、国政ではあまり考えられないことですよね。
 日本の既成政党がかくも橋下さんひとりに恐怖するとは。
 ひょっとして橋下さんって私が思ってたよりずっとすごい人?(^_^;

 あと、政党以外で言えば、例えば部落解放同盟は4年前から平松さん支持なんですよ。
 てことは、仲の悪いことで有名な解同と共産党が手を組むってことになるんでしょうか。いやー、すごい図式ですね。

 ちなみに公明党ですが、どちらにつくのかが注目されていましたが、11月8日、市長選・府知事選ともに自主投票を決定しました。
 次の衆院選で、国政進出もありそうな大阪維新との全面対決を避けるのが狙いだとか。

 とにかく市長選は、これで橋下さんと平松さんによる一騎打ちという、ま、結果的に分かりやすい構図になりました。

 「橋下」vs「反橋下」。
 あるいは「大阪維新の会」*1 vs「自民・民主・共産、市役所(労組)・連合・解同などの団体、及び関西経済界」。
 あるいは「独裁」vs「大政翼賛会」*2

 *1 国民新党とみんなの党が橋下さんを勝手連的に応援しているようですが、党として推薦や支援はしていないので、ここには入れませんでした。
 *2「独裁」は平松サイドが橋下サイドを批判する時の言葉。「大政翼賛会」は橋下サイドが平松サイドを批判する時の言葉。 


 それにしても、平松さんを支援する政党や団体、ものすごく増えました。
 それだけ橋下さんが憎まれてる、というか、大阪市の今の形を変えられると困る人たちが大勢いるってことなんでしょうか。

 平松さん自身は、少なくとも7月の時点では「政党や労働組合の推薦を求めず、完全無所属で出馬する」と言ってたんですけどね。
 それがいつの時点で広く支援を求める方向に変わったのかは分かりませんが、とにかく橋下さんにだけは勝たせるわけにはいかない、という決意が平松さんを変えたのは確かです。

 10月18日の朝日放送「キャスト」(10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?で紹介済)でも、平松さんは「大阪を分断して市民の暮らしがどうなるかわからないところに持っていかれようとしてるのに、それに抵抗してどこが悪いんですか。だから多くの人に支援を呼び掛けている」と強い口調で言ってましたから。

 では、平松さんと橋下さん、どっちが勝つのか?
 私の個人的な考えですが、橋下さんは前回の府知事選に比べれば今回の市長選ははるかに苦しいと思います。

 自民・公明の支援を受けた前回の選挙とは違って、今回は組織票では完全に負けてますからね。
 それに「脱原発」発言で関西電力はじめ経済界も敵に回してる。
 無党派が頼りという状態で、投票率が低いとかなりヤバイんじゃないかと。

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 じゃあ府知事選はどうなの?というと、これがまたややこしい。

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【画像:大阪府知事選の主な候補者。左から池田市長の倉田薫氏(自民・民主が支援)、梅田章二氏(共産)、松井一郎氏(大阪維新の会)】

 まず橋下府政の継承者として、大阪維新の会から松井一郎幹事長(元大阪府議)が立候補。

 その松井さんの対抗馬は、池田市長から鞍替え出馬を決めた倉田薫さん。

 実は、この倉田さんって人はもともと反維新というわけではないんです。むしろ橋下さんに近い感じでした。

 倉田さんは池田市長を長くやっていて、橋下さんが知事になった当初から面倒見役みたいな雰囲気で、橋下さんと平松さんの対立が始まってからも何とか仲良くさせようと頑張ったりしてました。

 だから倉田さんは立候補を決めた時、私は維新でも反維新でもない、中間派なんだってことをアピールしてました。

 出馬表明会見の時点でも、「平松さんとは共闘しない」とはっきり言ってました。

 ところが、自民・民主が「倉田さんを支援する」って乗っかってきたら、一転、「平松さんと共闘します」。

 平松さんと共に手を取り壇上で共闘アピール。

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【画像:11月3日、平松氏を激励する支援団体会合に出席して共闘宣言した倉田氏】

 何じゃそりゃーーー!(-o-#)

