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大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?

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 橋下徹大阪府知事と平松邦夫大阪市長の対立。

 全国的にどのぐらい関心を持たれているのか判然としませんが、大阪府民かつ大阪市民である私としては一度は書いておかねば(--)(__)

 2ちゃんねるとか見てますと、「何で府知事を途中で辞めるの?無責任では?」とか、「大阪市長より大阪府知事の方が権限が大きいんじゃないの?何でレベル下げるの?」といった書き込みがよく見られます。

 大阪の事情をご存知ない方には、今回の話はかなり分かりにくいと思います。
 私自身もちゃんと理解できている自信はありませんが、他の地方の皆さんよりは少しは分かってると思うので、ちょっとそのあたりをまとめてみます。
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 昔から大阪府と大阪市は仲が悪いと言われてきました。
 「府市あわせ」=「不仕合わせ」などとよく揶揄されます。
 ただ、トップ同士がこんなに激しく対立するなんて、今までなかったんじゃないでしょうか。

 ほぼ同時期に初当選を果たした橋下さんと平松さん。
 互いに民間出身ってこともあって、最初は大変仲が良かったんです。

 政策面でも色々と協調姿勢を見せていました。水道事業の府市統合に向けての協議はその代表例ですね。結局ポシャってしまいましたが。

 それが橋下さんが「大阪都構想」を言い出した頃から、すきま風が……。
 平松さんも「大阪都構想」に対抗するように「特別自治市構想」を言い出しました。

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 ★「大阪都構想」と「特別自治市構想」については、毎日新聞10/18のまとめが分かりやすいかもしれません。
 ★橋下さんが「アンカー」に出演、青山繁晴さんと討論したことがありました。その時の起こしがこちら→拙エントリー10/4/10付:「アンカー」橋下vs青山(2)大阪都構想と空港問題

 
 ……橋下さんと平松さんの対立は日に日にエスカレート。

 ついに橋下さんは任期を数カ月残して府知事を退職し、大阪市長選に鞍替え出馬することになりました朝日新聞10/22)。

 実を言うと私は直前まで、本当に市長選に出るのかしら?と半信半疑でいました。何せ府知事選の時は「2万パーセント出ない」と言ってたのを翻した人ですから(^_^;

 市長選出馬を表明した橋下さんは、こう述べました。

 「やらなければ『実行力がない』と批判され、やれば『独裁だ』と言われる。それなら、やって批判を受けた方がいいとの思いで大阪都に挑戦する」

 まぁ何をやっても何を言っても、必ず誰かから批判される人ではありますね(^_^;

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 で、何でこんなことになったのか?なんですが、まずは大阪の基礎知識。

★大阪市の平成23年10月1日現在の推計人口
  人口・・・2,671,636人(前月から107人の増加)
  (参考)世帯数・・・1,328,722世帯

 大阪市というのは大変規模が大きいです。
 規模が大きいだけではなく、持っている権限も非常に大きいです。
 これは大阪市が政令指定都市だからです(大阪市の隣の堺市も政令指定都市です)。

 だから「大阪都構想」というのは実は大阪だけの問題ではなく、全国の政令指定都市と県、例えば横浜市と神奈川県との問題、名古屋市と愛知県との問題などにも共通していると思います。

 大阪市は名前こそ「市」となっていますが、ひとつの「県」と考えた方が分かりやすいかも。
 つまり大阪府の中に他の県が丸ごと1つ入ってるというイメージ。

 なので、大阪府が何か新しいことに取り組もうとしても、大阪市がそれにYESと言わなかったら立ち行かなくなるパターンが多々あります。

 例えば、広域インフラの整備。
 関西空港(大阪府泉佐野市)から梅田(大阪府大阪市北区)までリニアモーターカーを通そうとした場合、路線の中に大阪市が含まれるので、大阪市がYESと言わないと実現できません。

