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「アンカー」新政権を襲う重大な2つの試練 新型インフルと北朝鮮

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■8/19放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

日本は置き去りに…北朝鮮の狙いは?青山

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 当日のテレビ欄は上記のようになってたんですが、新型インフルエンザの「本格流行」が始まったらしいということで急きょ変更。
 前半は新型インフルエンザ、後半は北朝鮮。いずれも新政権が直面するであろう重大な試練です。

 コーナー前に新型インフルエンザ関連のニュース及び青山さんの解説がありました。そこの解説は箇条書き、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________
 
新型インフルエンザに感染した名古屋市の81歳女性死亡 死亡は全国で3人目(FNN8/19)
新型インフルエンザ 舛添厚労相「本格的な流行がすでに始まったと考えていい」(FNN8/19)

 …………以下、青山さんの解説(要旨)…………

●国民に対しての情報が出ているようで実は少ない。今日の舛添会見はその意味では初めて情報量がたっぷりある話だった。が、配慮しながら発言してるからポイントに気付きにくい。ポイントをいくつか指摘すると、たとえば「真夏に流行ってるというのは自分も予想できなかった」と。自分も、というのは厚生労働省もその中の専門家らも予想しきれなかったということ。

●ウイルス学の先生方、アメリカのCDCも含め色々集めてみると、舛添さんの言ってる本当の意味は、今流行っている新型インフルエンザのウイルスがひょっとしたら突然変異を起こしていて、暑さや湿気に弱い従来の季節型インフルエンザのウイルスとはもう別物に変わってしまっていて、それが流行につながってるんじゃないかってことを示唆している。会見がけっこう丁寧なのでよく記録に基づいてもう一度チェックすると、専門家によく研究してほしいってことも言ってる。だから今までの季節型インフルエンザの常識を僕らは捨てなきゃいけないってことも物語っている。

●もう一つ、テレビを御覧になってる方の最大関心事は「流行っているのはわかった、じゃあどうすればいいのか」。普通に考えるとこれはワクチン投与が一番効果的、それに勝る物はない。舛添さんは会見の中で、5300万人分のワクチンを用意するつもりだったが、もともと国内メーカーにその生産能力はなかったと。残りは輸入する予定だったということになる。それがもう実質できない状態。世界的流行になっているので、日本人のためだけに、たとえば海外の貧しい国に行くはずだったワクチンを日本に持ってくるわけにいかないと。従って少ないワクチンで対処しなきゃいけないということを舛添さんは本当は言っていて、だから手洗い、うがい、自衛を一生懸命やって下さいということを強調した。
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●もう一つ、会見の中でワクチンの副作用についてあえて踏み込んで触れている部分がある。すごく大雑把に言うと、だいたい100人に1人は重大な副作用が出ると思わなきゃいけない。これは危機管理の常識だが、舛添さんが言ってるのは、新型インフルのワクチンは9月10月に投与が始まるが、副作用がどうなのか全然わからないと言っている。従って足りないワクチンをこれから割り当ても含めて国民にどう投与していくのか決めなきゃいけないが、まだ方針が定まってないことをある意味正直に言っている。だからまた手を洗って、うがいして、に戻る。

●ということは現実の問題で言うと、残念ながらこれは日本政府だけじゃなくて世界的にもう対応しきれてない。舛添会見を聞いて無責任と思った方もいるかもしれない。僕も政府の責任は感じる。さっきのワクチンでも、輸入できないだろうってことは前からわかってるのに今さら何をと思うが、世界中が対応しきれないことは、もう個人で頑張るしかないってことは、そこは舛添さんはあえて正直に言ってるんじゃないかなとも思う。

