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「アンカー」北方領土はプーチン来日でどうなる?

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■5/6放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

プーチン首相来日へ!どうなる北方領土問題ロシアのホンネは?青山ズバリ

 北方領土がテーマです。
 言われてみれば、私も地図のあの箇所がなぜ「白い」のか、学校でちゃんと教わった記憶はありません。

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 ↑朝鮮人にこう言われてしまう今の日本が正直情けない…。

 あと、今日は拉致問題に絡んで青山さんから気になる話があったので、それも最後に付けました。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

(麻生さんがドイツ・チェコ訪問から帰国したが、その前の訪中について青山さん、「事前折衝で予め中国側がまともな返事をしないと分かっている場合も、行かないといけないのか?日本の首脳はアメリカ、中国によく行くが、向こうが来るのは例外的。こちらから一生懸命行くばかりで、総理が海外に行くことの値打ちをあまり下げないようにしてほしい」という趣旨の話をした後…)

山本浩之
「この後の“ニュースDEズバリ”のコーナーも、今日は麻生総理の外交に関するお話だというふうに聞いてるんですけども」

青山繁晴
「はい。今、僕は日本から行く話をしたんですが、これ、間もなく来週の月曜日にこれは向こうから、けっこうおっかない人がやってくるんですよね」

山本浩之
「おっかない…(笑)。ま、たしかに…」

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青山繁晴
「おっかないと申したのは、皆さんちょっとこれ見て下さい(フリップ出す)。これプーチンさんなんですが、これアメリカの『TIME』っていうニュース雑誌にですね、2007年の12月に表紙に載った写真なんですけど」

山本浩之
「あんまり表情が豊かでないんでね、この人は。だからどうしてもおっかないように見えてしまうんですけど、実際おっかないんですかね?」

青山繁晴
「っていうか、この目、見て下さい」

山本浩之
「怖いですね、はっきり言って」

青山繁晴
「これね、あの、『Person of the Year』って、その年を代表する人間という意味で、これ出たんですけどね。で、この目をしてる人と麻生さん、これから向かい合うっていうの、これ大変なことですよ(一同笑)。で、来週月曜日から3日間プーチンさんが日本にいらっしゃるんですが、その会談が行われる前にですね、私たちは日本とロシアの間に今どんな問題があるのかを、国民の立場でやっぱり考えておく方がいいと思うんですよ。で、今日の最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
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山本浩之
「『取り返しがつかない…となる前に』」

青山繁晴
「日本とロシアの間で、このまま行くと取り返しがつかないことが今、水面下で進行してると思われるから、そうなる前に私たち主権者の側できっちり考えましょうというお話を、今日したいと思います」

山本浩之
「分かりました。詳しくはコマーシャルの後、青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「さ、プーチン首相訪日を前にですね、私たちが押さえておかなきゃいけないことって、いったい何なんでしょうか。さっそく解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい、またここにね、もう一度このけっこうな目つきのプーチンさんの写真、登場していただきましたけれども、皆さんご存知の通りだと思うんですけど、この写真撮った当時はプーチンさん、大統領だったんですね。で、その後メドベージェフさんて人が大統領になって、プーチンさんは首相に下がったんですけれども、実際、権力はプーチンさんにあるんじゃないかと言われてます。で、その中で来日するんですが、いちおうロシア政府の公式見解としては、外交や防衛問題っていうのはメドベージェフ大統領の方であって、プーチンさんはあくまでもエネルギーか経済が担当なんだってことになってるわけですね。したがって、ちょうどサハリン、樺太からですね、天然ガスが日本にやがて来るという時にあたりますから、そういうこともテーマになると思いますけれど、それからもちろん金融危機もテーマになると思うけれども、しかし本当は隠された最大のテーマっていうのは、やっぱりこれでしょうねということです」

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村西利恵
「北方領土問題」

山本浩之
「このコーナーで取り上げるのは初めてですね」

青山繁晴
「ええ。あの、全然取り上げたことがないってわけじゃないと思うんですけど、まとまってやるのは確かに初めてかもしれませんね。それで、まずはやっぱりこれから見ていただきましょう」

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村西利恵
「北方四島は歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の四島のことで、日本政府は一貫して日本固有の領土と主張しています」