 また、大阪市は24区。東京より1つ多いですね。意外?(^_^;
 が、東京都の区とは根本的に違っています。

 東京の場合は区長は選挙で選ばれますが、大阪市の区長は選挙では選ばれません。
 区長は大阪市役所から派遣されてくる職員で、区民が選んだ人ではありません。

 だから自分の住む区の区長の名前を知っているという人は、あまりいないと思います。
 実際、私も自分の住む区の区長が現在誰なのか全く知りません。

 ぶっちゃけ、区長にとって派遣される区というのは市役所の出先機関みたいな感じですから、区民よりも市役所の方を見て仕事をすることにもなりかねません。

 区の行政を真剣に考えたり、区民との触れ合いを大事にする区長も稀にはいます。でもそういう人は本当に稀です。
 (何週間か前、「実は××区の区長はこんなふうに積極的に区民と触れ合ってるんですよ」って特集がニュース番組で組まれたぐらいです)

 もちろん各区長ともそれなりに努力はしているのかもしれません。が、区民からはほとんどそれが見えないのが現状です。

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 では、なぜ橋下さんは任期途中で府知事を辞めてまで、市長選に鞍替え出馬することを決めたか?
 これも少し経緯の説明が必要です。

 2008年1月の選挙で勝って大阪府知事になった橋下さん。
 大阪府の財政建て直しやその他改革に着手してみて、痛いほど思い知りました。

 知事になる前は見えなかった府と市の根深い確執、二重行政による莫大な無駄、物事の進まなさ……。

 これでは大阪はますます地盤沈下していくだけだと考えた橋下さんは、大阪全体を一度ガラガラポンして効率の良い自治体に作り直すという、「大阪都構想」に行き着いたわけですね。

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 別に「大阪都」という名前でなくてもいいらしいですが、中身はとにかく東京都のようにする、つまり広域行政は都が行い、区は住民サービスを行うようにするってことです。

 この「大阪都構想」を実現するために、2010年4月に結成されたのが「大阪維新の会」です。

 (未だに勘違いしてる人がいるようなので念のため言っとくと、民主党の原口元総務大臣なんかがやってる「日本維新の会」、あるいは全国にたくさんある「維新」と名の付いた政治団体とは全く別物です)

 「大阪都構想」を実現するには、もちろん大阪府だけでなく大阪市も“制圧”しなければいけません。
 それには、この構想に真っ向から反対している平松さんに市長を退いてもらうしかありません。
 当然、「大阪維新の会」から誰かを市長選に出そうという流れになります。

 橋下さんも当初は市長選には自分が出るのではなく、「大阪維新の会」から誰か擁立しようと考えていたようです。

 ところが、平松さんは大阪のテレビ局MBS(TBS系)の元看板アナウンサーで、大阪では橋下さんに負けず劣らず知名度が高い。

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 画像はMBSアナウンサー時代の平松さん(1987年)。

 要するに平松さん相手では「大阪維新の会」の誰が出馬しても当選は難しいのです。

 「大阪維新の会」内部からの「橋下さんに出てほしい」という“プレッシャー”もあり、徐々に橋下さんの鞍替え出馬が既定路線となっていきました。

 もちろん他にもいろんな要因はあるのでしょう。
 例えば、各議会の勢力図も関係しているのではないかと思います。

 今年4月の統一地方選によって、大阪府議会及び堺市議会では「大阪維新の会」が議席の過半数を持つことに成功しています。
 が、大阪市議会は過半数には至りませんでした。

 このことから、橋下さんとしては、「大阪府の方は『大阪維新の会』の誰かに府知事を託せば何とかなるだろうが、大阪市は自分が乗り込んでガンガンやらないとダメだろう」という思惑もあるのではないでしょうか。

 一方の平松さんも、再選出馬を決めるまでには葛藤があったようです。

 「大阪維新の会」の勢いに、平松さんの口からは「人気者と対決するのは怖い」「ドンキホーテになるかどうか考えなくては…」といった消極的な言葉が聞かれました。

 が、やはり「大阪市をつぶそうする人間(あくまで平松さんから見てですが)を放置してはおけない、自分が先頭に立って戦うしかない」と考えたようで、9月19日、再選を目指して出馬表明するに至りました。

