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「アンカー」新型インフルエンザにWHOの“壁”

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■4/29放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

拡大する新型インフルエンザ…謎の感染源・日本への上陸は?青山ズバリ!

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 やはり今回はこの問題しかないでしょう。青山さんらしく、危機管理の観点から解説してくれました。

 今回はコーナーに入る前から(番組冒頭から)新型インフルエンザ関連のニュースが伝えられましたので、その部分から起こしてあります。

 細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________

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新型インフルエンザ警戒「フェーズ4」以降初のメキシコ直行便到着 感染疑いの乗客なし(FNN4/29)
新型インフルエンザ イスラエル、ニュージーランド、コスタリカでも感染確認(FNN4/29)
新型インフルエンザ 感染拡大を防ぐため、メキシコシティで経済活動の規制開始(FNN4/29)
新型インフルエンザ カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事が非常事態宣言(FNN4/29)

 ――など、まずは新型インフルエンザ関連のニュースを報道。

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 次に、岡安譲キャスターが世界地図を使って感染の現状を説明。
 その後の青山さんの解説部分から、以下、完全起こしです。

青山繁晴
「水際対策ということに限って言うならね、今の日本政府の対応はきちんとしてて適切ではあります。但しもう一つ大事なことがあって、こうやって世界の先進国が次々に感染者を出す中でね、日本だけが水際で食い止められるっていうことは、実際にはほぼあり得ないわけです。政府の中でもね、厚生労働省もあるけれども、同時にたとえば内閣に危機管理の担当者もいるわけですね。そういう人たちと話してると、やっぱり水際だけで食い止めることは無理だという本当は認識を持ってるわけですね」

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青山繁晴
「というのは、機内に今(VTRに)出てるような検疫官が入ってこられて調べるわけですけれども、しかし質問票に答えることは義務づけられてるけども、中身自体はですね、あくまで乗客の方々の自己申告なんですね。で、それが自分の意識と違って検疫官の方から分かるっていうのは、ただただ発熱だけです。まだ症状が出てなくてですね、症状の出方は人によって様々なので、熱は出てないんだけどもほんとは感染してるという人が、自分でも気づかないで『大丈夫です』っていうのチェックしちゃうってこと、十分あり得るわけですね。そうすると、その水際だけで止めるってことをあんまり強調しすぎるのはですね、ほんとは危機管理の立場から言うと正しくはないです。一つあえて申しますとね、政府一丸となってやってるっていうのは事実だと思います。麻生内閣はそういう意味で危機管理に強い面は見せてると思うんですが、ただ舛添厚生労働大臣があまりにも高揚してる感じがするのが正直、気になります。たとえばですよ、前の発言ではワクチンを、従来の季節型のワクチンを作るのをやめてでも新型インフルエンザのワクチンを作るって発言をされましたが」

一同
「そうでしたね」

青山繁晴
「これははっきり言ってとんでもないことであって、季節型のインフルエンザで毎年1万人前後の方々がですね、高齢者を中心に亡くなってるわけで、まずそのワクチンを作らなきゃいけない。で、それからこの新型インフルエンザに取り組むってこと必要なんで」

山本浩之
「WHOもそういうふうに勧告をしてますよね。ですから舛添さんもその発言自体は、まあ取り消しましたけど」

青山繁晴
「ええ、取り消されたんです。取り消したことも評価しますけどもね、しかしそうやって発言を取り消すような大臣じゃ困るんですよ」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「しっかり落ち着いてやっていただきたいってことはね、今、舛添さん国民に向けておっしゃいましたが(くっくり注:番組冒頭のニュースで紹介されましたが、舛添さんはメーデーの挨拶で新型インフルエンザに触れた)、厚労大臣本人がまずそうすべきであって。話を元に戻すと、水際だけで食い止められるっていう考え方が国民に浸透するのは、むしろ間違いだと僕は思います」

山本浩之
「そうすると、ひょっとしたらですけども、日本国内に感染の疑いのある人がもう入ってるかもしれないということで、まずですね、国内で感染が疑われるようなケースが出た場合は、どう対応すればいいのか。岡安さん、お願いします」

