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64年目の夏に読む青山さんの新刊&うじき氏親子の「戦争」

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 今日は青山繁晴さんの新刊「王道の日本 覇道の中国 火道の米国」の紹介と感想、そして先日テレ朝で放送された「ドキュメンタリ宣言」うじきつよし氏親子のお話を中心に。

 まずは「王道の日本 覇道の中国 火道の米国」、表紙の地図の色分けに注目。
 何かお気づきになりましたか?

 そうです。白い色は本来の日本領。明るい黄土色は本来の中国領。
 チベットや東トルキスタン(ウイグル)などの独立国家群を除くと、中国はこんなに狭くなってしまうのですね。
 
 この表紙には、「フェアに物事の本質を見よう」と常々言われている青山さんらしさがよく表れていると思います。

 フェアと言えば、先日アマゾンのレビューを見て驚きました。
 発売日である8月6日に(アマゾンで注文した人の多くはまだ到着していないと思われ)、いの一番にレビューを書いている人がおられるんですが、それが星1つなんですね。しかも、こう書かれてあるんです。
 「『アンカー』や『ぶったま!』で解説されている内容と同じような内容がたくさん含まれています。ですから、青山さんのテレビ解説をよくごらんになってる方はわざわざ買って読む必要はないと思います」

 とんでもない!!
 「アンカー」を毎週文字に起こし、「ぶったま!」もチェックを欠かしたことのない私ですら、見聞きしたことのない話がたくさん含まれているのですよ。
 全くフェアでないレビューだと思いました。まさか評価を下げて売れなくするための工作ではないでしょうね?(-.-#)

 確かにテレビで解説されたテーマも登場しますが、テレビでは伝えきれなかった詳細(関係者とのやりとりなど)も同時に多数記されているのですから。

 たとえば中国毒ギョーザ事件。日本の捜査幹部との緊迫した会話。
 たとえばウイグル叛乱。亡命ウイグル人の鬼気迫る証言。
 たとえばチベット問題。「ぶったま!」での天台宗書写山圓教寺の高僧による勇気ある表明(08年4月5日放送「ぶったま!」参照)実現までの経緯。
 たとえば領土問題。対馬の現場と地元住民の声。

 青山さん、テレビでは時間の制約、表現の制約など色々あって言えなかったけど、本当はこういうことが言いたかったんだなというのも分かりますし、非常に「読ませる」展開にもなっています。

 特に亡命ウイグル人の証言、これは09年7月8日放送「アンカー」でも一部は紹介されたのですが、テレビで放送できなかった内容、たとえばウイグル人にとって非常に過酷で悲惨な場面の証言が、この本では紹介されています。

 そんな「王道の日本 覇道の中国 火道の米国」より、「アンカー」「ぶったま!」で紹介されなかったたくさんのお話の中から、特に私が皆さんにより知ってほしいと感じた箇所をごく一部ですが引用させていただきます。


 国民にとって、国家にとって、足元とはまず領土であり、その領土によってのみ定まる領海と領空だ。
 わたしたちは、あろうことか、その領土をおろそかにしてきた。北方領土を奪われ、竹島を奪われ、尖閣諸島が危うくなっても、たとえばそれが衆院選や参院選の争点になったことは、ただの一度もない。
 世界の健康な常識からすれば、あり得ないことであり、諸国民がにわかには信じないことだ。
 適当に推測を話しているのではない。
 富めるアメリカから、貧しいペルーまで、諸国を歩きながら話せるひとには話して、いちいち、のけぞるように驚かれてきた。
 話せるひと、というのは地位のことを言っているのではなく、公平な耳を持つという一点で信頼できるひと、という意味だ。祖国の恥の話であるから、誰にでも話して意見を聴くというわけにいかない。
 「日本は民主国家でしょう」
 日本に憧れてきたという若いペルーの大学講師は、叫んだ。
 「その奪われた領土を、取り返すために、政党と国民がああでもない、こうでもないと激しい議論をするはずだ。軍事力を行使してでも取り返せという政党から、独自の外交力を発揮して強硬にやれという政党やら、いや自国だけで解決するのは諦めてアメリカと組めという一派、アメリカじゃなく国連に頼れという一派、入り乱れて選挙を繰り返すはずだ」と彼は、眼を大きく見開いてわたしに迫った。(p.49)