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 ここでもうひとつ、他の地方の皆さんが疑問に思うのは、「そもそも大阪府民は『大阪都構想』に賛成なの?」ってことだと思います。

 橋下さん及び「大阪維新の会」がメディアやタウンミーティングなどで積極的に説明を重ねてきたこともあり、大阪における「大阪都構想」の認知度は今はかなり上がってきています。

 最近行われた某地元テレビ局の世論調査では、およそ半数の人がだいたいの内容は理解していると答えています。
 もちろん理解しているからといって構想に賛成だとは限りませんが。

 ただ、昨年10月に行われた朝日新聞とABC(朝日放送)が実施した世論調査を見ると、「大阪都構想」への賛成は43%、反対は28%です。

 支持層別の賛否は下の図のようになっており、意外なことに平松市長支持層にも賛成の人がかなりいることが分かります。

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 ただ、態度を保留している人もかなりの数です。
 てか、この調査自体が1年前のものですから、賛成あるいは反対と答えた人もこの時点で本当に構想を理解していたのか、ちょっと怪しいですね。

 正直なところ、今でも、この構想が本当に実現できるのか?という疑問は、私を含め多くの府民・市民が抱えていると思います。

 構想をある程度理解した上で賛成している人も、実現性については「本当のところはどうなんだろう?」と疑問に思ってる人がけっこういるんじゃないかと。

 私自身も「大阪都構想」の賛否については態度保留です。
 (何かTPP問題と同じような態度で申し訳ないのですが<(_ _)>)
 何事もそうですがメリット・デメリットがそれぞれありますし、少なくとも現状よりは良くなるかな?と思う反面、強引にとんでもない所に連れて行かれるのでは?という危惧も感じます。

 ま、こんな大きな改革に取り組むからには、多少強引なぐらいでないと実現は難しいのでしょうが……。

 ただ、「大阪都構想」の是非は別として、ここで橋下さんがやらなかったら大阪は一生改革できないだろう、永遠に府と市の二重行政が続いていくんだろう、という思いを、大半の府民・市民が共有していることは間違いありません。

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 私は橋下さんや「大阪維新の会」の支持者ではありませんが、平松さんよりはマシだと思っています。
 というのも、平松さんは組合(市職員)の顔ばかり見て仕事しており、大阪市を改革しようという意欲があまり感じられないからです。

 ま、もともとそういう人たちの支援によって市長に当選したわけだし、今度の選挙も全面的に支援を受けるわけですから当然と言えば当然なんですが。

 もちろん平松さんは「改革やってますよ」とアピールはしていますが、ただ、市職員の給与・ボーナスの削減や市職員数の削減などは、先代の関淳一市長の時からやってきたことです。

 平松さんの「改革やってますよ」が口先だけに見えてしまうのは、例えばこういった実例があるからでしょう。

 それは大阪市長の退職手当の問題です。

 大阪市は市長も職員も、給与その他が非常に高いことで有名です。
 大阪市長の退職手当なんか政令指定市長で最高額。
 これだけの財政難なのにありえへん!と市民はみな怒っています。

 平松市長の退職手当を例にとると、今年12月に任期満了を迎えた場合およそ4430万円です。
 いくら何でももらいすぎでしょ(T^T)

 ってことで、今年4月の統一地方選で大阪市議会の第1会派となった「大阪維新の会」は、市長や副市長の退職金を半額の約2200万円(大阪府知事とほぼ同額)にする条例案を提出しました。

市長等に対する退職手当の額の特例に関する条例案

  9月30日 否決
    維新・共産 → 賛成
    公明・自民・OSAKAみらい(旧民主党)→ 反対

 が、結果はご覧の通り否決。
 反対派の理由は「議会の強制ではなく市長が判断すること」。

 ただ、この市長の退職手当については、市の特別職報酬等審議会が8月に、4430万円から3953万円に減額する答申を出しています(市長の142万円の月給に在任月数と支給率0.65を掛けて算出していたのを、主要都府県の平均である0.58に下げた)。