●(簡易検査について)最初に亡くなった沖縄の57歳の男性は簡易検査をやった。本人は症状を訴えてたのに陰性となったからそのまま人工透析を受けていた。そしたらその最中に熱が40度ぐらいまで上がって、慌てて治療したが間に合わず亡くなった。その後検査をしたら新型インフルでした、となった。神戸の例も同様。まず簡易検査をやって悪い結果が出た人に対して本当の調査をしましょうっていう考え方はやめるべき。訴えてる症状が強い場合はもう結果は待たずに対処をする、場合によってはタミフルも直ちに投与する、検査も同時進行でやるっていうように切り替えていかないと。厚生労働省がリーダーシップとってすぐやらないといけない。

●(医療機関と自治体との連携を舛添大臣も要望しているが、実際は地域で対応がバラバラなことについて)舛添さんは会見で「新型インフルが比較的症状が軽いということで国民皆さん、油断しましたね」って趣旨のこと言ってるが、それもそうかもしれないが、本当はやっぱり行政と自治体が一番油断した。連携も先回し、後回しになっていった。それが今、重症患者が出始めて、お子たちの中にも脳症など深刻な例が出てきてる。それで慌ててるのが現状。中央と地方の連携をすぐやって、今週以内に体制を完全に確立して1つの方針でやらないといけない。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「このあとの“ニュースDEズバリ”のコーナーもですね、今日は青山さん、新型インフルエンザが関連したお話だと」

青山繁晴
「はい。あの、今のお話でもその、視聴者の方々お感じになったと思うんですけれどね、あの、どうもその、この重大な事態に対して行政あるいは政治の力がうまく働いてないんじゃないかってことを考えられてると思います。で、それはあの、衆議院の解散があってからですね、実質的な、ま、政治空白って言葉は僕はあんまり好きじゃないんですが、普段の100%の政治の働き、今できてないのは事実ですね」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「舛添さんもこの、遊説先から慌てて会見のとこ戻ってるって現状なんですから。で、そうするとですね、この先いったいいつまで続くのか考えたら、その、総選挙8月30日にありますね。で、そのあと新内閣ができるって、早くて9月の15日前後ですよ。ということは今から考えたら、今からまだ1カ月近くも政治空白の期間があると。で、政治空白の期間が終わって、さあ新政権ができたら、その空白の部分があっただけよけいにワッという、その、新しい危機が新政権にやってくる。で、その危機を考える時のキーワードは今週はもうこれなんです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『人命』」

青山繁晴
「はい。これ実は新型インフルエンザの問題だけじゃなくて、もう1つ重大な人命に関わる危機にその、次の政権が直面しなきゃいけないと。その話を具体的に考えたいと思います」

山本浩之
「はい、ではコマーシャルのあと青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「えー、総選挙を経まして来月には新政権が誕生する。ま、これ誤解のないように言いますと、政権交代するという意味ではなくて、どの内閣になろうと新政権ということになるんですけれども。先ほどの青山さんによると、その新政権は発足早々に重大な試練に直面するということでした。キーワードは『人命』。詳しい中身についてさっそくお願いします」

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青山繁晴
「はい。あのー、ここにも新政権てありますから、今ヤマヒロさんから話がありましたけどね、僕からも念のために言っときますとね、あの、衆議院を解散しまして、総選挙終わると、内閣は総辞職しなきゃいけないので、選挙の結果に関わらず必ず次の政権、新しい政権ができるんですね。で、その政権ができたら、ま、襲うっていう書き方しましたけれども、まさしく襲うように2つの重大な試練がやってきますということなんですね。で、そのうちの1つがその新型インフルエンザであるっていうのも皆さんもうすでにおわかりだと思うんですが、その新型インフルエンザについてまずその、次の政権、新政権がどうしても考えなきゃいけない、決めない(?)ことがまず一つあります。ちょっと出していただけますか」

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村西利恵
「2つの試練の1つめは、新型インフルエンザの『本当の情報』を公開するのか」

青山繁晴
「はい。これあの見ていただくと、あの、きっともうあの、お気づきだと思うんですが、現在は本当の情報が全て公開されているとは言えません。そして今後も公開されるとも言い切れない。というのは、これあの、隠してますね、悪いですねっていうだけのそういう単純な話じゃなくてですね、さっきヤマヒロさんがあの、番組の最初の方でおっしゃった通り、パニックを起こさないためにはやっぱりある程度伏せなきゃいけない情報もあるんです、こういうことに関してはですね。で、だけれどもその中で、だからといって全部こう被せてしまって隠すんじゃなくて、その、国民、普通の生活者が知るべき情報はきちんと出していかなきゃいけない、それの判断がきちんとできますかというなんですね」