青山繁晴
「うん。あの、こんなこと今さら言われなくても分かってるっていう視聴者の方、もちろんもうほぼ100%だと思うんですけどもね。ところがですよ、実は僕ら、僕も含めてですよ、案外よく分かってないところがあってですね、これ、まずこの北方四島という言葉、ほんとはあまり良くないと思っててですね。特に今いる近畿圏ではね、これ何か遠いでしょ?ね。北の遠い所にある寒い4つの島というイメージでしょ?」

一同
「ああー」

青山繁晴
「ところがですよ、これまず地図見ていただくとね。北海道の中に食い込んでる、これ根室湾ですけどね、もうこの北海道の中に(国後島示して)こんなに食い込んでるわけですね、これ国後島ですけど。それから歯舞にしたってね、こんな近いんですが、これを皆さんに分かりやすいようにですね、この関西の地図とちょっと比べてみましょう」

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村西利恵
「それがこちらです」

山本浩之
「分かりやすいですね(笑)」

青山繁晴
「これ当たり前ですけど大阪で、淡路島ですよね。この大阪から淡路島が近いっていうのはみんなよく分かってて、これをたとえば『南方の島』とかね、『西方の島』って呼ばないでしょ」

岡安譲
「呼ばないですねー」

青山繁晴
「ところがこの大阪と淡路島と、これ(左の地図と右の地図)縮尺、同じなんですよ」

村西利恵
「はい。右も左も同じです」

青山繁晴
「そうすると、大阪から淡路島をここ(左の地図へ)持っていくとですよ、もう国後島を、この端っこ超えちゃうぐらいなわけですよ」

一同
「ほぅー」

青山繁晴
「だから実は淡路島みたいな近い島について、ロシアと交渉しなきゃいけないということになってるっていうのが本当だということを、皆さんに理解していただきたいんですね。で、ここの橋(神戸市と淡路島をつなぐ明石海峡大橋)が架かってる所で考えたら、この歯舞ともうこんなに近いんだという。それが私たちが常識で分かっているように見えて、ほんとは分かってないっていうことをですね、まず皆さんにお話ししたいんですね。で、たとえばですね、僕が記者時代に海上自衛隊のP3Cっていう哨戒機に乗って、その北方領土に行った時にですよ、厚木って基地からこう順番に飛んでいったんですけどね、だんだんと飛んでいくじゃないですか、で、ここらへんまで(北海道の海岸線を示して)来たらですね、もうその、防衛庁の方からですね、Uターンしろっていう指示が凄まじいわけですよ」

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青山繁晴
「今ちょうど(映像が)出てきましたけども、北方四島の島が見えてるんだけど、ちょうどこういう状態っていうのは、まだ北海道の上なわけですよ。まだこの(北海道の)海岸の所なんですよ。で、当然こう(北方領土の方向へ)行きたいと思うし、これ(国後島)は日本の領土なんですけれども、もうここ行くと、その時に海上自衛隊機の機長が僕に言ったのは、『青山さん、迎撃されます』と」

一同
「うん……」

青山繁晴
「『間もなく、あと数秒でソ連空軍がもう緊急発進して、向こうは航空自衛隊と違ってすぐ撃ちますから、やられますから、もうこれUターンしなきゃいけません』ということで」

村西利恵
「このあたり(北海道の海岸線)で…」

青山繁晴
「ええ。それでどうしたかっていうと、Uターンして、この辺(海岸線上)をね、こう横向きに飛んでたわけですよ。で、それ、この地図(大阪と淡路島)で考えていただいたらですね、それがいかに異常なことかが分かっていただけると思うんですよね。で、したがって、この異常な事態を変えなきゃいけないという思いは当然強いわけで、国民にも政治家にもやっぱり強いわけで、強いからこそこういう発言が実はあるわけですね。はい、出していただけますか」

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村西利恵
「今年2月に行われたメドベージェフ大統領との日露首脳会談の後、麻生総理はこんな発言をしました。『新たな、独創的で形にはまらないアプローチを我々の世代で解決すべく、具体的な作業を加速しようと一致しております。向こうは2島で、こっちが4島では全く双方進展しないわけですから、政治家で決断する以外、方法はないのではないか』」