 平松さんもさすがにこれには従いましたが、「もっと下げなさいよ!」というのが大方の市民の本音だと思います。

 あと、大阪市の職員の給与と言えば……

543 名前:名無しさん@12周年 メェル:sage 投稿日:2011/10/21(金) 18:59:11.31 ID:K62sKQbl0

たった今TVでのFAX紹介

夫が大阪市の職員ですが二人目の子供が欲しかったのだけど
橋下知事が来たら給料が下がりそうなので諦めました

だめだこいつらw
潰すしかないw

 これは10月21日放送の読売テレビ「かんさい情報ネット ten!」の視聴者FAX紹介コーナーで紹介されたものです。

 この番組は夫も見ていて、あとで「こんなFAX読まれとったでー」と教えてくれました。そして、「市役所の連中は民間がどれだけ厳しいか分かってないみたいやな」と怒っていました。

 平松さんが市長の退職手当の大幅カットに踏み切らなかった理由は、それをやれば市職員の給与や手当なんかにも影響が及ぶかもしれないと考えた、つまり市職員を守るためだったのかもしれません!?

 ついでに言えば、大阪市は職員による不祥事も大変多く、平松さんが市長になったあとも問題多発、ついに昨年9月には「大阪市不祥事根絶プログラム」なんてものも策定されました。

 ただ、あまり効果はないみたいで、最近の例で言えば、8月1日には大阪市交通局職員が覚せい剤を使用した容疑で逮捕され、8月18日には大阪市健康福祉局職員が港区の交通科学博物館に侵入し逮捕されています。

 このような平松市長の“謝罪シーン”を市民は何度見てきたことか(T^T)

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 他のことを見ても、平松さんの「改革やってますよ」は何か小手先だけ、アリバイ作り、という感じが否めません。
 はっきり言うと、“改革派・橋下”への対抗策としてやってる(言ってる)ふうに見えてしまうんです。

 大阪市営地下鉄の民営化問題もそうです。

 「大阪維新の会」が進めると言ってるので、平松さんは最近になって急に自分も「民営化やってもいい」と言い出しました(産経10/12)。

 それまでは「民営化前にやれることがある。自分たちで改革できる」と言い続けてきたんですが。

 実は大阪市営地下鉄民営化も、前市長の関さんが進めようとしていたものです。が、関さんは落選し、民営化慎重派の平松さんが当選したという経緯があります。
 (但しこの選挙では民営化はほとんど争点になっていませんでした。このあたりも含め、前回の市長選についてはこちらを→07/11/20付:平松新市長のバックにいる団体

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 では今回の市長選、どちらの陣営が有利なのか?

 橋下さんと「大阪維新の会」に比べれば、平松さんは不利というか、戦いにくい状況になってるのは間違いありません。

 というのも、平松さんは4年前の選挙では民主党と自治労(府庁・市役所などの職員組合)が主な支援団体でしたが、今回は自民党も乗っかってきたからです。
 これで「しがらみだらけの組織選挙」というイメージが完全に固まってしまいました。

 自民党は前回の府知事選では橋下さんを支援していたのですが、その後、橋下さん及び「大阪維新の会」と対立するようになり(「大阪維新の会」には自民党から流れていった人が多いのも大きな要因)、平松さんに乗り換えたのです。

 ただ、自民党が乗っかってきたことで、平松さんは政策転換を余儀なくされました。
 自民党、民主党、自治労、全ての顔色を窺わなければなりませんから、公約もまとめづらくなっています。

 そのせいでしょう、平松さんは、議論をしようと呼び掛けてくる橋下さんから理由をつけては逃げてきました。

 そのくせ、橋下批判手記などは発表したりしてるので驚きです。

【大阪】 平松市長「大阪市は存亡の危機。橋下徹という破壊者によって」…批判手記を発表 橋下知事「どんどん批判やって」★2
 11月の大阪市長選に立候補を表明している平松邦夫市長が、(10月)8日発売の月刊誌「文芸春秋」に「大阪は独裁・橋下知事に屈しない」と題した手記を発表することがわかった。