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岡安譲
「政府のガイドラインなどは次のように勧めています。まず、ご自身で次の2点を確認すること。1つめ、症状です。新種のインフルエンザに感染した場合には、通常のインフルエンザと同じような38度以上の発熱、そしてのどの痛み、せき、体のだるさ、下痢などの症状が出る。そういった症状がまずないか確認するということですね。その上で、次、発症前の10日以内の状況です。メキシコやカナダ、あるいはアメリカなど滞在していなかったか。あるいは滞在していた人との接触がなかったかどうか。もし、この上と下どちらにも該当しているようであれば、感染している疑いがありますので、まずすぐに病院に行くのではなくて、近くの保健所に設けられた発熱相談センターに電話をかけて相談して下さい。その上で感染が疑われる場合には、保健所が感染症の指定医療機関を紹介します。そして診察を受ける際に守ってほしいことがこちらです」

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岡安譲
「1つは事前に電話で受診の指導を受ける。受診方法などについて指導を受けるということですね。その上で、次も重要になってきます。医療機関に行く際はなるべく公共交通機関は使わないで下さい。もし感染していた場合には、同乗した不特定多数の人に感染が拡大してしまう恐れがあるということですので、移動の際は極力、自家用車などを使うように呼びかけています。そして、最低限の対策としてマスクをぜひ着けて下さい」
山本浩之
「なるほど。ま、いくつかのポイント、岡安さんから説明がありましたけれども、一番守ってほしいのは、青山さん、やっぱり私たちはインフルエンザなどのような症状が出た場合に、今までは、ま、病院に行ってたんですけれども、ここが決定的に違うってことです。各保健所にまず通報して下さいと」

青山繁晴
「その通りです。病気になった時に病院に行くなっていうのはですね、普段の生活ではあり得ないことですね。で、今回はそれも含めて、ふだんの常識を覆さなきゃいけないことがいくつもあるんですね。岡安さんが今、説明してくれた中でも、公共交通機関を使うなって話は普段ないわけですからね。病院にいきなり行かれると何が起こるかというとですね、まず病院ですから、インフルエンザと関係のないご病気の方々もたくさん来られてて、体力弱ってる方もいらっしゃる。そういう方々に感染すると、これは症状が非常に重くなることもあり得るし、それから、たとえば看護師や医師の方々にも感染しやすくなりますから、だからいきなり病院に行くっていうのは、ほんとに避けていただきたいんです。で、なぜまず保健所に電話するかというとですね、保健所に電話していただくと、病院の中でも発熱外来という、その備えができてる病院を紹介してくれるから、で、紹介してもらった病院に行くようにして下さいってことなんです。ところがですね、ちょっとこれはその、自治体や政府の側の今、緊急の課題としてですね、その発熱外来を作った病院の数がまだ全然足りないんです。この近畿圏でも足りないし、ほんとは首都圏でも全然足りてない。そうするとせっかく、日本国民ですからね、みんなきちっと守ってくれるから、保健所に電話したのに、『いや、発熱外来があなたの近い所になくて』って話になっちゃうと、これはあの、社会的に大混乱になるわけですね。ここが一番の課題ですね」

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山本浩之
「なるほど。ま、ただ今回の新型インフルエンザに関して言いますと、今の段階ではそんなに毒性が強くないというふうに言われます。で、Aソ連型インフルエンザと同型ですし、タミフルやリゼンダなども有効だというふうに言われてますよね。ですから、あまりその、今、世界中が大騒ぎにはなってますけど、日本国内で今、インフルエンザと同じ症状が出たからといって、大騒ぎしすぎるのもどうかなっていう、そういう懸念もあります」

青山繁晴
「ええ。簡単に言うとですね、現状の、今の新型インフルエンザによって日本で大量死が起こるという懸念っていうのは、ほとんどないです。メキシコのような状況になる恐れも、今のところはですけども、ほとんどありません。むしろ毎年冬になったらやってくるインフルエンザと基本的に同じだと。それが季節が違って現れたんだというふうに理解していただければですね、パニックにもならないと思います」

山本浩之
「ですから、むやみに恐れず、かといって油断もせずに、やれることからやりましょうということなんですけれども、今日はこの新型インフルエンザに関しましては、この後の“ニュースDEズバリ”の青山さんの解説でも取り上げていただけると」