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 神舟7号の打ち上げと、初めての中国人宇宙飛行士による宇宙遊泳という名の船外活動を、なぜ世界の誰も喜ばないのか。
 それは、宇宙開発に人類が慣れてしまって、もはや夢の話ではなくなり、湖が干上がったりする地上、餓死する人間がアフリカや北朝鮮で絶えない地上、サンゴが死滅する海、南の魚が北で採れてしまう海、宇宙よりもこれらを何とかしてくれと、みなが思っているという背景もある。
 しかし何よりも、中国の国威発揚の度が過ぎるのだ。
 神舟というロケットの命名もそうであり、そもそも北京オリンピックでも貧しい市民の住宅を政府が勝手に潰して街をきれいに偽装して開催したことを世界が知ってしまった直後に、友人宇宙ロケットの打ち上げとなれば、相も変わらず中華思想にもとづく国威発揚が最優先なのかと、ふつうの生活感覚を持った諸国民なら、げんなりしてしまうのだ。
 日本国民の税から政府開発援助(ODA)の名で三兆円もの援助を受けてきた中国は、国威発揚のまえにやるべきことがあるだろうと、それは給料から天引きでODAの原資を持っていかれた日本のサラリーマンならずとも思うのだ。
 わたしがその日本国民だから、こう言っているのではない。イギリス海軍の大佐に「なぜ日本のサラリーマンは、神舟7号を打ち上げたのなら、その分のODAを返せと、中国に言わないのか」と、まともに聞かれたから言っている。(p.91)

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 彼《引用者注:亡命ウイグル人》は涙を静めようと懸命に努力しつつ、もう一度、口を開いた。
 「日本のメディアには、ほんとうにひどい人がいます。いちばんはXというジャーナリスト(実際は実名)です。よくテレビで見ますけど、ウイグル自治区で人民武装警察の警官が襲われる事件を、アルカーイダと同じ残忍なテロだと言っています。いったい彼が、人民武装警察の何を、ウイグル自治区の何を、ウイグル独立運動の何を、知っているんですか」
 「われわれは、北京オリンピックの前も、オリンピックの期間中も、オリンピックの閉幕後も、人民武装警察と戦っている。しかし決して、市民を襲ったことはない。イスラーム原理主義のプロのテロリストたちは、市民をまともに狙って殺害しているじゃないですか。わたし自身も、ほとんどのウイグル人も、ムスリム(イスラーム教徒)ですが、ただのひとりも、イスラーム原理主義と関係を持っている人間はいないし、市民を襲うなんて考えたこともない」
 「Xさんは、全国紙(実際は実名)の記者出身で、日本を代表するジャーナリストのように扱われているけど、実際は、ウイグル独立運動がアルカーイダから援助を受けているといった単なる噂や、あるいは謀略情報をそのまま受けとって、そこで勝手に先入観をつくって、テレビで発言する。わたしはテレビ局へ何度も電話し、ツテもたどって彼に会おうとするけど、すべて拒否というか、無視される
 「今ここで話しているように、彼にもこんな風に、話を聞いてほしい。なぜ当事者の話を聞かないで発言できるんですか。なぜですか。彼のヘアスタイルがかっこよくて、着ているものもおしゃれで、女性に人気があるから、テレビで何でも発言できるんですか」
 わたしは、朝の番組本番まえに、このXさんがスポーツ紙を読みふけって「情報収集」している姿を何度も繰り返し目撃しているだけに、この誠実な人柄の亡命ウイグル人に何も言えず、黙していた。(p.113-114)

