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保守系識者諸氏が見た震災(1)

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 東日本大震災を、保守系の識者諸氏はどう見たか。
 新聞や雑誌から、私が「これは」と思ったものをまとめてみました。
 今後、数回に分けてUPしていく予定です。

※写真はイメージです。本文とは直接関係ありません。

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【試練のときこそ、人物や社会、国家の真価が問われるが、今回の大災害は日本人の真価を巧まずして明らかにした。だからこそ、およそすべての諸外国が日本人を讃えた。日本人もまた、自らの中に埋もれていた勁(つよ)さと勇気に改めて気づかされた。私たちがどんな国民であったか、日本人の真価は何であったかという民族の記憶が、肉親や友人を失った極限状況の中で蘇った。
 同時に、この国難の中で、私たちは祖国について根源的な問いを突きつけられた。わが国政府はなぜ、国難に当たって、事実上機能しなかったのかという問いだ。
 立派な国民とお粗末な政府という対比が生じた理由について、多くの国民はすでに真剣に考え始め、そして気がついた>と、私は思う。戦後わが国政府は日本国の生き残りを担保する力を他国に依存するあまり、自力で困難な局面を切り開き、乗り越えることを、ずっと、忘れてきた。依存と甘えの中に、日本国は埋没してきたのだ。大災害に直面して首相を筆頭に政府はひたすら右往左往せざるを得なかったのは当然の結果だった。
 であれば、私たちはいまこそ、戦後体制と決別し、日本国らしい日本国の再建に向けて雄々しく立ち上がらなければならない。そして被災した人々の克己心と勇気が、国難を乗り越え、勁く思慮深い国家の再建は可能なのだと、全国民に教えてくれている。彼らの立派さが全国民を勇気づけてくれている。日本国の再生と、真に日本らしい価値観の蘇りを実現することが、いま、生かされている私たちの責任と義務であり、夢である。

<『東日本大震災1カ月の全記録 闘う日本』櫻井よしこ 巻頭言>
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【私の友人は3月11日の夜、ツイッター上でこう囁いた。
 「新橋にいる。私はここから歩く。日本もここからだ。」
 力強い。静かに私は血が騒いだ。友人は画家で、齢72。後で聞けば、深夜、しっかり埼玉まで歩いて辿り着いたらしい。たくましい。私も負けていられない。】

<『正論』2011年5月号 川崎昌平「たくましきネットの言葉」>

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悲惨な光景と不安のなかで、少しだけ心和ませてくれたのは、普段はなかなか話すこともないマンションの住人が駐車場に出てきて、無事を確認して励ましあったことである。かつて日本の「強さ」を支えた「共同体の絆」の再興への予感に、かすかな希望を感じている。】
<『正論』2011年5月号 柳田章「一被災者として」(福島県いわき市で被災)>

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温かいうどんが配られると聞いて避難所前に整列した人たちが、配られるのは20数杯だと言われて、受け取ったうどんの茶碗を後ろの人に渡し、渡された人がさらに後ろの人に渡していって最後には老人と子供にこれが行き着くといった光景をみて、私の胸はつまる。
 共同体を共同体たらしめている精神と原理が、東北地方の農漁村の共同体の中には、しなやかにも生きていたのである。共同体を蘇生(そせい)させねばならない。全うな共同体に支えられずして、全うな国家が存立できるはずはないからである。

産経4/21付【正論】拓殖大学学長・渡辺利夫「国家と共同体を心に刻みつけた」

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【この戦後最悪の国難、こういうときこそ国会議員のセンセイの出番である。特に日頃ヒマを持てあまし、国のために何しとるか分からんセンセイ方、被災地に出向いて、がれきのひとつでも片づけたらどうや? でもアカンで警備や送迎の車頼んだら。それだけ行方不明者の捜索が遅れるんや、パフォーマンスはいらん。こんな国難に立ち向かう今こそ、「真の英雄」と「口先だけの偽善者」を見極める好機である。
 英雄とは、自ら名乗りでるどころか、その行為すら、他人には語らないものである。いま福島第1原発で生命をかけて懸命の作業にあたっとる自衛隊員、警察官、消防官がまさしくそうである。それにひきかえ、「国民の生活が第一」「友愛」などと口先だけの政治家は何をしてくれたんや。
 勲章はそんな「物言わぬ英雄」にこそふさわしいんとちゃうか。何もせずして何十年もバッジつけとっただけのセンセイ方には、日頃の歳費だけでももったいないわ。】