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「で、その、そういう危機管理能力であると同時にその、自分たちの保身を図るんじゃなくて、国民に伝えるべきは自分たちの保身につながらなくても言えるんだという政権になってるかどうかなんですよね。もう選挙終わって直ちにそういう政権になってるかどうか。で、そういうその重大な情報の例えば一つとして、こういうことがあります」

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村西利恵
「秋が深まるころ(10月)には6000万人を超す感染者になっている気がする」

青山繁晴
「はい。これあの政府当局者、もちろん複数です、実際はですね。で、あの、ぼかしてありますけど、これあえて申しますが、関係者とか関係筋って僕は使いませんね。当局者です。えー現役のこれは政府の籍にある人間です。ええ。違ってたら必ず苦情が来ますから。で、この、これ電話での会話なんですが、気がするって言葉使ってるっていうのは、これがいかにも重大な話だってことなんですね。で、これは6000万人というと日本国民の2人に1人になっちゃうわけですよ」

村西利恵
「そういうことになりますね」

青山繁晴
「だから随分誇張した話だと思われる人もいるかもしれませんが、いや、それ全然誇張じゃなくてですね。さっきあの、普通のニュースの時でありましたね。厚生労働省は感染者の数はたぶん多すぎるからもう全部を把握するのはやめましたと。で、その代わりに国立感染研究所がいわばその定点観測、その、全国の4800の医療機関を選んでですね、その医療機関に何人の新型インフルエンザの患者が出ましたかと、そういう調査だけやってるわけです。で、その調査でだいたい今その、国内に感染者が6万人以上いると。今この真夏の段階でですね。で、秋が深まって10月過ぎていくと、それがだいたい1000倍になるんじゃないかというふうに、これは政府って書いたのは、政府にもたとえば厚生労働省もあれば、それから豚や鳥をね、つまりインフルエンザの起源になりそうなものを管理してる、動物を管理してる農水省もあれば、それから内閣があの、危機管理部門持ってますね、その全部の共通認識として、だいたい今の夏の感染者の1000倍ぐらいになるということなんで、6000万人になるわけですよ。で、しかもあの、世界を見てるWHOも、だいたい20億人以上の感染者になると秋以降見てますから」

村西利恵
「すごい数字ですね」

青山繁晴
「ええ。世界の人口が今68億ですからね。だからその、こういう数字とそんなに違ってるわけじゃないと。決して誇張じゃない。2人に1人が感染する事態が来ますよってことになるんですね。で、2人に1人が感染するってことは、だいたいもう、僕たちこのスタジオにいる人もだいたいが感染するような感じになるわけですよね。そうすると次に問題になるのは、どの程度ひどい病気、ま、最終的には命の問題はどうなるのか、まさしく人命の問題になるんですけど、その、致死率、どのぐらいの方が亡くなるかについて、今こういう情報になってますね。はい、出して下さい」

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村西利恵
「オランダ・ユトレヒト大学の日本人の研究者らが発表したものですが、新型インフルエンザの致死率は0.5%程度。これは1957年からのアジア風邪並みだと」