 冒頭は「大阪市は今、存亡の危機にあります。『独裁が必要だ』と広言している橋下徹という破壊者によって」と始まり、「橋下知事と戦う決起の一文」としている。知事の手法を「様々な問題を切り捨てて単純化、短絡化しているだけ」と分析し、「逃げ足が速く言い訳だけは巧み」と激しく批判している。

 知事が掲げる大阪都構想については「地方分権に完全に逆行する考え方」と一蹴、「どこまで本気で言っているのか」と疑問を投げかけている。そして「地道な取り組みを重ねていくことが大事」と自身の仕事ぶりをアピールしている。平松市長は先週土曜日に選挙対策本部を立ち上げている。

 これについて橋下知事は「どんどん(批判を)やってもらいたい。論文とか反論してもらうのを有権者が見てもらって判断してもらえるのでありがたい」と話している。
 
 ちなみに橋下さんの「独裁は必要だ」発言ですが、これは6月の講演で出たものです。
 正確な発言は「今の日本の政治に一番重要なことは、独裁ですよ。独裁と言われるぐらいの力」です。

 なぜ「独裁」という言葉を使ったのかについて、橋下さんは、10月23日放送「報道ステーションSUNDAY」の単独インタビューにて、次のように説明しています。

 「今の日本の政治は決定することを恐れていると思う。どれだけ反対論があったとしても、もう機は熟したと、十分な議論は尽くしたと、ここで決定しなければダメだという時には決定する、ま、その最後の気合いというか、そういうものを『独裁』という形で表現したんですけどね」

 あと、平松さんは、橋下さんとの直接討論は避けるけれども、反橋下集会には顔を出したりしてるんです。

【大阪W選】「反橋下知事」攻勢 山口教授「貧困な人間観」 精神科医・香山リカ氏「病理を感じる」…平松市長「言いたいこと凝縮」★2
 大阪市長選への再選出馬の正式表明を2日後に控えた平松市長。集会では会場の最前列に陣取り、“ハシズム”をめぐる議論を熱心に聞き入った。

 集会後、報道陣に対し「私自身が(橋下氏について)言ってきたことが、ある程度凝縮されていた」と集会の内容を評価。市長選については「大阪市をつぶすかつぶさないかという選挙になる」と意気込みをみせた。

 市長選で“反橋下派”の幅広い支援を集めたい平松氏は「(維新が勢力を伸ばしている)今の大阪の状況が、全国に波及することを防ぎたいと思っている人はいっぱいいる」と指摘。支援の広がりに期待を寄せた。

 一方で「大阪の良さを引き出す動きが軌道にのり始めている」とも述べ、「その動きをつぶすというのか」と橋下氏を牽制(けんせい)した。

 ちなみにこの反橋下集会は、市民有志の実行委員会(「ハシズムを斬る!」)が企画しているとのことですが、どういう人たちがやっているのかよく分かりません。

 ただ、第1回の集会の出演者らの発言を見ていると、反橋下派は政策で反論できないのでついに人格攻撃を始めた?という気もしないでもないですね。

 10月15日の公開討論会も、平松さんは最初は出ると言っていたのに、途中でやっぱり出ないと言い出し、結局欠席しました。
 理由は「出馬表明もしていない橋下氏と議論しても意味がない」。

 ちなみに同じ日、平松さんは自治労の集会には参加しています(読売10/17)。

 話を戻して?(^^?) (/^^)/
 平松さんが、戦いにくい状況になっている件。

 平松さんはもともとは「特別自治市構想」への対案として、「特別自治市構想」を市長選のマニフェストに目玉として掲げる予定でした。

 これは「大阪都構想」以上に府民・市民には馴染みがないんですが、簡単に言えば、大阪市が大阪府から全ての権限を譲り受け、もっと強くするというものです。
 要するに「大阪都構想」とは真逆です。