青山繁晴
「はい。これあえてね、長い言葉をそのまま正確に引用したんですけれどね。覚えてる人はいらっしゃると思います。まだ2月のことですからね。要するに樺太、ロシア名で言うとサハリンに麻生さんの方から行って、そこにメドベージェフ大統領が待ちかまえてた。で、それはいちおうさっき言いました、そのサハリン2という天然ガスの事業が始まるというセレモニーだったんだけれども、そのセレモニーだけじゃなくて、北方領土の話し合いをやったわけですね。それでこの『新しくて、しかもユニークで、今までの形にとらわれないやり方を何とかやりましょうと一致しました』と。ね。これ『一致しました』と麻生さんがおっしゃってるのは、これはメドベージェフ大統領の方からこう言ったんだよ、という意味で言ってるわけですよ」

一同
「ふん、ふん」

青山繁晴
「ところがロシア側の報道を確認するとですよ、それをそんなふうに言ってるロシア側のメディアは全然なくて、これは麻生さんの方からこういうことを言い出したんだと

村西利恵
「えっ、どっちが真実なんですか?」

青山繁晴
「いや、あの、はっきり分かりませんが、メドベージェフさんの方からこういうニュアンスのことを言ったって形跡はあります。ただ証拠はないというか、これ何を言いたいかというとですね、このへんこう霧に包まれてるっていうかね、雲がかかったように見えますが、これ本当は微妙な、微妙なことだから、いわば霧をかけてるわけですよね。本当はメドベージェフ大統領、すなわちロシアと麻生さんの側である程度思惑が一致するところがあって、で、それをちょっと国民に示して様子を見ようかって意図があって、こういう発言になったと思われるんですね」

一同
「うん」

青山繁晴
「で、さらにですよ、この後の言葉として、向こう、つまりロシアは2島と言ってて、2島だけ返してやると言ってて、日本側はあくまで4島全部じゃ全然進展しないから、『政治家が決断する以外ない』。え?ということは、4島返還の日本の原則をやめちゃうのか?ってことになるわけです」

山本浩之
「そう聞こえますね」

青山繁晴
「『アンカー』では僕は指摘したと思いますが、他の報道ではほとんど出てこなかったんですね」

山本浩之
「あんまり出てこなかったですね」

青山繁晴
「シーンとしてた。シーンとしてたから実はこういう発言が、実にこのあと続きました」

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村西利恵
「はい。首脳会談の2か月後に、谷内正太郎前外務次官の発言として、4月17日に毎日新聞が報じたものです。『私は3.5島でもいいのではないかと考えている。択捉島の面積が大きく、(4島の)面積を折半すると、3島プラス択捉の20~25%ぐらいになる』と」

青山繁晴
「はい。これあの、この報道があってからですね、当然大騒ぎになったわけです。さっきの2月の麻生さんの発言も含めてですね。要するに日本政府は麻生政権になってから、4島返還ていうのはやめちゃって、とにかく面積を折半すればいいんだっていう話に変わっちゃったのか?という騒ぎになりました。そしたら谷内さんがですね、『あれは捏造だ』と。『こんなことは発言してない』と言ったわけですね。で、その谷内さんていうのは、麻生さんが外務大臣の当時に外務事務次官で、いわば盟友であって、今はブレーンとして日本政府の政府代表っていう公の立場にも就いてるわけですね。で、その人が『捏造報道があった』まで言ったのに、そのあと日本政府はどうしたかというと、中曽根弘文外務大臣がこの谷内さんに厳重注意を行うということになったわけですね。で、麻生総理もその厳重注意を受け入れてそのままになってるわけですね。ということは、これもほんとは霧に包まれてるでしょ?そんな嘘を言われたんだったら毎日新聞に対して抗議するはずで、谷内さんが注意を受けるいわれはないってことになるわけです」

村西利恵
「おかしいですよね」

青山繁晴
「いちおう中曽根外務大臣はね、誤解を受けたこと自体が良くないって言ってるけど、そんなもんね、テレビ見てる一般の人はね、分かるじゃないですか。そういうことにしておけって話なんだなと」

一同
「ええ(笑)」

青山繁晴
「で、さっきの2月のメドベージェフ大統領、麻生さん、それからこの谷内さんを全部考えるとですよ、要はこれはみんな麻生さんの本音をバックにして世論の様子を見てるんだなと。で、谷内さんはある意味、男気の強い人だから、自分がいわば被って、やってみましょうと。で、面積半分って言うだけじゃなくて、3.5島というね、この強烈な言葉も出して、あえて世の中の様子見てみましょうと

山本浩之
「ああー」

青山繁晴
「引き受けた可能性の方がむしろ高いんじゃないかと。これは推測ですよ。しかし谷内さんの普段の感じからすると、そうじゃないかと思うんですね。で、今申したその麻生さんの本音っていうのは、実は麻生さんが外務大臣の当時にすでに出てるんですね。はい、ちょっと出して下さい」