 ………………………………………………………………………………

 たいせつなのは麻生さん個人の運命ではなく、国家の命運と、世界のこれからであることを日本の主権者はよく知っている。その意味で、マスメディアからの有権者の自立が始まっている。
 わたしも思う。わたし自身も、共同通信の政治記者時代に、政権の末期になると政局、つまりは欲呆けどもの右往左往をしきりに記事にせざるを得なかった。それ以外の記事は、デスクに受け容れられなかったが、その既存の体制にどっぷりとみずからの意志で漬かっていたのであり、厳しく自問せねばならない。
 ほんとうは政権末期には、その政権がたとえばどのような外交をしてきたかを戦略的に総括し、成と否の両面をフェアに提示することが、たいせつだ。それは日本国民にだけ示すのではない。国際社会にもまた示すから、やり方ひとつで日本の国益が一変する。
 「その政権の外交成果を強調すれば、与党に有利だ」「失敗を明らかにすれば野党に有利だ」という発想が、当然のごとくわたしたちの社会に通用している。外交を知らず、国際関係を知らない、貧しい発想と自戒したい。
 なぜか。
 政権がどう変わっても、与野党が入れ替わっても、日本国の外交は国がある限り、続くからだ。国際社会との付き合いも続くからだ。
 外交の成と否のいずれをも示すことこそ、日本国が諸国それぞれと今後どう付きあいたいかをフェアに提示することである。
 《中略。麻生政権の実績として、不正競争防止法の改正成立(外国企業の産業スパイあるいは国家による技術スパイの動きに一定の歯止めがかかる)、日本の西の最前線である与那国島に自衛隊部隊の初配備を決定、の2点を挙げた後》
 麻生政権が去っても、新政権が法の再改正や自衛隊の配備計画の変更をしない限り、この法的な外交ツールは残り、外交力アップのための自衛隊活用も続く。
 そこに戦略的な意味づけを、もしも新政権が党利党略とは関係なく積極的に補っていけば、日本の国益は充実する。
 これが正しい政権交代だ。政権交代が日本のイメージを下げ続けてきたことを脱却し、むしろ政権交代によって日本の国際社会での発信力を強化する、ただひとつの道なのだ。(p.185-188)

 ………………………………………………………………………………

 わたしは隠岐の島JCの面々に案内されて、八幡家を訪ねた。
 そこには、竹島を漁場としてきた証人を受け継ぐ、静かな意志をもつ漁師たちが待っていてくれた。
 そして未知の貴重な資料にも満ちていた。
 たとえば、竹島でのアワビ漁を詳細に記録した手書きの台帳がある。
 それをみると、たったひとりの漁師がわずか一二日間、竹島で漁をしただけで、実に一四七〇キロのアワビが採れたことが記されている。
 約一・五トンである。これが現在のお金に直すと、ざっと二〇〇〇万円ぐらいの売り上げになったことも明記されている。
 この驚くほどの好漁場が今、韓国の手に落ちてからどうなったのか、日本の政府は知らん顔だし、隠岐の島の漁師たちも八幡家をはじめ知るよしもなかった。
 ところが最近、この八幡家のまだ若い当主が、島根大学に研修でやってきている韓国人と知り合い、その韓国人が漏らしたという。
 採って採って採り尽くすうち、竹島の海のアワビは、ただの一個もいなくなった。ゼロになった。
 ところが、昨年に、たった一個だけ再び採ることができた。そこで、その一個を韓国本土に持ち帰り、養殖しようとしている。しかし、そのノウハウが分からないから、島根大学にやってきたのだ。
 この証言がどこまで正確なのか、また八幡家のひとの受け止め方が正確なのか、いずれも未確認であることはフェアに記しておく。
 だが、乱獲が行われたことは、もはや疑いにくい。その乱獲は、対馬での韓国のプロ釣り師や漁師の姿と、そっくり、あまりにも似ている。
 ほんとうにみずからの領土、領海だと思っていれば、ここまで酷い乱獲をやるだろうか。
 人のものだと知っているからこその乱獲ではないか、それがリアルに疑われる。(p.315-316)