 ところが、平松さんはこれを10月14日になって「公約から外します」と、撤回してしまいました。

 9月の出馬表明の時は、「本気度は(大阪都構想を掲げる)大阪維新の会が100%なら、こちら(特別自治市構想)は200%」とまで言ってたんですが。

 「任期中の4年間ではできないから外した」と本人は釈明しましたが、タッグを組むことになった自民党がこの構想に猛反発したので配慮した、と考えるのが自然です(読売10/15)。

 そこで、平松さんが短期目標の公約として出してきたのが「府下版広域連合の設置」産経10/18)。
 って何それ?!「特別自治市構想」すら馴染みがなかったのに、さらに分からなくなってきましたよ(T^T)

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 先ほども書いたように、平松さんのバックには色んな団体がいます。
 自民党、民主党、自治労、連合大阪、部落解放同盟などなど。

 前回の選挙は知名度だけで勝利できましたが、今回はそうは行きません。政策論争が前面に出てきます。

 そうなると、色んな団体がバックにいることが逆にアダとなり、平松さんの公約はますます縮こまって、市民にとってはいよいよ平松さんが何を目指してるのか分からなくなってしまうんじゃないか?という気がします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 橋下さんも平松さんも「あとがない」覚悟でこの選挙戦に臨んでくると思われますが、これまでの経過を見る限り、「必死だな」感が強いのは平松さんの方です。

 特にそれを感じたのは、10月18日の朝日放送「キャスト」に平松さんが生出演した時です。

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 前日の10月17日、平松さんは支援者や支援団体(あの野中広務氏も来てました)を集めて政治資金パーティーを開いたのですが(読売10/18)、そのパーティーに何と大阪市の副市長(助役)も出席していたのです。

 そのことについて記者団に訊かれた橋下さんは、「信じられない。僕のパーティーには大阪府の職員は呼んだことない。来ちゃ行けないと思ってる」と平松さん側を批判しました。

 以下、「キャスト」のスタジオでのやりとり要旨。

??(ゲストの男性)
「関淳一さん以前の古い市長選を思い出した。助役がこういうパーティーに出て市役所ぐるみで選挙をしたものだ。平松さんはそれに対抗、批判する形で市長選に出て、市長になったはずだが?

平松市長
「副市長は特別職で議会の承認受けて決まってる。政治活動はできる」

一同
「え…??(キョトン)」

東国原英夫氏
「選挙で選ばれてないからできないですよ」

平松市長
「そうでしたっけ?また調べときます。…でも会費を払って出てもらってる分にはOKでしょ。あの日はいろんな方に集まってもらった。私は確かに市役所ぐるみを批判して市長になったが、今私が目指しているのは、大阪を分断して市民の暮らしがどうなるかわからないところに持っていかれようとしてるのに、それに抵抗してどこが悪いんですか(怒)。だから多くの人に支援を呼び掛けている」

東国原英夫氏
「分断じゃないですよ…」

中島岳史氏
「擁護するわけじゃないですが、平松さんはよくやってます。財政カットしてきた。かつての問題のあった大阪市でそういう選挙やってたらダメだが、今とは比べて語れない」
(中島岳志氏は先ほど紹介した反橋下集会の第2回に出演予定。橋下さん批判は週刊金曜日でもやってますね)。

伊藤史隆キャスター
「平松さんは個人的には憧れの大先輩だが、4年経って選挙への取り組み方が真逆になってるのは気持ち悪い」(ほんとにこれ言ってた)


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 平松さんが開き直ったことにもびっくりしましたが、もっとびっくりしたのは、他局とはいえアナウンサーとしては後輩の伊藤史隆さんが、面と向かってここまで言ったことです。

 また、平松さんはあちこちで、「橋下さんは大阪市を略奪にくるんだろう」「『維新』に大阪市は渡せない」「大阪市を絶対つぶさせない」「大阪市をつぶさない人とは共闘する」てなこともよく言ってますが、これもかなりピントがずれてるような。

 だって、大阪全体に愛着を持っている人は多くても、「大阪市」に特化して愛着を持っている人は少ないと思いますよ。

 それに大阪人は合理主義で、名より実を取ります。
 「大阪都構想」の実現によって大阪の地盤沈下が防げるなら、そっちに乗る人が圧倒的に多いと思います。
 (問題なのは「本当に実現性があるのかどうか」です)