 ただ、倉田さんはそれでも「橋下府政は継承します」と言ってるんです。
 (正確にはこう言ってます。「橋下改革を私以上に継承できるものはいない。残念ながら維新の先生では出来ない。『卒維新』の考え方でいきたい」)

 それに都構想にもそんなに反対じゃないんですよ。
 (「都構想は4年間(1期)で実現できるわけないから、争点にはしません」という言い方をしてます)

 なので、もしも市長に橋下さんが当選したとして、仮に府知事は大阪維新の松井さんでなく倉田さんが当選した場合でも、倉田さんは橋下さんとそれなりに上手くやっていけるのではないか、という気もします。あくまで私の印象ですけども。

 ちなみに共産党ですが、市長選につづき知事選も反橋下(反維新)で結集して候補者擁立見送りですか?と思いきや、知事選は出るんですって。
 何か中途半端ですよね(゜ペ)ウーン

 こんな感じで、府知事選の構図は市長選に比べると、有権者にとってはやや分かりにくい感じです。

 府知事選には他に、中村勝氏、マック赤坂氏、岸田修氏、高橋正明氏が立候補していますが、事実上、松井さん・倉田さん・梅田さんの三つ巴の争いです。

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 倉田薫さんは大阪以外では全く知られてないと思うので(てか私も橋下さんが府知事になって倉田市長とのやりとりが報道されるようになるまで、全く知らなかった)、もうちょっと説明しときますね。

 倉田さんの一番のウィークポイントは、池田市長の任期満了まで3年半も残して出馬を決めたってとこでしょうか。

 「橋下は知事を途中で投げ出した」とよく批判されますが、橋下さんの任期は残り3カ月、倉田さんは3年半です。
 なのに、倉田さんがあまり追及されないのはこれいかに?

 ただ、皆さんご拝察のとおり、倉田さんの出馬により、反橋下派が「橋下は知事を途中で投げ出した」という批判カードを使いづらくなったのは確かです。
 実際、倉田さんが出馬表明して以降、少なくとも大阪ではその批判は全く聞こえなくなりました。

 しかも倉田さんには他にもウィークポイントがあって、自身の出馬の「理由」にあげた大阪府下の首長による「倉田出馬賛同署名名簿」、これも結局出てきてないんですよね。

 あ、この署名ってのもちょっと説明が必要ですね。
 
 実は倉田さんは知事選出馬表明の前、「府内43市町村長のうち、28人以上の出馬賛同署名を得ること」を出馬条件に掲げていました。

 その後、20人が署名を確約、約10人が応援する意向を示したとして、出馬表明に踏み切ったのです。
 (倉田さんの出馬賛同署名を集めたとされるのが、大阪狭山市の吉田友好市長です)

 が、倉田さんは、その「署名確約20人、応援意向約10人」というのがどこの首長なのかを公表しなかったんです。
 当然、大阪維新サイドは「本当に署名を集めたの?」と疑いますよね。

 何やかんやで、倉田さんは、署名20人については公表すると述べました。
 でも、その公表の仕方というのが、「選挙公報やはがきなどで20人の氏名や顔写真を掲載する」「街頭演説でも応援演説してもらう」。

 分かりにくいなーと思っていたところ、賛同署名を集めた大阪狭山市の吉田市長が、11月5日、倉田さんを支援する意向の首長21人を発表したんです。

 それが以下の市町村(の首長)です。ちなみにこれは署名を確約した20人とは別物だそうです(産経11/6)。

大阪▽豊中▽枚方▽八尾▽富田林▽寝屋川▽大東▽箕面▽羽曳野▽門真▽高石▽藤井寺▽泉南▽交野▽大阪狭山▽島本▽豊能能勢▽忠岡▽千早赤阪熊取-の各市町村長。

 ところが、この中には大阪維新の松井氏を応援してる首長が複数含まれているんです(上で赤く強調した首長)。

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 他にもいるかもしれませんが、とりあえずネットに証拠として写真(檄文)が挙がっていたのは以上6名。

 おそらくは、どっちが勝ってもあとあとやりやすいよう、二股かけてるってことだと思います。地方の選挙ではけっこうあることじゃないでしょうか?