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村西利恵
「2006年12月13日の衆院外務委員会での発言です。『島の面積も考えずに2島だ、3島だ、4島だという話になれば、勝ち負けの話になり、双方の合意がなかなか得られない。現実問題を踏まえ、交渉にあたらなければならない』」

青山繁晴
「はい。実はこの答弁っていうのは非常に軋轢を起こしたんですね。与党の中でもですね。いつの間に日本政府は、面積を考えて半分にすればいいじゃないかっていうのが現実的なやり方だっていうように変わったんだ?と大騒ぎになってですね」

山本浩之
「政府見解と全然違うことになりますからね」

青山繁晴
「違うんで、それで麻生さんもそのあとに、『いや、面積でやれと言ったわけじゃない』という弁明も実はしてるんですね。で、今日の話、今までお聞きになった視聴者の方や国民の方々は、ああ、つまり麻生さんはプーチンさんとこれから会う時に、ほんとは水面下ではこの面積半分って話をするのかと思われるでしょうが、僕は、いや、それは実はそうじゃないんじゃないかと思うんですよ」

一同
「へぇー」

青山繁晴
「というのは、やっぱり谷内さんが自らいわば首を差し出す形で、3.5島のようなことを言ってみてですね、世論の反応はすごい厳しかった。つまり面積半分だけでは、とてもとても日本国内の世論は抑えきれない。それから、実はですね、この面積半分にするっていうのはリアルな話かというと、さっきロシアの報道ぶりでも言いましたが、ロシア国内ではですよ、少なくとも僕が取材してる限りは、面積半分だったら日本にあげてもいいなんていうのは全くないわけですよ」

一同
「うーん」

青山繁晴
「そうじゃなくて、ロシアが全部実効支配して64年間経ってるわけですから、『そんなことする理由はない』になってるわけで、ほんとはもういずれにしろ、それじゃ無理なわけですね。無理だから、今度プーチンさんが来た時に麻生さんと結局、何のことはない、物別れだけで終わるんじゃないかと思われるでしょうが、いや、必ずしもそうじゃないと思うのは、実はほんとはこれなんですね」

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村西利恵
「一致した思惑は中国を牽制する、ということ」

一同
「えー?」

青山繁晴
「ここでまた中国が絡んでくるんですが、これは別に中国に嫌味で言ってるわけじゃなくてね、中国の力がそれぐらい大きくなってるってことなんですよ。今の世界金融危機でもね、結局、中国のマーケットみんなあてにしてるじゃないですか」

山本浩之
「はい」

青山繁晴
「で、どんどんどんどん大きくなっていってですよ、軍事力もどんどんどんどんね。さっき(コーナー前のニュース報道で)麻生さんが演説でね、不透明だと言っていた通り、どんどん大きくしていくのをどうやってね、封じ込めるっていう言葉は良くないですけども、どうやって(中国に)適切に国際社会のまともな一員としていてもらうのかっていうのがね、実は日本やロシアにとっては重大な課題であって。で、麻生さんはさっきの外務大臣時代にですね、『自由と繁栄の弧』というね、コンセプトを出しましたね。中国の周りの国を自由と民主主義の国にしていって、それによって中国にいわばプレッシャーをかけようという構想だったわけです。だから本当はあの時から麻生さんに対して中国は警戒してて。で、ロシアはロシアで今まで北朝鮮をあてにしてきた。というのは、こういうのって地政学って言うんですけど、これ必ず挟み撃ちなんですよね」

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青山繁晴
「たとえばヤマヒロさんをどうにかしたいんだったら、僕と岡安さんで挟み込むっていうのが、これ地政学で、ロシアと北朝鮮で今、ロシア考えてきたわけですよ。この北朝鮮は今、金正日さんの健康問題もあって潰れかねないから、もっとあてになるしっかりしたパートナーと組んで、その真ん中の中国を抑えたいっていうのがあるから、プーチンさんの腹の中は、あのすごい目つきで国家戦略を考えてるプーチンさんとしては、麻生さんの考え方と本当は合うところがある。したがって今回のプーチン・麻生会談は、すぐには表に出てこなくても、日本とロシアの北方領土っていう重大な懸案については、ぐっと下で前に進む可能性がある。というのは、北方領土問題をとにかく、そのトゲを抜かないと日露の関係っていうのは絶対進展しないし、今、その平和友好条約、平和条約結べてませんが、その事態も変わらないから。ということは、メドベージェフさんじゃなくて、実権を握ったプーチンさんがやってきて、水面下でぐっと進めるかもしれないタイミングだということに、僕たちは絶対注目しなきゃいけないと思うんですね」