産経3/31付【40×40】宮嶋茂樹「国難の保身・宣伝利用は国賊」

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【いま、国民は菅氏から頑張れと言われるまでもなく、頑張っている。目の前の苛酷な現実に、一人ひとりが必死で立ち向かっている。しかし、オロオロするか、怒鳴り散らすか、自己保身のための弁明に言葉を費やす指導者とともに、この頑張りをいつまで続けることができるだろうか。この際一致団結して国難に立ち向かうためにも指導者の交代と政権の補強は避けられない課題ではないか。
 ここにきて、与野党一体となった大連立を形成してはどうかという議論が出てきた。しかしこれが現政権の延命に利用されることがあってはならないし、新たな無責任体制の出現になってもならない。有能な指導者のもとでならば挙国一致体制はそれなりに機能もしようが、指導力なきオール与党体制は、より混乱を拡大させる危険性がある。
 それでも現在の体制に限界があるのならば、大連立も検討すべき選択肢なのかもしれない。ただしその場合、いくつかの条件を設定する必要がある。第一に、菅首相にはこの際退いてもらうこと。第二に、何らかの時限的制約をつけること。時期を区切るよりも、むしろ1年以内に解散・総選挙を断行して国民の信を問うという内々の約束をしてはどうか。与野党間の緊張関係を損なうことなく(つまり無責任な合意体制に堕することなく)、国難打開のための与野党協力関係を構築するためには、こうした工夫が必要だろう。
 昭和20年8月に焦土の中で敗戦を迎えたわが国は、そのわずか8カ月後の21年4月に衆議院選挙を行っている。本格的な復興を進めるためにこそ、当面の危機が管理できる見通しが立った段階で、国民の信を問う必要がある。】

産経4/6付【正論】遠藤浩一「菅氏では国民はもう頑張れない」

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太平洋の島国キリバスの国籍を持つ日本人オノ・ケンタロさんは、菅直人首相が世界の主要紙に掲載した感謝のメッセージ「絆」をキリバス語に翻訳、自前で現地4紙すべてに全面広告を打った。誰に頼まれたわけでもない。ただ母国のために、何かをしたかったからだという。
 ふと考える。同じような自発的試みがインドネシア語、タイ語、タガログ語、スワヒリ語…と世界中で行われたらと。政府の息などかからない。それこそ本来のパブリック・ディプロマシー(公共外交)と呼んでもおかしくない。
 復興会議を次々立ち上げ、議論を延々とすることでくたびれ果ててしまう政府。国家はもう賞味期限切れで、やはり退場していく運命にあるのだろうか。
 そうではあるまい。東日本大震災でもし自衛隊、警察、消防、医療がなかったら…。彼らなしには被災地の悲惨はもっと極まっただろう。もっとも頼りになった存在であり、国家が不可欠とする。ボランティアもインターネットも素晴らしいが、国家に取って代わることはできない。
 問題は日本が、繁栄の中でいつの間にかムダや虚飾いっぱいの膨張国家になってしまっていたことにある。制度疲労や社会の閉塞(へいそく)感を意識し、変革の必要性は説かれてきたが、問題先送りのまま、襲来した未曽有の危機の中で、国民にとって頼りになるものとならぬもの、必要なものとそうでないものとが赤裸々になった。
 国家の退場、国家の衰退とならぬためにも、何が必要で何が不要か、その峻別(しゅんべつ)を絶えずまた厳しく問うことが求められているのだと思う。