青山繁晴
「はい。この新型インフルエンザの動きが始まってからですね、ほんとに洪水のような報道なんですね。これは別に日本だけじゃなくて、CNNとかBBC見ててもこの件ばっかりです」

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「ところがですよ、そういう洪水のような報道の中で、一般国民の方々あるいは視聴者の方々がね、気がついてるおかしな点があると思うんですよ。たとえば今回メキシコだけでですよ、150人を超える方々亡くなったということがあるのに、その150人の内訳とかですよ、どこでどういうふうに亡くなったかって情報が全然出てこない

山本浩之
「そうですね」

青山繁晴
「それで考えたらですよ、それだったらそのメキシコに徹底的な調査が入るはずなのに、その話がない。何でかな?と。洪水のように情報あるように見えて、一番大事なところは何か隠されてるんじゃないかということをですね、一般の方々がむしろ考えられてると思うんです。だから今日のキーワードはあえてこういたしました(フリップ出す)」

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山本浩之
「『誰かが隠してる?』と」

青山繁晴
「はい。あくまでもその、今の段階で考えられること、今日はあえて推論も交えてですね、お話ししたいというか、一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「新型インフルエンザが拡大しています。私たちがほしいのはもう言うまでもなく、早く正確な情報なんですけれども、ま、報道されていない隠れた部分があると、先ほど青山さんは指摘されました。さっそく解説お願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。あの、まず新型インフルエンザ、つまり私たちの人間社会に新しいタイプ、今までになかったインフルエンザというものがやがて現れる、そのリスクっていうのはこの『アンカー』でも何回もお話ししましたよね。で、ただ今まで予想されてたのは、あくまでも鳥がもとになったウイルスから、新しいインフルエンザ、人間にうつるようになるインフルエンザ、人間同士がうつし合うことにもなる、そういうインフルエンザが出るのかと思ってました。世界中がですね、専門家も含めて。ところが今回、豚がもとになったということで、そこは意外ではあったんですね。ただ、それは意外というよりも、ウイルスというものがいかに変幻自在なのかということであり、それから豚が何か悪いってことでは全然、全くなくてですね。だから僕はむしろこの騒ぎになってから、なぜか豚肉ばっかり食べてるんですよ、本当に」

村西利恵
「私もです。何ででしょうね」

青山繁晴
「あ、そうですか(笑)。で、豚が全然悪いわけじゃなくてですね、むしろその豚の体内っていうのはある意味、柔軟性があってですよ、鳥から来たウイルスや、それから人間から来たウイルスまで取り込んでしまって、その豚の体内で混ざり合う、交雑と言ってますけど、混ざり合う、そういう体質があるので、今回、豚がどうも起源になってるようだということなんですね。しかし大事なことは、あくまで今はもう豚だ鳥だってことは実は関係なくなって、あくまで私たち人間の新型のインフルエンザであるということなんですね。ここの段階まで来てしまってる。ところがですよ、ここの段階まで来てしまって、もうあくまでも私たち、生きてるこの人間の問題になってるのに、実は今回は一つ異常なのは、一番基本的なことがほとんど何も実は分かってない。さっき言いました通り、洪水のように情報があるのに、一番根っこのとこがほとんど分からないままなんですね。これ、まずこれから見ていきましょう」

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村西利恵
本当にメキシコ発のものなのか?それすらまだ分かってない

青山繁晴
「はい。何となくもう報道だと、さっきのここ(1つ前のパネル)にあった人たちもメキシコ人ですけれどもね。もうメキシコ発だという雰囲気にかなりなってますけど、それ全然そう確認されてません」