青山繁晴
「はい。で、あの、ユトレヒト大学って日本ではもちろん馴染み、あんまりないと思いますけども、ヨーロッパでも最も古い大学の一つで、ここの大学自体、権威があります。従って、この日本人研究者らが堂々と発表した致死率0.5%っていうのはいちおう権威ある数字と見てもいいんですよ。で、この数字だけでもですね、ここに書いてあります通り季節型インフルエンザ、これ毎年日本だけで1万人前後の方が亡くなるんですが、その致死率の10倍ぐらいになるわけですからね。それやっぱ考えても、すっごい単純な計算をすると、その、今までの1万人どころじゃすまないねという話になるわけですよね。ところがですね、これも全然甘いっていう見方が実はありまして、これあの、今回の事態、沖縄で最初の死者が出た直後に僕は東京で、自分のシンクタンクの本社でその、京都大学の先生、それから慶應義塾大学の先生、えー、ちょっと名前は申せませんけれども、これはお医者さんだけじゃなくてウイルス学の専門の人も含めて、あの、そこでちょっと議論したんですけど、だいたいの感じで言うと致死率は最低1%以上ということなんですね」

山本浩之
「はあー」

青山繁晴
「で、そうしますと、さっきのその6000万人っていう感染者で考えると、その、致死率が1%を超えてくるとなると、これもう大変な事態だということなんですね。で、あの、さっき申しました通りこれはその、パニックを起こさないようにはどうしたらいいのかっていう、その、ことと絡むんですが、この全体の感染者数がどこまで行きそうなのか、それから亡くなる確率が残念ながらこの程度高いんだってことはね、やっぱり本来は次の政権が一定のガイドラインを引きながら、根拠を与えながら、パニックを防ぎながら公表していかなきゃいけないってことになるんですね。で、その次にあの、こうやって深刻な事態だってことがだんだんわかってくればですね、当然その、普通の生活者の関心はあの、どうやってそれを防ぐのかと。治すのかも大事ですけど、どうやって防ぐのかになりますよね。だからさっきも出ましたけど、当然次の話はこれになるわけですね」

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村西利恵
「ワクチンについてですが、新型用のワクチンの国内生産量を当初想定していた最大2500万人分から、1400万~1700万人分に下方修正されました」

青山繁晴
「はい。これも下方修正したのは随分もう前のことで、で、あの、今の日本政府の感じとして、もう2000万人を超えるものを確保するのはあきらめたんじゃないかって、これはあくまで僕の個人的感触なんですけど、そういう感じがしてます。で、この、人数の問題だけじゃないんですね。その、人数がこう足りないってことになるとどうしても出てくるのが次のこと、これなんですね。はい」

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村西利恵
「新政権が迫られる『難しい判断』。ワクチンの割り当て

青山繁晴
「これは本当に難しい話になるんですね。ワクチンが2000万人分もないと。千数百万人しかないと。で、かかる人はどうしても6000万人ぐらいいそうだとなったらですよ、え、じゃあ私にはワクチンを打ってくれるのか、くれないのかって当然心配される方が、それ山のように出てきますよね」

村西利恵
「特にね、病気をお持ちの方などはね」

青山繁晴
「はい。それで今あの、村西さんが行った病気をお持ちの方、その亡くなった3人の方、3人とも病気をお持ちの方だし、それからその妊婦の方、それからちっちゃいお子たち、もうこれが、こういう方々がハイリスクなのは確かなんで、そうすると普通で言うと、そこに優先的に割り当てるってことになるわけじゃないですか。ところが世の中にはですね、全く五体満足ではあっても、たとえばあの、社会の基本的な機能を担ってる人たちとか、その人の欲じゃなくて、この人だけはいてもらわなきゃ困るって人も実はいるわけですね。で、そういうことを政府は全部判断して細かく割り当てをするのか。この自由主義の世の中にあってね、その、全部割り当てでその、政府が割り当てた、あるいは政府、自治体と連携して割り当てた人以外はワクチンを受けられないってことにするのかどうかね。それしないとなると、あの、最低限の割り当てはするわけじゃないですか。たとえば1700万人で止まったら、ワクチンの供給がですよ、そのうち1000万人分割り当てして、あと700万はその、自由でとなったらですね、うわーっというふうに当然集中するわけだし、で、逆にこれ全部割り当てにしたら、必ず起きるのは闇マーケットです」