産経4/23付【土・日曜日に書く】千野境子「国家は衰退しつつあるのか」

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【阪神・淡路大震災の時もそうだったが、今回も外国のメディアは、このような日本人の姿を一様に驚きと敬意を込めて伝えた。何かにつけて日本のことを悪く言う中国の人たちでさえ、「日本人の中には『道徳』という血が流れている」とか「中国は50年後でも実現できない」「われわれも学ぶべきだ」などの声をあげたと伝えられている。普通ならパニックに陥り、暴動や略奪などの犯罪が起こってもおかしくない状況の下で、なぜ日本人はかくも冷静に振る舞うことができるのか、外国の人たちにとっては、理解しがたいことのようである。
 しかし、私たち日本人にとっては、ことさら驚くようなことではない。3月14日付の『産経抄』は、なぜと聞かれれば「『日本人だから』としか、答えようがない」とさりげなく書いている。関西で著名な放送タレントの桜井一枝さんも「なぜって当たり前のことやから」と朝のラジオ番組『ありがとう浜村淳です』の中で語っていた。これが日本人にとっては普通の感覚なのである。
 日本人に備わったこのような高品位の気質は、なにも今に始まったものではない。長い歴史によって培われた日本人としてのあり方そのものなのだ。黄文雄氏も『歴史から消された日本人の美徳』の中で、大航海時代(日本は戦国乱世の時代)に日本を訪れた宣教師たちが日本人の知性や道徳は世界最高であるとイエズス会に書き送っていたことや、3世紀に書かれた『?志倭人伝(ぎしわじんでん)』にも日本は質の高い社会であることが記され、「窃盗せず、訴訟少なし」の記述があることを紹介している。
 日本は、特定の教典を持たぬ八百万(やおよろず)の神が鎮座する国であり、古来日本人は折に触れて神々に手を合わせ、神様という鏡に己を照らすことによって身を律してきた民族である。長い歴史によって育まれ形成されてきたこのような気質は、いわば日本人の「一般意志」であり、一時代の作為を超越した次元のものだと言ってよいだろう。大災害でも礼節を失わず秩序を保ち、他人のことを思いやる日本人の行動の源泉は、そこにこそあると私は思う。】

産経4/23付【解答乱麻】一止羊大「日本人の美徳の源泉」

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【珈琲店に入つて新聞を読んだ。朝日新聞が石原慎太郎都知事の談話、この大災害は、日本人の「我欲」に対する「天罰」ではないか、といふ発言をとらへて、その冷酷非情を非難するかのやうに、大江健三郎の長文の寄稿と対比させてゐた。核戦争抑止のための核武装を言ふ言論への天罰が、福島の原子力発電所の深刻な事故であるといふやうに読める。
 石原氏の「天罰」発言は、私にはごく自然な声にきこえた。関東大震災のとき渋沢榮一と永井荷風は「天罰なり」と言つた。曽野綾子が産経新聞(3月16日)に書いてゐる。《さしあたり、私たちは、「安心して暮らせる」などという現世には決してない言葉に甘えることの愚をはつきりと悟るべきだろう。》(「今回の地震から学ぶこと」)
 この「甘え」の愚かさと石原氏の言ふ「我欲」とはほぼ重なるのである。
 津波に呑みこまれて九死に一生を得た青年の顔がテレビに映つた。傷だらけの顔は美しく凛としてゐた。彼は体験を吶々と語り、生命の尊さを言つて慟哭した。

<『正論』2011年5月号 桶谷秀昭「天罰か天啓か」>

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【時が経つにつれて、様々な支援態勢が充実してきたが、本来なら、被災当初から政府や中央省庁がリードして各機能ごとの災害救援態勢を発動しなければならない。長い平和が続き、平時の行政しか経験がなく、この度のような非常事態に対する備えやノウハウの整備と検証をおろそかにしてきたツケが現実のものになったといえよう。
 自衛隊のような武力集団が国の命運を背負って活躍するような国難は「千年に一日」、そう度々あるものではない。ただ、外敵の脅威や天変地異などはいつ発生するかわからない。「兵」は一朝一夕には組織化できない。事態が発生してから準備していたのでは間に合わないのである。一見、無駄な投資で仕分けの対象のように見えるかも知れないが、堪え忍んで「兵」を整備しておかねばならない。それが平時における「国家のあるべき姿」なのである。
 最後に、災害の現場で命を賭して任務を遂行している自衛隊員達に言いたい。国家の命運は諸君達の双肩にかかっている。被災者のみならず全国民が自衛隊を頼り、そして応援していることを胸に刻み、今こそ、これまで溜めてきたあらゆる知恵と能力を存分に発揮し、死力を尽くして任務を完遂してもらいたい。】