 ちなみに、箕面市長の倉田哲郎さんは(同じ倉田でややこしいですが)、ツイッターでこのようにつぶやいてました。

@KurataTetsuro 倉田哲郎
なんか池田市長の出馬に賛同署名した市長っぽく報道されたみたい。
僕、その署名はしてませんよ、念のため。

http://twitter.com/#!/KurataTetsuro/status/132443307048583168

 上記URLはもうつながらないみたいだし、ほんとのところは私も分かりません。

 ただ、倉田哲郎さんは大阪都構想にはもともと賛成してましたし、どっちかというと橋下さん寄りだと私は思ってるんですけども。

 というわけで、詳しいことは分かりませんが、とにかく橋下vs反橋下(大阪維新vsそれ以外)という構図に戸惑っている首長さんが多いんだろうというのが見て取れます。

 ちなみに、倉田薫さん&平松さん側は、知事選公示直前の11月7日、21人の首長らで「市町村長連合と府民の会」なる政治団体を設立、世話人代表に就いた倉田さんはこの団体公認で立候補を届け出たそうです。

 これも一体どこの首長が参加してるのか、私がネットで調べた限りは分かりませんでした。
 でも、賛同署名を集めた大阪狭山市の吉田市長が11月5日に発表した「倉田さんを支援する意向の首長21人」と、人数的には一致してますよね。

 11月10日の告示日、倉田さんの出発式には平松さん含め市町村長18人集まったそうですが(読売11/10)、この内訳もネットで見た限りは分かりません。
 おそらく「市町村長連合と府民の会」21人のうちの18人なんだろうとは思いますが。

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 ところで、大阪都構想は橋下さん及び大阪維新が言ってるだけで反対の首長が多い、というイメージをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

 実際は、大阪都構想に賛成あるいは中立の首長は意外と多いんですよ。

 下の画像は11月7日の読売テレビ「かんさい情報ネット ten!」で紹介された数字です。

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 読売テレビが、大阪都構想について大阪府の43市町村のうち31市町村(内訳不明)の首長に賛否を聞いたところ、

 【賛成12 反対3 どちらでもない・その他16】

 世論調査を見ても、大阪都構想については「評価する」が67%と、「評価しない」の27%を大きく上回っています(毎日新聞11/6。但しこれは全国の調査です)。

 大阪都構想の賛否がこういう状況であることも影響しているんでしょう、反橋下派は「橋下徹は独裁者だ!」しか攻撃ポイントがなくなってしまっているというのが正直なところです。

 市長の任期も決まってるのに、議会もあって二元代表制なのに、ましてや今から選挙をやるというのに、「独裁」も何もないと思うんですが。

 特に大阪市議会の勢力図を見たら、維新よりも反維新の方が数が多いんですから(86議席のうち維新は33)。
 橋下さんが市長になったからって、そんな簡単に彼の思うようには行かないですよ。

 平松さんサイドが橋下さんを「独裁者」だの「現代のヒトラー」だの攻撃し始めた大きなきっかけは、橋下さんが6月、政治資金パーティーで言った「今の日本の政治に一番重要なことは、独裁ですよ。独裁と言われるぐらいの力」、この「独裁」という言葉にあるようです。

 が、これは橋下さん独特の、人を惹きつける表現方法であって、本気で橋下さんがヒトラーのようになると思ってる府民・市民はほとんどいないと思います。

 (10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?にも書きましたが、橋下さん自身は「独裁」という言葉を使った理由として、「今の日本の政治は決定することを恐れている。十分な議論を尽くして、ここで決定しなければダメだという時には決定する、その最後の気合いというものを『独裁』という形で表現した」と説明しています)

 てか、平松さんの言ってることも、私から見たら橋下さんに負けず劣らず過激なんですけどね~(^_^;
 例えばこんなこと言ってます(読売11/5)。

 「多くの市民の支援をいただかないと、独裁を掲げる方の手に大阪が落ちてしまう状況が目の前に来ている」
 「大阪市をつぶそうとしている人たちに怒りの鉄ついを下さなければならない」


 これを、新人じゃなく現職が言ってるんだから面白いですよね(^_^;