 そしてそして。
 このくだりは本の最初の方に登場するので、順番から言えばここでも最初に引用すべき箇所でしょうが、訳あって最後に持ってきました。

 青山さんは現在、近畿大学の経済学部で客員教授として国際関係論を講じていますが、学生たちに、こう語りかけているそうです。

 「きみとぼくは、これほど年齢差があっても、おんなじ教育を受けているんだ。それは敗戦後の教育であって、日本は戦争に負けたんだから、国を祖国と呼んではいけない、祖国にプライドを持ってはいけないという教育だったのではないか。敗戦後の世界では、日本はそうやって生きていくほかないという教育だったのじゃないか」
 「二〇〇〇年を超える歴史を持つ、この国で、ただ一度だけ戦争に負けたからといって、なぜ、そうせねばならないのか。世界の諸国は、隣の中国であれ朝鮮半島であれ、ヨーロッパであれ、多くの国々が、勝ったり負けたりを繰り返してきた。そして勝ったときではなく、負けたときこそ、どうやって、みんなが育んできたものを護り抜くのか、それを諸国は練習し、学び、鍛えてきた。この日本は、一九四五年の夏までは、ただの一度も外国軍に負けて国土を占領されるということがなかった。それは、ほんとうは、わたしたちの誇りだ。しかし、歴史を一枚の紙とみて、その裏をみると、負けたときにどうするか、それを学ぶ機会がなかったということだ。だからこそ、一九四五年八月一五日に初めて負けたとき、勝った側の言うことに染まらなければならないと思い込んだのじゃないか」
(p.16)


 「ただ一度だけ戦争に負けたからといって、なぜ、そうせねばならないのか」というくだりに私は「あっ」と反応しました。
 というのも最近、夫が似たフレーズを口にしていたのです。

 この季節になると戦争絡みのドキュメンタリーやドラマがよく放送されますが、それらのほとんどは「日本(軍)は悪かった」という論調のものですよね。
 かねてからそのことに違和感を持っていた夫が、私にこう言ったのです。

 「戦争に負けたことのある国って日本の他にもいっぱいあるやろ?でも、みんないつまでも自分の国のことをマイナス志向で見てたりせえへんやろ?何で日本だけが、一回負けただけで60何年間もこんな状態やねん?

 また、先日、産経新聞の読者投稿欄(8/12付)で、こんな話を見ました。
 岡山県在住の山崎さんという76歳の男性の投稿です。

 山崎さんは中1の時に終戦を迎えました。
 それから数日後、学校から緊急登校の知らせがあり、登校してみると、英語の教諭が教壇に立ち、生徒たちにこう言ったそうです。

 「これから私が言うことを、胸の奥底にたたきこんでおけ。米英の進駐軍が来たら二度と言えないから」
 「これから先、どんな時世になろうとも、大和魂、大和心だけは決して捨てるな。それをなくしたら、日本は、日本民族は滅びるぞ。戦争に負けたくらいでへこたれるな

 山崎さんはこの言葉が今も強く印象に残っているそうです。

 たった一度戦争に負けただけで、日本は変わってしまった。
 GHQの占領政策によって、日本民族ではない異民族(青山さんの言葉を借りれば、祖国にプライドを持てない人たち)が大量に誕生してしまった。
 完全に戦後世代の私が言うのも変ですが、そう感じずにはおれません。

 まさにその典型例かもしれない人を、先日あるテレビ番組で見ました。
 その人とは、うじきつよし氏です。以前「サンデープロジェクト」で司会をしていたので、ご存知の方も多いと思います。

 その番組とは、8月10日にテレ朝で放送された「ドキュメンタリ宣言」です。
 テレビ欄に載ったタイトルは【「僕の父はB級戦犯」うじきつよし親子の旅60年ぶり絶海監獄島へ“戦争責任”で大激論】。