<『正論』2011年5月号 宗像久男「自衛隊はいかに死力を尽くしたか」>

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【戦時中を振り返って、上坂(冬子)さんはこう言いました。
 「食べ物はない、空襲で友達が死ぬ、明日は自分の命もどうなるかわからない。どんなに辛く惨めな日々だろう、と思うでしょう。ところが、そうでもなかったの。はっきりいうと、気力に満ちた日々でした」
 私は今、この言葉がこだまのように響いています。(中略)
 気力に満ちていた、というのは、日本の先行きに不安はあっても、頑張れば明るい未来が開くと信じていたからです。上坂さんは戦時下を気丈に生き抜きました。彼女は彼女で、少女ながらも頑張り抜いたのです。見習わなくてはなりません。それは、あらゆる意味で覚悟を決める、ということです。
 この先待ち受けているであろう生活の不便を引き受けなくてはなりません。不平不満を言う前に、真っ先に被災者の方々に手を差し伸べなければなりません。お互いに手を携えあってこそ、“焼け野原”からの復興は可能になるのです。
 あらゆる困難に踏ん張り続ける覚悟を持つ。まずはそこからしか始まりません。いつの日か「気力に満ちた日々だった」と言えるように。絶望の中にあっても希望を見失うことのないように。今まさに、戦後日本人の真価が問われています。】

<『正論』2011年5月号 笹幸恵「上坂冬子さんが言ったこと」>

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【今、日本在住の多くの外国人たちは本国政府からの勧告で、彼らの住む地域と日本という国からの集団脱出を急いでいる。危険なところから脱出する彼らの気持ちは分からないわけでもないし、外国人である以上、日本から離れるのも彼らの自由であろう。しかし、彼らの動きを見て、外国人に参政権を与えようとする一部の日本人の考え方はいかに愚かなものであるかがよく分かるであろう。日本人とは違って、彼らは最初から、日本という国や彼ら自身が住む日本の地域社会と運命を共にする気はさらさらない。だからこそ、在日の外国人たちに参政権を与える必要はまったくないし、与えてはならないのである。】
<『正論』2011年5月号 石平「日本人はなぜ冷静に行動できたのか」>

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【日本は温帯性の「穏やかな自然」のなかに「突発的に猛威をふるう自然」を含む、独特な自然環境のもとに生活を営んできた点で世界に類例のない国である。「突発的に猛威をふるう自然」には、地学的風土からくる火山噴火、地震、津波に加えて、和辻哲郎が『風土』で指摘した気候風土からくる台風(大雨・洪水)と豪雪がある。こうした風土的な特性が、日本人の精神的な性格のなかでも大きな特徴といえる「いさぎよさ」「思い切りのよさ」の心性を形成させてきた。未曾有の大震災にもかかわらず、その直後から「災い転じて福となす」精力的な展開が繰り広げられている根拠がそこにある。】
<『正論』2011年5月号 呉善花「大災害から『世直し』へ」>

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【日本にはたくさんの英雄が生まれた。過度に称えて、それが負担になってはいけないと思うが、原発に立ち向かう自衛隊、消防庁、警視庁、作業員の方々には、どれほど感謝しても足りないくらいだ。ならば首相がやればいいという、乱暴な言い方はしない。ただ、石原都知事のように涙する心がなければ、私たちはついていくことができない。震災前の国民、とくに若者の政治離れは著しかった。しかし、今は変わった。首相に、自分の命を預けているということを、心底実感したからだ。これからは、甘い言葉やマスコミへの露出による人気取りだけで、政治で勝つことはできないだろう。国民の真実を見つめる目は鋭くなった。そう信じたい。】
<『正論』11年6月号 Cross Line 武田樹里「必ず希望の花は咲く」>

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【僕はこの大震災は、「戦後をもう一度、一からやり直せ」という神の啓示だと思っています。いまこそ日本は自立するチャンスなのです。
 しかし、アメリカとしては日本が自立すると困るから、すかさずパッと金を出したり、軍隊を派遣したりして、日本のアメリカ依存を継続させようとしている。
 これは、マッカーサーの「再び日本とドイツをアメリカの脅威とならないようにする」という日本弱体化政策、つまり策略的狡智がオバマにまで引き継がれているということでしょう。もちろん僕は、アメリカと仲良くするなと言いたいわけではない。「仲良くするための前提として日本の自立、国家意識を取り戻せ」と言っているんです。

<『WiLL』11年6月号 久保紘之「蒟蒻問答」第61回「原発の 事故に 老年決死隊?詠み人知らず」>

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【自衛隊、警察、消防、東京電力関係者、その他、民間のあらゆる人々のほとんどが、危険の故に職場放棄をしなかった。その心にあった思いを私は推測することはできず、今私にできるのは感謝だけなのだ。
 戦後の日教組的教育や、進歩的文化人が、「人のために命を棄てるなどというのは、資本家や軍部(時には皇室)の利益のために使われるようなものです」と若い人たちに教えたが、その言葉の嘘を、健全な人々は肌で感じていたのだろう。
 事故の収拾のために、そうした人々が整然と出勤して行った時、私の心に自然に浮かんだのは万葉集の山上憶良(やまのうえのおくら)の歌であった。
 「士(おのこ)やも 空しかるべき 万代(よろずよ)に 語り継ぐべき 名は立てずして」
 この歌は戦争中に育った私たちは皆よく知っているのだが、若い世代の読者のために現代語訳をつければ、こういうことになる。
 「男子たるものが、空しく終わってよいものか。万代に語り伝えられるに足る名前を立てもせず(つまり立派な行為もせずに)」】