村西利恵
「はあー」

青山繁晴
「つまり一番最初がどこなのかってことは全く分かってないんです」

一同
「はあー」

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青山繁晴
「で、たとえばそのメキシコとアメリカの関係で言うとですよ、(手のひらで説明)皆さんご承知の通りアメリカがここにあって、メキシコはこう(南に)あるわけですけどね。で、こっち(西に)太平洋があってですよ、ここに(南西部に)サンディエゴっていうアメリカの町があるんですね。で、そのすぐ下がティファナっていうメキシコの町ですけども、アメリカのサンディエゴとメキシコのティファナのこの行き来っていうのは、ものすごい人の量なんですよ。だから、どっちが先に始まったのかっていうのは全然分からない上にですよ、今、大きな謎になってる、なぜメキシコだけで、メキシコ政府の発表によればですけどね、150人を超える死者の方が出てて、アメリカでは今のところ、あるいは世界で出てないのかっていうことはですよ(くっくり注:この放送の数時間後、アメリカのテキサス州で幼児が新型インフルエンザに感染し死亡したという報道がありました)、ひょっとしたらアメリカで弱毒性、弱い毒のウイルスが生まれてですよ、それがメキシコに入って、メキシコの気候や環境でそこだけ強毒性になった、で、世界に広まってる、あるいはアメリカにいるのはもとの弱毒性かもしれないという推測も成り立つわけですね。で、いずれにしても、こんな基本的なことが分からないためにですよ、要は今回のウイルスの毒性が、今言いました通り弱毒なのか、それともやがて強毒に変わるのかってことも分かってない。それから感染ルートも分かってない。一番分からなきゃいけないことが、何もかもまだ分からないという状況にあるわけですね。で、それで日本政府の本音も実はここにあるわけです」

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村西利恵
メキシコ政府が情報開示に不熱心で、漠然としか公表したがらないと」

青山繁晴
「はい。で、ここに日本政府の危機管理担当者と書きましたけれどね、この『アンカー』でも、たとえば昨日の放送も僕、拝見しましたけれどね、こう医学の立場から、あるいは保健衛生の立場からは、ずいぶん国民にやっぱり情報はしっかり行ってると思うんですよ。たとえば手の洗い方にしてもですね。でもこの件ていうのは医学・保健衛生と並んで、必ず危機管理の問題がありますね。だから今日のこのコーナーでは危機管理に絞ってお話をしていくんですけれども、政府にも今、表面に出てる厚生労働省以外に、たとえば内閣に安全保障危機管理室と呼ばれる体制があります。ね。そのように危機管理の担当、これほんとは警察その他も含めてですね、そういうセクションがあるんですね。で、そういう危機管理のセクションの本音としてはですよ、つまり本音というのは、僕は危機管理が仕事ですから、今はっきり言って議論してますけれども、その議論の中で何人もの人から出てきた言葉っていうのは、メキシコ政府は全然情報を開示してくれないと。だから漠然としか分からないんだというのはですね、たとえばですよ、その150何人のその亡くなった方って、メキシコ政府は言ってるけれども、男女の区別すら公表されてない

山本浩之
「そうですね。あの、WHOがこのインフルエンザによって死亡したっていうふうに今、公表してるのは、現段階では152人のうち7人なんですよ。それ以外の人たちはまだ分からないっていうことなんですよね。断定はできないってことですからね」

青山繁晴
「そうです。その通りで男女の区別すら発表せず、それから居住地も発表しないっていうのもですね、メキシコ政府も本当はその自信がないんだと思うんですよね。で、しかも今、ヤマヒロさんの話に関連して言うと、亡骸の調べも非常に遅れててですよ、だからこうやって事態はどんどん広まるのに、根本的なことが分かってない上にですよ、たとえば本当はメキシコ政府の動きも非常に遅かったんですね。本当はメキシコ政府が、メキシコの国内でどうもインフルエンザのような妙な症状が出てるなと、季節が違うしメキシコではあまりなかったのになっていうのが始まったのは、ほんとは3月の半ばなんですよね。ま、WHOによれば3月18日頃と言ってるわけですね。ところが皆さん、これテレビご覧になってる方はお分かりの通りね、これ大騒ぎになったのってまだ先週の金曜日でしょ。4月の24日ですよ」

一同
「うん」

青山繁晴
「ということは1か月以上の空白期間があるわけですよね。その空白期間にいったい何があったのかということを、さっき言いました通り、日本政府の危機管理担当の人々と話していくとですね、こういう言葉が出てきたんです」

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村西利恵
WHOに問題あり

山本浩之
「おおー」

青山繁晴
「それで今あの、WHOは前面に出てですね、いろんな発表をやって、もちろん頑張ってるんですけどもね。しかし危機管理の立場からフェアにかつシビアに見てみるとですね、非常に不思議な点が多いわけですよ。というのは、メキシコ政府の発表の仕方に明らかに問題があるじゃないですか。男女の区別すら出ない」