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「闇で取り引きするとこが出てくる。従ってこれはもう新政権に本当はあの、政権を担うかもしれないと思ってるリーダーたちはもう今からこのことはね、厚生労働省と相談して考えておかなきゃいけないっていうことなんですよね。で、その上でですね、今現在のその、政府や行政のあり方がどうなってるかってことについて、残念ながら、すごく簡単に言うとちょっと責任逃れじゃないかと、自ら責任引き受けるよりも逃れるんじゃないかというのがあってですね、そういう例があって、実際に体験された方に取材をしてますから、はい」

村西利恵
「実際、新型インフルエンザが疑われるような発熱などの症状があった2つのケースについてお話を伺ってるので、VTRで御覧下さい」
 
 …………………………VTR開始…………………………

【ケース1】

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 今年5月、堺市内に住む西本匡(ただし)さんの84歳の母親は、37度8分の発熱と下痢の症状がありました。
 新型インフルエンザの疑いもあるため、大阪府の発熱相談センターに電話しました。

西本匡さん
「あの、質問がですね、まず38度以上ですかということだったんですね、熱がね。で、あの、うちの母が38度まではなかったんですけども、そうするとインフルエンザじゃないですねっていうことだったんですよね」

 当時、堺市内では新型インフルエンザの感染者が確認され、一部の小学校では休校措置が取られていました。

西本匡さん
「その他にもその、海外渡航の経験あるいは、そういった人とうちの母が接触してるかという話があったんですけども、もう、それも別に何もないと。適切な、その、病院をね、教えてほしいということでお願いしたんですけども、ま、それはもう新型インフルエンザではないんで、あの、いつも行ってはる病院に行って下さい、というふうなことで言われたんですね」

 こうした行政の対応に、感染拡大を抑えようとする意識があまりにも低いと感じた西本さん。
 結局、一般病院の発熱外来で簡易検査を受け、新型インフルエンザは陰性と判明しました。

西本匡さん
「何かそういうことが起こった時にね、その、それをピックアップしようというんじゃなくて、逆にこうフタをしていこうと。あまりこう社会的影響力がないようにね、していこうというのを、その時すごく感じたんです」

【ケース2】

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 堺市内に住むAさん(女性・27歳)。
 先月末、37度7分の発熱と喉の痛みを感じ、近所の一般病院で受診しました。

Aさん
「普通の風邪の診察で、ま、のどを診たり、聴診器あてたり、普通の、ま、喉から来る風邪やねっていう診断だったんで、ま、そんなに心配はしてなかったんですけど。インフルエンザの検査はされませんでしたね」

 しかしその日の夜、38度5分まで熱が上がったため、翌日、もう一度同じ病院を訪れました。

Aさん
「ちょっと疑いがあるかもっていうことでインフルエンザの検査をしました。で、検査結果、新型のインフルエンザって言われました。自分自身もそんなインフルエンザになってるなんてまさか思ってないんで、1回目の時点でインフルエンザ検査っていうのが混ざっていれば、その時にわかったかもしれないですね」

 なぜ最初から新型インフルエンザの検査をしなかったのかと思ったそうです。

 …………………………VTR終了…………………………

青山繁晴
「はい。あのね、今のお2人の例から浮かび上がってくる大事なことはね、あの、前にもうちょっと流行った時にですね、2つのポイントがあるって言われてたでしょ。その、海外に行ったことがありますかと、それから周りに感染者がいらっしゃいますかとね。で、この2つがあったら、あるいは1個でもあったらもうそれ必ずすくい上げて、これ調べてっていうためのこれは目印だったのが、今や逆になってるってことなんですね。海外行ってないでしょ、ね、で、周りにそんな人いないでしょ、じゃあいいですよっていうふうにね」