<『SAPIO』2011年4月20日号 曾野綾子「まだ終わりにはならない」>

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【欧米特権階級の中には“ノブレス・オブリージュ(位高き者、務め重し)”という考え方があるが、この日本というモラル高い国には、特権など享受しておらずとも“人としてどう行動するべきか”というプリンシプル(生き方の美学)を持つ人間が大勢いる。
 津波の迫る中、最後の瞬間まで落ち着いた声で避難を呼びかけるアナウンスをして濁流にのみ込まれた南三陸町の女性職員・遠藤未希さん(25)の悲話を耳にした時、私はまだこの国には“日本人”がいると確信した。そして、まさにこの国の未来に希望を見せてくれた“未希”という彼女の名前に思わず涙した。
 今この国が直面している困難な局面でもなお、“やむにやまれぬ大和魂”をもって立ち上がる彼女のような気骨ある日本人がいる限り、どんな国難が訪れようと、さらに強い国となって何度でも不死鳥のように蘇ることができる。
 今回の未曾有の危機もまた、そうであるに違いない。
 ??柳ならぬ……竹に雪折れなし
 日本人の強さを世界に示す時は今、である。】

<『SAPIO』2011年4月20日号 北康利「竹に折れなし。気骨ある日本人がいる限り、どんな国難からも日本は不死鳥のように蘇る」>

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 最後の北康利さんの論説の中で紹介されている遠藤未希さんについて。

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 この勇気ある女性をご存知ない方は日本にはほとんどおられないとは思いますが、もしご存知ない方がおられましたら、以下の記事や動画をご覧下さい。
 日本のみならず、海外メディアでも報道されました。

産経5/3付>【東日本大震災】「6メートルの津波が来ます」 最後まで放送の南三陸町職員の死を悼む
YouTube>Heroes of Japan EarthQuake and Tsunami 11.03.2011
YouTube>Miki Endo - Heroi´na de Minamisanriku
YouTube>20110324【台視新聞】遠藤未希 廣播到最後一刻 萬人獲救?失蹤

 私は遠藤未希さんの悲話を聞いた時、樺太の真岡郵便局で自決された9人の電話交換手の乙女のことを思い出しました。
 そう、昭和20年8月20日、上陸したソ連軍の無差別攻撃の中、電話回線を守り、避難する町民のため、またこれらの状況を各地に連絡するため、交換台に弾丸が撃ち込まれたその最後の時まで職務を遂行し、自決された女性たちです。

 戦争(と言っても日本はもう降伏した後なのですが)と津波では置かれた状況は大きく異なりますが、「公」のために我が身を犠牲にし、最後まで職務を全うされたという点では全く同じだと思います。

 遠藤未希さんは3月11日以降、行方不明の状態が続いていましたが、残念ながら、4月23日に発見されたご遺体が、5月2日にDNA鑑定で最終的にご本人であると断定されました。

 遠藤未希さんはじめ自治体職員、警察官、消防隊員など、今回の震災で殉職された方々に、改めて哀悼の意を表します。


※拙ブログ関連エントリー(震災関連から抜粋)
3/15付:【東日本大震災】外国人から見た日本と日本人(22)
3/22付:【東日本大震災-2】外国人から見た日本と日本人(23)
3/28付:【東日本大震災-3】外国人から見た日本と日本人(24)
4/2付:天皇皇后両陛下が避難所ご訪問 このような方々を戴けた日本人の幸運
4/4付:独特の災害史観を持つ日本人は何度も立ち向かい乗り越えてきた
4/16付:【東日本大震災-4】外国人から見た日本と日本人(25)
4/18付:東北のものづくり産業を守れ!
4/23付:画像で見る東日本大震災 - 希望 -
4/25付:【東日本大震災-5】外国人から見た日本と日本人(26)
5/2付:3月11日に天皇皇后両陛下がなされた事


東日本大震災
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