 ネット上の番組紹介にはこのようにありました。
 【俳優のうじきつよしの父、氏木武さんは、第2次大戦当時インドシナ戦線で指揮を執った旧日本陸軍大尉。戦後、サイゴン裁判で拷問や略奪を指揮した罪を問われ、ベトナムと日本で計8年間の収監生活を送った「B級戦犯」だった。戦争と、戦争による殺人に絶対反対という強い信念があるうじきに対し、武さんは志願して陸軍士官学校に入った職業軍人。武さんは祖国を守るためとはいえ、命令に従うしかなかったのか。二人は武さんが戦ったミャンマーや、戦後収監されたベトナムの監獄島、さらにカンボジアや防衛省にも足を延ばす。戦争に向き合い、戦争について悩み続ける親子の姿を追う】

 うじき氏はこの9月で52歳。
 ご本人曰く、職業軍人でB級戦犯だったお父さんに反発して生きてきたそうです。

 うじき氏は、戦争について多くを語らないお父さんを詰問します。「当時何があったのか、何をしたのか、全て話せ!」と。
 「日本軍=悪」という図式に完全にはまってしまっており、お父さんを「悪人」だという前提で接しているのです。

 お父さんはそんな息子に語ります。

 「軍人になることを選んだのは当時は自然な流れ。後悔していない」
 「収監生活で辛いことはなかった」
 「自分が死んだら魂は靖国神社の仲間のところに行く」
 「戦争がいいわけないだろ。だけど戦争は善悪では計れない」
 「お前も同じ状況に置かれたら戦争に行く可能性がある」

 が、うじき氏は「戦争は人殺しだよね?!悪いことだよね?!」と高圧的に繰り返すばかり。

 その態度があまりにもひどいので、テレ朝のディレクター(うじき氏とは10年来の友人)がうじき氏に注意します。「お父さんに乱暴に無理やり言わせようとしてるみたいでよくない」と。
 それに対し、うじき氏は「父は(徴兵じゃなく)職業軍人だから(言うのが当然)」と言い放つのです。

 うじき氏親子がベトナムの監獄島を訪ねた時、ベトナム戦争時に政治犯とされた父親を亡くした青年がガイドでした。
 青年は、空港までうじき氏のお父さんを見送りたいと申し出ます。
 青年はうじき氏親子&スタッフと共に車に同乗、空港に向かったのですが、うじき氏はその車の中でもお父さんを激しく責めていました。
 青年は何も言わずに(たぶん日本語が分からない)、道中お父さんの手を握りしめていました。

 (ビデオ録画してなくて、ここまでは記憶で書きました。重大な間違いがあったらご指摘下さい)

 うじき氏のあまりの“念仏平和主義者”ぶりに多くの視聴者が辟易したであろう頃、番組の終盤になって、ディレクターがついに核心に触れました(これはうじき氏がお父さんとの旅から1年後、お父さん抜きでカンボジアを訪ねた時のVTR)。
 この部分のみYouTubeに動画を発見しましたので、ちょっと起こしておきます。