 はっきり言って、平松さんは公示前も後も「大阪市をつぶす橋下を阻止する」「独裁は許さない」、あとは「大阪市はこの4年間で良くなってきてます」、こればっかり。

 こっちは、大阪市をこのまま残してあなたはどうしたいのか、大阪全体のためにこれから何をどうしていくつもりなのか、その具体的な話を聞きたいんですけども。

 「府市連携でやっていく」なんて上っ面の言葉はもういいですよ。これまで何十年も各首長がそれを言い続けて、でもできなかったんですから。
 いや、言葉だけじゃありません、橋下さんと平松さんが蜜月時代だった頃は実際にチャレンジしました。それでも頓挫したんですから。

 ほんとに平松さんは大阪市をどうしたいのかがよく分からないんですよ。
 関西ローカル局では公示直前まで生の討論会とかもよくやってたから見てたんですが、それでも分からない。

 もちろん元アナウンサーだから喋りはとても流暢なんですが、話が長いわりに何を言ってるのかが分からないんです。
 テレ朝コメンテーターの川村晃司氏に似てるかも。長々と解説するんだけども、中身がない、結局あなたは何が言いたいの?ってやつです。

 「ニュースでは、平松さんが『橋下の独裁を許さない』とか攻撃してる場面ばかり流れてるけど、あれは編集されてるからで、実際はもっと具体的な話をしてるんでしょ?」とお考えの人もいるでしょう。
 私も最初はそう思ってました。が、生討論を見ても、具体的な話はほとんどされてません。断言します。

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 また平松さんは、「後出しジャンケン」も多いんです。

 10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?で紹介した、市長の退職金問題もそう。

 この財政難にも関わらず、大阪市長の退職手当は約4430万円(任期満了時)と19政令指定都市でトップ。
 そこで大阪維新は、これを約5割削減する改正案を5月議会に出すと決めました。

 その時、平松さんはそれを「いかにもポピュリズム政党らしいテーマの出し方だ」と言って批判したんです(朝日4/22)。

 このような経緯がありながら、何と平松さんは今回の市長選の公約として、「市長の給与2割カット、退職金5割カット」を打ち出したんです。

 もうびっくりです(・。・)
 それやったらあの時やっといたら良かったやん!何で今さら「やる」言い出すねん!

 ここに至ってそれを公約にした理由を、平松さんは「2期目も1期目と同じ額をもらうのは、違うと感じた」と説明していますが(朝日11/4)、全く意味が分かりません。

 誰が見ても大阪維新に対抗するために公約にしたのは明らかです。
 これこそポピュリズムではないでしょうか?

 とにかく、この4年間いつでもやろうと思えばできることをやらなかった人が、2期目でそれをやると言っても、私は信用できません。

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 もうひとつ、平松さんに関して10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?で触れるのを忘れたことがあるので、書いておきます。

 今回だけでなく、前回2007年の選挙でも、市役所の労組(大阪市役所労働組合連合会)は平松さんを全面バックアップしてたんです。当時の現職の関淳一さんではなく。

 2003年に当選した関さんは助役あがりの市長だったのですが、途中から市政改革を始めました。
 当然、労組とは敵対関係になりました。

 そこで関さんは市政改革の民意を問うために2005年、任期途中で辞任し、出直し選挙をやりました。
 そして再選されました。

 その次の(つまり前回の)2007年の選挙で労組が支援したのが平松候補だったんです。

 平松さんが大阪市長になれば戦後初の民間出身だったこともあり、当時メディアは「守旧派の関vs改革派の平松」みたいな図式で報道しました。本当は逆だったにも関わらず。

 実際、平松さんの「改革やってきてますよ」の中身は、はっきり言って関さんの改革案の丸呑み。
 「職員数減らしました」「あれも減らしました」「これも減らしました」のほとんどは、関さんが作ったプログラム通り実行したもの。

 もちろん、4年前に関さんが再選されてても、ちゃんとプログラム通り実行できたかどうかは分かりませんよ。
 ただ、労組と縁を切った分だけ、平松さんより関さんの方がずっとマシな結果になってたんじゃないかと私は思います。