村西利恵
「ああー」

青山繁晴
「逆になってるってことなんですよ。で、これはそれぞれのその発熱外来や相談センターが悪いって話をしてんじゃなくて、これやっぱり政府がですね、中央の政府が責任は自分たちが全部引き受けるから、積極的にその、見つけ出してくれと。で、その上で体制も政府はきちんと考えますからという志をもった、その、取り組みをしないと、そりゃ現場はなるべくこうやって避けようとしますよ。どうしてかというと医療機関はパンクしちゃうんだもん。他にも病気の人いっぱいいるわけだから。だから新政権が大事なんですよ。新政権はまず志をもって、責任は自分たち引き受けますよ、こういう原則ありますよってこと言わなきゃいけないんですね。そしてあの、今日は実はもう1つお話ししなきゃいけないっていうのはですね、その、新政権ができるであろう9月の半ば頃を考えると、その頃にもう一つ重大な試練が実はあるんじゃないかってことなんです。はい、出して下さい」

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村西利恵
「2つめの試練は北朝鮮の揺さぶり」

青山繁晴
「はい。あの、ここに揺さぶりと書きましたけれどね、その、日本が例えば新型インフルエンザに対して、新政権がこう、ま、はっきり言ってウロウロしたりするとですよ、それにこう同情して手を助けてくれる残念ながら隣人ではなくて、その時に揺さぶりが十分あり得て、で、これも例によってまた北朝鮮、悪者みたいな話してるんじゃなくて、すでに北朝鮮はアメリカに対しても韓国に対しても揺さぶりを始めてます。それが日本にも来るんじゃないかっていうことを申したいんですが、その揺さぶりっていうのは実はこれです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは『人質』。最初のキーワード『人命』にも関わるお話ですが、北朝鮮が仕掛ける揺さぶりについて、CMのあと詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「えー、北朝鮮が日本の新政権に対して、どのような揺さぶりを仕掛けてくるのか。続きをお願いしたいと思います」

青山繁晴
「はい。あの、ちょっといきなり変なこと言うようですけどね、あの、こう歴史、僕ら生きた歴史の中に今、生きてるわけですけれども、歴史ってのはやっぱりこの、すごいことをすごいタイミングでやるなあと思うんですね。で、日本がこれから新政権ができていく、その政治空白の中にあって北朝鮮の揺さぶりが危惧される中で、歴史は実はすごいことを昨日またやってのけました。これですね」

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村西利恵
「昨日、金大中元大統領が死去されました」

青山繁晴
「はい。あの、ま、元大統領だし、ある程度の高齢ですから、ずっとご病気でしたからね、その、亡くなっても不思議じゃないっていう感覚かもしれませんけど、その、今のタイミングで亡くなるっていうのは、やっぱりすごいタイミングだと思うんですよ」

村西利恵
「どういうことですか」

青山繁晴
「というのはね、この金大中さんはあの、一時期死刑判決受けたり波乱の人生でしたが、でも一番歴史に残っていくのは間違いなく、北朝鮮との太陽政策なんですよね。で、皆さんご記憶だと思いますけど、2000年の6月に金大中さんが北朝鮮に行きまして、そこで金正日総書記と歴史的な和解の会談をしてですね、そしてノーベル平和賞を受けたということありましたよね。ところがあとになってばれたのは、この前に実は韓国の、日本語風に言うと現代、朝鮮語で言うとヒュンダイのグループから事前に500億円もの不正送金がされてて、そのお金を金正日さんは受け取ったから、この金大中さんとも仲良くしたんだということがばれたわけですよね。で、これあの、過去の話じゃなくてですね、ついこないだこういうことがあったじゃないですか。はい」

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村西利恵
「それが先週のことでした。現代(ヒョンデ)グループの玄貞恩(ヒョンジョンウン)会長が平壌を訪れ、北朝鮮は拘束していた社員を解放しました。で、その後、金正日総書記と玄貞恩会長が会談し、そこでは金剛山(クムガンサン)の観光や開城(ケソン)工業団地の再開などで合意したと伝えられました」

青山繁晴
「はい。これもいろいろありますけど、まずここに拘束していた社員っていうのはですね、何のことかというと、今言ったその500億円を韓国から北朝鮮に流れたから、北朝鮮がこの開城という所ね、これ北朝鮮の中ですけど、一緒に工場団地をやりましょうとか、あるいは金剛山というその所に観光客を受け入れましょうって話が始まって、続いてたわけですよ。ところがこないだ突然北朝鮮が強硬になって、そこで働いてたヒュンダイ、現代グループの社員を拘束しちゃったと。要するに人質にしたと。で、捕まえた理由が北朝鮮を批判したからだというわけのわかんない理由で、男性社員1人を拘束してしまったわけですね」