一同
「うんうん」

青山繁晴
「その上でですよ、その上で今日もう1つ大事なのは、北方領土問題を考える時にもう1つ決定的に大事なキーワードがあると思ってます。それはこれです」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは『北方領土は4島じゃない』。4島以外の北方領土問題について、CMのあと詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「プーチンさんとの会談の中で、北方領土問題に何か進展があるとすれば、じゃあどういう形でその話は進んでいくのか、非常に気になるところではあるんですけれども、青山さんの2つめのキーワードは『北方領土は4島じゃない』ということでした。続きをお願いします」

青山繁晴
「はい、あの皆さんね、学校時代に北方領土について、どんな地図帳を学校で見たかっていうの、ちょっと思い出していただけますか。はい、ちょっと出して下さい。これ、今、さっき申したのは4島、これですね、歯舞、色丹、国後、択捉…」

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村西利恵
「赤くなっているところです」

青山繁晴
「で、それ以外のこれ、ずーっと千島列島ですが、一番最果ての占守島(しゅむしゅとう)という所まで、これ白くなってた記憶あると思うんですがね」

一同
「うんうん」

青山繁晴
「それから今、新聞でもサハリンと呼んでますが、これ樺太ですよね、実はね。で、その南半分も白くなってた記憶あると思うんですよ」

一同
「うん」

青山繁晴
「それ、たとえばね、僕、今、近畿大学で教えてますが、一番若い学生、18才ですね。50代半ばの僕とすごい世代差があるようで、しかしこういう問題っていうのは、日本が戦争に負けてから生まれた国民って、みんな全部同じことを教わってるわけです。同じことっていうのは、この白の部分はどういう意味なのかはよく教わらないまま、北方領土イコール北方4島のように、あるいはもっとこう遠い感じでですね、この辺(もっと北東に外れた場所)に4島あるようなイメージでずっと教わってきたっていうのが、たぶん現実だと思うんですよね」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「ところがですよ、これどうして白いかと言うと、もともと実はこの樺太の南半分は日本の物であり、この千島の全島、全ての島は日本の物だった。それが1945年8月15日に日本が戦争に負けて降伏しました。それで戦争終わりました。戦争が終わってから、完全に終わってから後に、ソ連軍が両方からこう入ってきたわけですね。それで、これは右とか左の話をしてるんじゃなくて、まっすぐ真ん中のフェアな国際法で言ったらですよ、国際法は戦争の現実は認めてます。ね。認めた上で、たとえば捕虜を殺すなとか、最低限のルールを守りましょうと言ってるわけですね。で、その国際法によれば、戦争が終わった後にやってきてそこで行った軍隊の行為というのは、それは戦争じゃなくて殺人とか強盗とか傷害なんですよ、あくまでね」

山本浩之
「犯罪行為ですよね」

青山繁晴
「そうです。したがってソ連が戦争終わった後に入ってきて、このへん(樺太はじめ地図の白い部分を示して)の日本兵や日本の住民の方々を殺害し、土地や財産を奪った事実がありますから、これは本当は犯罪行為なわけですよね。しかし、それでも日本は戦争に負けて弱い立場でしたから、1951年にサンフランシスコ講和条約が結ばれて、日本が独立を回復する時に、いったんこれはじゃあ放棄しましょうと。あくまで『いったん』ですよ。最終的に決着するまでいったん放棄しましょうと。しかしこの4島についてはですね、これは南千島と言ってますけれども、これは送りませんということでやったわけですよね(パネルの地図に文字が追加される)」

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青山繁晴
「それはここに書いてありますね。僕、今言ったことが文字になりました。もっとよく分かっていただけると思いますが。これを理解していただくとね、今年2月の、麻生さんがこの南樺太に行ったことについて違う意味があるなっていうのをですね、もうテレビご覧の方は賢いですからお気づきになってると思うんですよ。要するに決着してない白い所に、麻生さんは残念ながら現職の総理としてそこに行ってしまい、で、そこにユジノサハリンスクって町があってですね。その州都、ユジノサハリンスクに行ってしまって、そこでロシアの大統領と会談したってことはですよ、これは実質的にはこれを認めたと」