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【画像:11月5日、在阪新聞社4社が主催する討論会で、色紙に記した「大阪市が目指すべき将来像」を掲げ握手する平松氏と橋下氏】

 今日のエントリーの最初に、「好き・嫌い」で投票行動をとる人も少なくないと書きましたが、マスコミもかなり「好き・嫌い」でやってるところがありますね。

 堂々と政策で批判すればいいのに、人格攻撃とかを始めるので、すぐ分かります。

 例えば、読売テレビの春川解説員なんかまさにそんなタイプじゃないかと思います。
 春川さんは「ミヤネ屋」にも出てるので、関西以外の人もけっこうご存知でしょう。

 最近のこの人の反橋下ぶりは目に余るものがあります。

 11月7日の読売テレビ「かんさい情報ネット ten!」で、知事選・市長選各立候補予定者の生討論会があったんですが、そこでもそんなシーンがありました。

 ちょっと前振りが長くなるけど、大阪の現状が多少なりとも分かるやりとりになってると思うので、ついでに読んでみて下さい。

 まず、平松さんが市長としてのこの4年間の実績をフリップで示しつつアピールしたんですね。
 で、橋下さんがその一つ一つに丁寧に反論したんです。

 平松:大阪市の借金は減っているが、大阪府の借金は増えている。
 橋下:臨時財政対策債という国から押しつけられる借金分が大阪府は異常に大きい。この国から割り当てられる借金を除けば大阪府も借金を減らしている。

 平松:大阪市はひったくり発生件数ワースト1を返上した。
 橋下:大阪府全体が返上した。市民も頑張ったが一番大きいのは大阪府警の取り組み。平松さんだけの実績ではない。

 平松:市の借金、職員数を削減した。
 橋下:前市長の関さんのプログラムをそのまま進めただけで、誰でもできる。

 平松:英エコノミスト誌で大阪市が住みやすい都市アジア1位になった。
 橋下:一誌が報じているだけ。離婚率・失業率・少年犯罪率などいろんな問題で大阪市はまだワースト。

 平松:森記念財団の世界主要35都市居住性ランキングで前回調査の世界15位から3位になった。
 橋下:大阪府全体のもの。関西空港の便数が増えたのでランクアップした。平松さんはいつも大阪市だけが何かやっているかのように言うが、大阪府全体の取り組み。


 これを受けて、春川さんが何と言ったかというと……

 「橋下さんは性格的にそうなのか、平松さんをものすごく攻撃的に批判されますが、平松さんの4年間を振り返ってここは良かった、引き継ぎたいというものはないんですか?」

 え?反論したら攻撃的?そんな理不尽な(T^T)

 善意に解釈すれば、反橋下派の方々は政策の是非よりも手法(橋下は強引だ!とか)での批判が多いから、それが第三者からは人格攻撃に見えてしまうのかもしれませんが……。

 ちなみにこの日の討論会は橋下さんの独壇場、一人勝ちでした。
 橋下さんが弁が立つというのももちろんあったのでしょうが、それよりも、他の候補者がはっきりした政策を言えなかったんです。

 反橋下でまとまってしまったがゆえに、他党との政策面における整合性を考えると、独自政策をアピールすることができなかったということです。

 実際、国民健康保険についてコメンテーターの若一光司氏から「共産党は平松さんとはスタンスが違いますよね?そこはどうまとめていくんですか?」と問われた共産党の府知事候補の梅田さんは、ゴニョゴニョしちゃってました。

 それと、平松さんがこの日も出して、他の場所でも何かと引き合いに出してくる、「英エコノミスト誌で大阪市が住みやすい都市アジア1位になった」ってやつについて。

 大阪市民は全員「はあ?1位?んなアホな!」って苦笑してますよ。
 自分の住んでる町を卑下するつもりはありませんが、このイギリスの雑誌は一体何を見て大阪市をアジア1位に選んだのか?さっぱり分かりません。

 てか、この種のランキングって、どんな要素をどう評価するかによって全く違ってきますよね。

 実際、この討論会のあとに発表された法政大学の坂本光司教授らが研究・発表した47都道府県の「幸せ度」ランキングによれば、大阪府は47位、つまり見事に最下位だったのは、皆さんもすでにご存知でしょう(^_^;(みんなの経済新聞ネットワーク11/9