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青山繁晴
「で、やむを得ずにこの現代グループの今の会長がこの、平壌に行って、金正日さんと、さんざんじらされ待たされた挙げ句に、今映ってますけれども、この方が金正日さんと会ったわけです。ところがですよ、この会長は本当はさっきの500億円不正送金した時の現代グループの会長の奥さんなんですよ。で、その時の会長、不正送金した時の会長は、実は自殺してしまってるわけです」

一同
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、他の関係者は有罪判決受けてるんですよ。ところがですよ、今回金大中元大統領が死ぬまでは、ね、昨日まではこのニュースがまるで何かヒューマンなニュースのように日本でも報道されてたじゃないですか」

岡安譲
「確かに」

青山繁晴
「特にこの女性会長がですよ、金正日さんにやっと会えた時にね、まず、あなたは何が望みですかとこの金正日将軍から聞かれたと。で、自分がその望みをね、人質、人質じゃない、その社員を解放して下さいという言い方をしてね、それから観光とか工業ももう一回やりたいって言ったら、全部認めて下さいましたっていうふうにね、その、良い将軍になってるわけですよ、話がですね

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山本浩之
「……一言、言いますと、月曜『アンカー』では、あまりこういう形での解決の仕方は好ましくないっていう報道をしております(笑)」

青山繁晴
「わかりました、はい(笑)。残念ながら、それ僕観てなかったもので。少なくとも東京で洪水のように流れた報道では、もうその、要するに将軍様が言うこと聞いてくれたっていうのを、はっきり言うとちょっと言葉きついですけどね、僕には垂れ流しに聞こえました。つまりね、この現代グループの今の会長は、そりゃそういうふうに言いますよ。もともと自分たちの身銭を切って500億円で作った仕事じゃないですか。だからこれ取り返さなきゃいけないから、当然これビジネスでやってるわけだから、当然下手に出るんで、そのニュースをそのままやるのはおかしい。ところがこれがほんとはおかしな話だって明かしてくれたのが、むしろ金大中大統領の死去だったわけですよね。金大中大統領が亡くなったお陰で、いや、あのノーベル平和賞はほんとは500億円で買ったんじゃないかというふうに言われてきたというのが出てきたから、やっと僕らもこういうふうにあの、意味がわかるようになったわけですよね」

一同
「(同意)」

青山繁晴
「そして、その上でですね、この北朝鮮の方に着目するとですよ、これ北朝鮮にとっては、これ、ま、もともとしたたかですけど、こうやってばれたって構わないわけですよ。ばれたって構わない、むしろその金大中大統領が亡くなったのも利用できる。どうして利用できるかというと、もう準備始めてますけど、これソウルに弔問団を送るって言ってるわけですね。で、弔問で朝鮮労働党の、つまり北側から幹部がやってくる時にね、今の李明博大統領はその、金大中大統領と違って北朝鮮に厳しい姿勢を取ってきましたが、弔問に来るっていうのを断れるはずがない

村西利恵
「断れませんね」

青山繁晴
「そしてその、北朝鮮の幹部がやって来たらですよ、(現代会長と金正日の)この話を、ありがとうございますって感謝もしてみせなきゃいけない。あくまでも民間グループが約束したやつを、この政府間の合意に持っていかなきゃいけない。つまり李明博政権は、今までの北朝鮮に対する厳しい姿勢を取れなくなるんじゃないかってことになるわけですよ」

一同
「うーん」

青山繁晴
「そしてこの話の始まりはですね、金大中大統領が昨日亡くなったのは偶然であって、始まりはあくまで社員を拘束したことでしょ。そうすると、つい最近似たようなこともあったじゃないですか。で、それをあえて人の顔で出してもらうとこうなりますよね」