 とにかく平松さんに関しては、もはや橋下さん個人に対する意地でしかやってないのでは?というふうに見えてしまっていて、その点だけでもかなり損をしていると思います。
 
 参考までに、この8月に行われた朝日新聞とABCの共同世論調査の、平松市長を支持する人の支持理由を見ると、「個別の政策」や「改革の姿勢や手法」と答えた人はわずかで、「人柄や言動」と答えた人が8割近くを占めています。

 「人柄や言動」で人気を保ってきた平松さんが、このまま橋下ネガティブキャンペーンで突っ走った場合、相当まずいことになるんじゃないでしょうか。

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 一方、市長選と同時に行われることになった知事選についてですが、橋下さんの次は誰?

 「大阪維新の会」からは、当初は辛坊治郎さんとか誰か有名人を出してくるんじゃないかという雰囲気でしたが、結局、松井一郎幹事長(元自民党の府議)の出馬で落ち着きました。

 となると、松井さんは知名度がないということで、自民党大阪府連と民主党大阪府連は「有名人を出せば勝てるんちゃうか」と沸き立ちました。
 こういうところがいかにも大阪っぽいですが(^_^;

 自民・民主の統一候補として、参議院議員の丸山和也さん(橋下さんとはかつて「行列ができる法律相談所」で共演)の名前が出ましたが、自民党本部は「大阪維新の会」との全面対立には消極的です。
 中でも石原伸晃幹事長は「大阪都構想」に賛成しています。

 しかも10月14日の段階で、自民党府連は「大阪都構想」への賛否がまだまとまっていません。

 一方、民主党は郷原信郎さんに擁立を打診。
 が、ご自身が認めているように、郷原さんは大阪に全く縁のない人です。大阪での知名度も全くと言ってよいほどありません。

 最近、九州電力のやらせ問題でテレビにちょこちょこ出てますが、それで初めて知った人も多いんじゃないでしょうか。

 自民党府連としても、党として、小沢一郎氏を擁護する発言をくり返してきた郷原さんに乗るのは到底無理で、もし郷原さんが出馬した場合は自主投票になりそうだと言われています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以上、かなり大雑把な説明ですが、大阪の現状はだいたいこんなふうです。

 もちろん今日書いたことは、私の個人的な受け止めが多々入っています。
 別の見方をしている府民・市民も大勢いるでしょう。

 実際、ここで書いた内容を夫に話してみたら、「その点はちょっと違うかもよ?」と言われました。
 (具体的には橋下さんが市長選に鞍替えした理由について。夫は「橋下は目立ちたがり屋で、自分がやりたいから出るだけやと思うけど」と直球な意見(^_^;)

 地元メディアやコメンテーターの間でも様々な意見があります。
 興味を持たれた方は、どうかニュースサイトの解説や、府民・市民の運営しているブログなどで、色んな意見をご覧になって下さい。

 ところで、皆さん、テレビを見てると、橋下さんも平松さんも互いの批判ばっかりやってるように見えませんか?
 が、ここには大きな誤解があるようです。

 関西ローカルテレビ局(ABCあるいは読売テレビだったかと)の橋下番記者曰く、「橋下さんは99%は真面目なことしか言ってない。残り1%が過激なのでそこだけメディアに取り上げられている」

 じゃあ平松さんは、その残り1%の部分をわざわざ抜き出して攻撃してるのか?と思いきや、それも違うみたいです。
 平松さんの言い分は「会見で橋下さんがこう言ってましたがどう思いますか?と記者が訊いてくるから答えてるだけ」

 つまりメディアが必要以上に煽って、二人の対立をよりエスカレートさせている部分もかなりあるんじゃないかと。

 いよいよ“大阪秋の陣”の火ぶたが切って落とされたことで、メディアの煽りは今後ますます過熱するでしょうが、それが実のある政策論争に結びつくことを願うばかりです。

 大阪府知事選と大阪市長選の投開票は11月27日です。


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