090815ujiki.jpg

ディレクター
「うじきさんは戦争反対でどんな戦争もやってはいけないっていう考え?」
うじきつよし
「当たり前ですよ」
ディレクター
「それは自分の国が侵略されようとしててもですか?それも戦争ですよ?」
うじきつよし
聞くのは簡単でしょ、君は
ディレクター
「簡単ですよ。だからそのために(聞くために)呼ばれてる」
うじきつよし
「だから世界中の人がその疑問に答えられないことをそう簡単に訊いちゃいけないでしょ。戦争がいいのか悪いのかなんて」(←自分は同じことをさんざん父親に訊いてたくせに(T^T))
ディレクター
「戦争反対だからと言って、じゃあすべての戦争を否定して、日本が侵略されてもいいということなんですか?」
うじきつよし
「だからそれは論議のための論議でしょ」
ディレクター
「論議のための論議かなあ」
うじきつよし
「じゃあ、自分の家族、ね、殺されるの目の前にしてね、それを抵抗しないのかっていう話をされてるのと一緒だよ
ディレクター
「それも戦争だってことでしょ。それは戦争じゃないんですか?」
うじきつよし
「じゃあ村田(ディレクターの名前)はそれ、してもいいのね?逆に聞きたい。してもいいのね?じゃあ戦争はしてもいいことなのね?村田はそれを俺に訊いてるんだよ、今」
ディレクター
「してもいいってことだと思います。そういうことなら」
うじきつよし
「(カメラマンに)ちょっと(このディレクターの)顔を撮っといて。(ディレクターに)言って」
ディレクター
「(カメラ、ディレクターの顔を映す)ああ、僕は戦争してもいいと思います。本当に自分の家族が殺されそうになったら自分は戦います。当たり前のことです」
カメラマン
「それは正当防衛ということですか」
ディレクター
「ええ、そうですね。それも戦争です。それが戦争じゃないと言えるんですか?」
うじきつよし
「……。でも、それを、なくして、いかなくちゃ、いけないことだと……」
ディレクター
「当然ですよ、それは」
うじきつよし
「(笑)だから、当然だって言っていながらさ、戦争はしてもいいって言ってるじゃない」
《以下略》

 女性のはしくれとして言わせていただければ、「あなたが殺されそうになったら、僕はあなたを守るために命がけで戦います」って、たとえハッタリでも言ってくれない男性とは絶対に結婚したくないですね。

 誰だって戦争は嫌いですし、良いことだなんて思いません。当たり前です。
 ただ、あの時代、あの状況ですから、個人の意思とは関係なく、男性の多くは「このままでは日本が滅びる。家族も殺される。戦争は嫌だけど自分はこの身を捧げざるを得ない」と考え、それなりに覚悟を持って臨んでいたと思うのです。

 戦後はうじき氏のようにゴニョゴニョ言うだけで深く考えない人がすごく多いですよね。「どんな理由があっても戦争はダメだよ、やっぱ平和がいいよ、うん」って感じで、居心地の良いところで思考停止してしまってる人が。
 もっとも、そこまでだったらまだ分からないでもないんです。

 私がうじき氏を非常に問題だと思ったのは、祖国にプライドを持ち、その祖国を、故郷を、家族を守るため率先して戦地に赴いたお父さんに対して、うじき氏が尊敬の念を一切持っておらず、ひたすら自分の価値観を押しつけ、高圧的に詰問する、罵倒する、そんな姿勢です。
 そんなにまでして、お父さんから「後悔」や「反省」の言葉を引き出したいのか。そんなにまでして、自分の中の「正義感」を満足させたいのかと。

 うじき氏はそもそも「戦犯」の何を知っているのでしょうか?

 「A級戦犯」も「B級戦犯」も、戦勝国による一方的な裁判で生み出されたものです。正当性に疑問を持っている人は世界中にゴマンといます。
 1952年(昭和27年)、講和条約発効の年、戦犯拘禁中の死者はすべて「公務死」として、戦犯逮捕者は「抑留又は逮捕された者」として取り扱われる事となりました。
 同年6月、日本弁護士連合会が「戦犯の赦免勧告に関する意見書」を政府に提出したほか、戦争受刑者釈放を求めた署名運動も始まり、国民運動として大きな広がりをみせ、4,000万人という署名を得ました。これは「戦犯」は被害者でもあるとする国民意識からの動きです。
 国会の動きも活発化し、改進党(現自民党)や社会党などが連携し、戦犯の釈放や赦免を求める決議案は何れも国会において圧倒的多数で可決されました。
 説明が長くなるので省きますが、とにかく日本では「戦犯」は赦されているし、国内法上でも「戦犯」はもはや存在していないのです。