一同
「うーん」

青山繁晴
「要するに未決着、もともとは日本の領土だけど、まだ決着してませんねっていうんじゃなくて、もうロシアの物でしょうがないですねと認めたことに、これつながってしまうわけなんですね。そしてこれは私たち、この番組含めてメディアにも責任あると思うのはですね、そもそもサハリンじゃなくて、これは樺太なんですよ。南樺太。それからユジノサハリンスクじゃなくて、これは豊原という、日本人が一生懸命苦労して作った町なんですね。それで、私だけが知っているってこと、僕言ってるんじゃなくてですね、僕も実はこういうことについて曖昧であり、よく分かってなかったんです。ところが外交記者だった1991年の3月に、ここ(南樺太)に取材に入った時に、ある朝鮮の人と出会ったんですね。すごく背が高い、歳を取った人ですが、その人は若い時代に日本が朝鮮半島、植民地にしてた時代に(くっくり注:私は「植民地」ではないと思いますが)、この南樺太に渡ってきたという人なんですね。それ以来、戦争が終わってもずっとここに留まって、ま、時々日本の内地に行ったり、あるいは韓国に戻ったりしながら、ここで暮らしてきた。その方はロシア語の通訳として雇って、世代は違うけどすごく仲良くなって、いろんな所を見て回って、さあ別れましょうとなった時に、その朝鮮の方が僕に申したのはですね、こういう言葉だったんです。はい、出して下さい」

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村西利恵
『今の日本人は先人の苦労を忘れ、自分の領土も忘れ、だから歯がゆいと思う』と」

青山繁晴
「はい。この方はですね、実はもっと(シルエットよりも)歳の方ですよ。その方が僕におっしゃったのはね、『青山さん、本当はね、私は日本を憎んでもいいかもしれない』と。それは日本が植民地支配してたから彼はそう言ったんで樺太に来たんで。『しかしね、あの時の日本人はね、みんな誇り高くて一生懸命で、南樺太を一生懸命開発して、豊原もだから町になったんですよ』と。『それをね、今の日本人は、みんなが苦労したことを忘れてね、それ作った領土も忘れてしまって、それで、いや、東京は大阪では繁栄してるって話になってるっていうのはね』…」

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青山繁晴
「今、絵(VTR)が映ってますけど、これ僕が行った当時の南樺太なんですよね。『それを忘れてるっていうのは、自分は朝鮮の人間だけども、歯がゆく思うんだ』っていうことを言われたんですよ。で、この言葉を聞いて、はっと目が覚める思いがして、それからもう18年が経つわけですけども、その北方領土に関するスタンスや、目がやっぱり開かれたところがあるんですね。で、その上で、今日もう時間はなくなってしまいましたが、最後に皆さんに問題提起したいのはこのことなんです」

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村西利恵
「外交交渉は、自国の立場を自分自身にハッキリさせることが第一」

青山繁晴
「はい。これね、日本は外交下手だとよく言われてね、その、外交やる時には、はっきり物を言えってこと、よく言われるじゃないですか。いろんなメディアでも評論でもね。しかし本当は少なくとも、この北方領土に関してはその前に、北方領土は日本にとって何なのか。自分の立場が自分自身でハッキリしない。北方領土というのは、南樺太や千島列島入れるのか、4島だけなのか。それから面積半分とかその国家主権の問題は、面積で分けられるのか云々かんぬんも含めて、僕たちの考えをまずはっきりさせないと、実は麻生総理であっても外務省であっても、この外交交渉で自分の立場をはっきり出すことができないから、まずこのプーチンさんが来ることをきっかけにして、僕らの立場を、国民合意というものをできたら作りませんかということが、今日の問題提起なんです」

山本浩之
「確かに、北方問題とか北方領土問題とかってよく言われますけれども、1年に何回か考えるくらいで、当然、千島列島なり、それから樺太なり、そこを故郷としてる方は大勢いらっしゃるわけですよね」

青山繁晴
「いや、まだいっぱいいらっしゃるんですよ」

山本浩之
「そういう方たちのこと考えると、2国間の交渉っていうのはそう簡単には解決しないとは思いますけれども、しっかりと日本人としてこの問題を認識したいというふうに思います。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 私なりにいくつか補足させて下さい<(_ _)>