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 平松さんについてあと少し。

 平松さんが討論会などで、4年間の実績として必ずアピールすることに、「大阪市の放置自転車が半分に減った」というものがあります。

 政治や行政に詳しくない庶民にも分かりやすい数字だから、これをよく出してくるんでしょうが、放置自転車が減ったっていうのは表面上のことではないかと思います。

 というか、何をもって「半減した」と言ってるのか根拠がよく分からないんです。
 (駅周辺のどこまでの範囲を「放置自転車」として数えてるのか?とか)

 確かに各駅前には徐々に有料駐輪場が作られていってて、スッキリした感じにはなってますが(駅からちょっと離れた所にもともと有料駐輪場はありましたが、それとは別に「ド駅前」に作られていっています)、私の近隣駅を見る限り、有料駐輪場の利用者はそんなに多くないです。

 ぶっちゃけ、駅前に駐輪できなくなった分、他の場所、例えば駅前から1本入った路地とかは逆に放置自転車が増えてるように思います。
 市側も駅前の違法駐輪の撤去は厳しくやってるようですが、1本入った場所は見逃してるんじゃないでしょうか。

 こないだも路地1本入ったら放置自転車がズラーッと並んでて、すごく通行しにくくなってて、その先の行きつけの本屋さんの前にも放置自転車がズラーッ。客も迷惑ですが店も迷惑でしょう、これ。

 あと、これは夫の友人の話ですが、その人のマンションも有料駐輪場ができたおかげで思わぬトバッチリが来てるんだそうです。

 そのマンションは某駅のすぐ近くにあるんですが、マンションの駐輪場に最近見かけない自転車が増えてるので、不審に思って管理人さんに尋ねてみたら、住民ではない通勤・通学の人たちが勝手に駐輪してるんだそうです。

 もちろん違法駐輪してる方が悪いんですが、その夫の友人は「オモテを締め付けるとウラに潜る、こんなのは当初から予想されたことじゃないの?」ということで、市側の対応にも怒っているそうです。

 ……何か平松さんの批判ばかりでは申し訳ないので、今回の平松さんの公約について良い点を1つだけ最後に挙げときますね。

 平松さんは4年前のマニフェストに「自治基本条例」「住民投票条例」の制定を掲げていましたが、今回はこれが消えています。

 この種の条例は、他の自治体の例を見ても、プロ市民や民団などのいいようにされるだけで、本当の市民にとって良いことはまずありません(拙ブログでも昨年秋に集中的に奈良県生駒市の「市民投票条例(案)」を取り上げ、危険性に言及しました)。
 だから平松さんがこれを公約から外したことはGJ!と言いたいです。

 まー、GJというか、そもそも4年前、平松さんはあまり深く考えずにこれを公約にしちゃったらしいんですけどね。

 この動画(パックインジャーナル)を見ますと、ジャーナリストの今井一さん曰く、「平松さんはこの4年間、一度も自ら条例に言及しなかっただけじゃなく、一回も発言していない。記者からそのことをつかれると『いや、自分は理念先行だった』」。

 上の動画では他に、議会の傍聴非公開、原発などについて、平松さんが「住民自治」を掲げながら全然それをやってないという批判を今井一さんが繰り広げています。

 サヨクはみんな平松さん支持なのかと思いきや、そうではないってことで。
 (但し今井さんが橋下さん支持かというと、それも違うと思います。念のため)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以上、大阪府民・大阪市民の一人として感じたことを長々と書きましたが、もちろん異論もあるでしょう。
 有権者の皆さんには、幅広く色んな情報を参考にしつつ、判断していただきたいと思います。

 とにかく、候補者も中傷合戦でなく、また有権者も好き嫌いでなく政策を見て投票行動をとる、そういうちゃんとした選挙になってほしいです。

 大阪だけの問題ではなく、今後の地方自治の在り方にも影響する選挙だと思いますからね。

 大阪府知事選と大阪市長選の投開票は11月27日です。



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Author:くっくり
大阪在住の主婦です。
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