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村西利恵
「人質作戦」

青山繁晴
「はい。で、これずらりと人が並びましたが、並びましたけど、金正日さんの、ま、指導の下で、いわゆる指導の下で2人のアメリカ人の記者が拘束されて、そしたらクリントン元大統領が取り返しに行ってですよ、そして今回はこれはあの、この方は現代グループの社員の人ですけども、この人が拘束されたら、この会長さんが取りに行ってですよ、そうやって人質作戦が全部成功してるわけですよね。で、そうするとこれはやっぱり日本の絡みを考えなきゃいけなくて、実は私たちがずっと心配してること、心配し続けてもう10年20年経ってしまったことも、北朝鮮から見たら実は新しいこれに使えますねって話がありますね。もうお気づきだと思いますけども、これですね」

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村西利恵
「北朝鮮は拉致で新政権を揺さぶる」

青山繁晴
「はい。もうこれあえて断定的に書きました。あの、政府部内にある情報からしても、たとえばあの、米英の情報も同じなんですね。つまり新政権になった時に、そのインフルエンザとか何とかいろんな苦しむ時にですね、やっぱりいい話もほしい。その時に前から北朝鮮は100人以上いらっしゃるかもしれない拉致被害者の中で、都合の良い人を選び出して何人か返して、それを終わりにしたいってことをやってるわけですね。そして今、成功してる人質も2人とか1人で済んでるわけじゃないですか。だからこの拉致被害者についても、あるいは1人とか2人とか少人数だけ出してきて、さあどうするんですかと揺さぶると。で、その時におそらく新型インフルエンザで新政権大騒ぎになってる、その最中に揺さぶられた時に、さあこの件はこの件として冷静な対応ができるのかどうか。それは新政権の考え方もありますけど、やっぱり私たち有権者のこの総選挙に対する姿勢であったり、あるいは選挙が終わったから政治が、あの、また関心なくなるんじゃなくて、そのあとにこそ関心を持ってほしいと

一同
「そうですね」

青山繁晴
「権力闘争とかそんなことで組閣やってる場合じゃないですよと。危機にすぐ対応できる内閣を作ってほしいという国民の声を選挙のあとにも、あとにこそ言わなきゃいけないということをね、あの、予め皆さんと一緒に今日は考えたかったんです」

山本浩之
「はい、新型インフルエンザ、それから北朝鮮の拉致問題とともに政治がどのように向き合って、どう対応していくのか。注意深く見守っていく必要がありそうです。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 この後、番組ラストに青山さんがキーワード「人命」のフリップを再び掲げ、このように言われてました。

 「新型インフルエンザ考えたら、私たちと私たちの家族のこの人命が、9月以降、一生懸命守らないといけない事態になるんですが、拉致問題に触れたのも、この人命に関係あるからなんです。単に北朝鮮が揺さぶるってだけじゃなくて、僕たちの命だけを考えるんじゃなくて、拉致被害者の命も、揺さぶりかけてきたのを逆手にとって取り返したいっていう願いを、皆さんわかっていただきたいと思います」

 山崎拓とかが水面下で暗躍してはいたものの、これまで自民政権だったから北朝鮮の「2人程度返して拉致問題手打ち作戦」に何とか乗らずに思い止まることもできてきたと思うんです。
 が、このあたりはもし民主政権になったらどうなるんでしょうか。

 政権運営がスムーズに行けば北朝鮮の誘いに打ち勝つことも可能なんでしょうが、もし新型インフルエンザやその他の問題でつまづいて支持率が落ちていったら、「友愛」で手打ちに応じてしまうんじゃないかと心配ですわ(T^T)


※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
誰にも手渡してはならない自由意志
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。

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村山談話白紙撤回の署名にご協力ください。

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 アニメ「めぐみ」配信中。
 英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。
コピーフリーです。世界に広めましょう!

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「河野談話」の白紙撤回を求める署名
「河野談話」の白紙撤回を求める署名にご協力を!

「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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