 2月に麻生さんが訪問したユジノサハリンスク(豊原市)について。
 青山さん、その時も「アンカー」で話をされてました。“ニュースDEズバリ”コーナーではなく番組冒頭のニュースで取り上げられた際にです(拙エントリー2/19付参照)。

 今回は言及がありませんでしたが、その時は領事館の話にも触れてました。
 すなわち、「日本は2001年に領事館を豊原に作ってしまって、それだけでもおかしいのに、総理が行かれたので、これ決定的なんですよ」と。

 くどいようですが、当時のイワノフ露国外相と水面下の取引をしてユジノサハリンスクに領事館の開設を企んだのは、何を隠そう河野洋平です(産経2/17付「正論」小堀桂一郎氏の論文参照)。


 あと、毎日新聞の谷内さんのインタビューの件について。
 国会で4月23日、民主党の長島昭久議員が質問し、麻生さんが答弁しています。

第171回国会 海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第7号 平成二十一年四月二十三日(木曜日)

 この日、麻生さんは「面積等分」の件についても答弁しています。
 「前原誠司議員から『歯舞、色丹が四島のうち何%で、では三島、国後まで入れたら何%か、あなた知っていますか』という質問があって、それに答えただけ」という趣旨の答弁です。
 (ちなみにその前原議員とのやりとりがあったのが、今日のコーナーにも出てきた06年12月13日の衆院外務委員会です)

 さらに麻生さんは、「一番の根底になりますのは、この四島の帰属の問題を明らかにした上で、その上でどうするかという話にしていくべきというのが基本的な政府の考え方でありまして、このことに関しては一貫して変わっていない」と答弁されています。

 私は麻生さんの本音が何なのかは知りませんが、仮に青山さんが言われたとおり麻生さんが谷内さんを使って世論を見極めようとしたのだとしても、この答弁を見る限りにおいては、少なくとも今度のプーチンさんとの会談で変に譲歩してしまうなんてことには、おそらくならないと思います。

 あ、念のため補足しておくと、「四島の帰属の問題」というのは、四島が日本の領土だと確定させることがまず重要なのであって、返還の方法(いつ返還するのか?四島一括して返還するのか?それともたとえばまず二島からか?等)はまた別の問題であるということです。


 あと、話はちょっと違いますが、樺太で青山さんが通訳として雇った朝鮮人の件。この人は「サハリン残留韓国人」の問題とはまた違うのかな?……そこはちょっと気になりました。
 詳しくは以下の拙エントリーを。

07/6/5付:サハリン残留韓国人 日本の“理由なき支援”

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拉致問題解決を訴える集会、都内で開催 飯塚代表あてに金元死刑囚から届いた手紙披露(FNN5/6)

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 このニュースに関しては、青山さんがちょっと気になることを言われてました。
 要約してまとめるとこんなふうです。

●家族会代表の飯塚さんが「同じ日本国民を救うのにどうして日本国民が一丸となれないのか」ということを言われたが、あの発言だけだとみんな「え?どうしてそんな発言が出るのかな」と思われる人もいると思う。

●が、こないだ有本恵子さんのお父さんから僕にお電話いただきまして、ある生放送の番組で司会者が拉致被害者の2人の実名を挙げて、「もうどうせ死んでいるから」という意味の発言をされたと。僕はその番組を観てなかったので、すぐその番組のプロデューサーに電話したら、『じゃあ調べます』ということで、今のところ、そのままになっている。連休が影響しているのかもしれないし、これから返事があること期待するが。

●いずれにしても日本のテレビで、たとえば警察庁が生きていると調べている人について、「死んでる」という発言をされたら…。そういうことが背景にあって、「どうしてみんな一丸となれないのか」というその飯塚さんの発言につながっていると思う。

●だからこの集会は、たとえばオバマさんが会ってくれなかったとか、そういう外国の話をしてるんじゃなくて、私たち日本国民の取り組みをもう一度問い直してるってところを、しっかり考えたいと思う。

 ――この司会者って誰でしょう?私はちょっと分からないんですけども。
 マスコミもひどいけど、日本の政治家にも未だに拉致問題に冷たい人がいますからね。

 これは産経新聞5/5付の記事ですが、民主党の前原誠司・岡田克也両氏がアメリカ側に対し、「いまの日本は拉致解決に固執しすぎて北朝鮮の核放棄への障害となっている」という趣旨の発言をしたと。
 これが本当であれば大変なことではないでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴のときたまエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。

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