 うじき氏にこういった知識がないのは仕方ないとしても、ちょっとは想像力を働かせてほしい。

 お父さんが軍人だったあの時代、日本は国際社会の中でどんな状況に置かれていたのか?日本人の価値観、世界の価値観はどうだったのか?(少なくとも現在とは全く異なっていることぐらいは分かるでしょう)
 また、戦後、お父さんがどんなに重たいものを背中に背負って生きてきたのか?ということも。
 そうすれば、安易に「戦争は悪」と繰り返したり、ましてやお父さんを「人殺し」呼ばわりなんてできないはずです。

 うじき氏は昔「子供バンド」というロックバンドをやってました。私も何曲か聴いたことがあります。その後は俳優や司会者など、芸能界で幅広く活躍されているようです。
 つまり想像力が大変必要とされる職種のはずなんです。が、彼にはそれが全く欠如しているように見えました。

 さらには、「自衛戦争やむなし」と語るディレクター、つまり自分と価値観が異なる人に対してあからさまに不愉快な表情を見せ、まるで「このディレクターは悪人だから全国に顔を晒せ」とでも言いたげに、カメラマンに「(ディレクターの)顔撮っといて」と指示したうじき氏を見て、ああ、これはもう処置なしだと。

 うじき氏がこのようになってしまったのは、第一にやはり戦後日本の教育が原因ではないでしょうか。
 そう、まさに青山さんが指摘された「日本は戦争に負けたんだから、国を祖国と呼んではいけない、祖国にプライドを持ってはいけないという教育」です。
 その意味ではうじき氏も「被害者」と言えるのかもしれません。

 日教組が推進してきたような自虐的な教育を是とし、国や家族のために戦った人たちのことを肯定的に語ることのできない社会が築かれてしまった。
 うじき氏のお父さんが戦争についてこれまで語らなかった理由の一端も、ここにあるのではないでしょうか。

 先ほど紹介した産経投稿の山崎さん、彼が終戦直後に英語教諭から言われた印象深い言葉は、私の心にも強く刻まれました。もう一度引用しておきます。

 「これから先、どんな時世になろうとも、大和魂、大和心だけは決して捨てるな。それをなくしたら、日本は、日本民族は滅びるぞ。戦争に負けたくらいでへこたれるな」

 うじき氏はじめ今を生きる私たちが平和に暮らせているのは、身を賭してあの戦争を戦って下さった先人(民間人ももちろん含む)の尊い犠牲があってこそです。
 と同時に、生き残って戦後日本の立て直しに尽力されたうじき氏のお父さん世代の方々のお陰でもあります。

 私たち戦争を体験していない世代はそのことを決して忘れてはいけないし、私たちの世代こそが彼らの意志を受け継ぎ、これからの日本を作っていくのだという気概を持たねばなりません。
 それが大和魂、大和心というものではないでしょうか。

 日本を、日本民族を取り戻したい。
 そう痛切に感じた64度目の夏です。


■おまけの情報
 「王道の日本 覇道の中国 火道の米国」の中で青山さんが拙ブログに触れて下さっています。170ページです。
 そもそも誰から感謝されたいと思ったわけでもなく、ただ私が青山さんの解説を幅広く皆さんに知っていただきたいなと思って勝手に始めた「アンカー」の文字起こしですが、青山さんご本人からこのような形で感謝の言葉を頂戴し、大変光栄に思いました。
 (実を言えば、「アンカー」起こしにいただいた読者様からのコメントを紹介するために拙ブログの説明が必要だったという側面もあるのでしょうが、とにかく私は素直に喜んでいます(^^ゞ。ちなみにその読者様のコメントというのは、「特亜で駐在員さん」(2008/08/22 07:17 PM投稿)です)



※拙ブログ関連エントリー
08/7/8付:「日中の興亡」
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。

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8/15「終戦記念日」 戦争が終わった日。 日本人が64年前、 これでもう「日本」という国が消えて無くなってしまうかもしれない、 と...
2009/08/16(日) 13:13:06 | ワテもボヤかずでか。

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