山本浩之
「分かんないですもんね」

青山繁晴
「そうするとですよ、これ普通に考えたら、メキシコ政府にお任せじゃなくてですね、当然WHOがリーダーシップをとって、主導権をとってですよ、大調査団を作ってね、もちろん強制力はありませんよ、強制力ありませんが、しかし国際社会の取り組みとして、その調査団の中に日本の優秀なドクターも入れ、アメリカも当然入れてですよ、その調査団をメキシコに送りたいという交渉を必ずしなきゃいけないでしょう?」

一同
「うん」

青山繁晴
「で、それが全然行われてる形跡がないということを日本政府の人がおっしゃるから、僕は僕で、いや、それはまたおかしな話でしょと。まるでひとごとみたいにおっしゃるけれども、日本政府は何でWHOにね、働きかけないんですか?と。で、日本は特に優秀な医療技術、医療水準持ってるわけですから、日本政府がむしろ働きかけてですよ、WHOの調査団を作りましょうと。それからアメリカも通じてメキシコ政府に交渉するって、日本がやるべきでしょう?と言いましたら、この日本政府の危機管理担当官の中からですね、『いや、そう言うけどもね、青山はそう言うけれども、WHOには実は大きな壁と感じるものがあるんだよ』と言った人がいてですね。で、その壁っていうのはズバリこの方なんです」

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村西利恵
WHOのマーガレット・チャン事務局長

青山繁晴
「はい。で、誤解を与えないように言いますが、マーガレット・チャン事務局長がもう悪いんだとか、それからマーガレット・チャンの出身国である中国が悪いんだとか、そんな偏った話をしようとしてるんじゃなくてですよ、本当は少なくとも今までは日本政府や、それから日本政府以外のたとえばアメリカなども感じてきたのはですね、新型ヒトインフルエンザに関して、中国がたとえば人から人へとうつった例が鳥の場合でもすでにあってですよ、そういう時になるべく調査団をですね、今回メキシコ政府にドーンと調査団を入れるとなったらですよ、やがてまた違うタイプのインフルエンザが出てきて、それは中国がたとえば関係国だったら、そこに調査団をドンとやっぱり入れるってことになるから、その前例を作りたくないんじゃないかという気配が漂ってて」

一同
「ええーー」

青山繁晴
「それが壁であるというわけです。但しね、これも公平に考えなきゃいけないのは、そういう壁を感じるんだったら当然、日本と中国は非常に近い関係にあるわけですから、だから中国に対してマーガレット・チャン事務局長にもっとフリーハンドを与えてくれってことを、たとえば水面下で当然やらなきゃいけないし、それから麻生さんもこれから日中首脳会談も行われるわけですから、中国とその時に当然これをガーンと打ち出すっていうことをやらなきゃいけないのに、それをやってる気配が少なくとも外交当局にあんまり感じられない(くっくり注:この放送の数時間後、北京で日中首脳会談が開かれましたが、WHOやマーガレット・チャンに関するやりとりがあったかどうかは謎)。だからマーガレット・チャン女史が悪いっていう話をしてるんじゃなくてですね、どうもWHO全体にこういう問題があって、日本政府の取り組みも弱いということは言わざるを得ないと思うんですね。はい、で、その上でですね、こういうことを次に考えましょう。はい、出して下さい」

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村西利恵
「間もなくこうなる可能性が高いということなんですが、短期間で『フェーズ5』に上げられる可能性があると」

青山繁晴
「はい。皆さん今、WHOの話をしてきましたが、このフェーズっていうのはですね、これまず段階という意味の英語ですけども、WHOが国際社会にいわばアラームを流すために、WHOのいわば権限として1から6まである、それを決めていくわけですね。で、WHOは実はこの件も鈍かったわけです。そのフェーズ3からフェーズ4に上げるのが非常に遅かったと思うんですが、フェーズ4の段階を、今はフェーズ4ってことになってるんですね、ところがもう事実はフェーズ5の段階に明らかに移ってるんじゃないかと」

村西利恵
「つまり人から人へと大量に感染する段階であると」

青山繁晴
「ではないかと。メキシコの情報が不確かだからはっきり分からないけれども、少なくともメキシコの状況見たら、この『大量に』ってことになってるわけですね。2000人、3000人という、やがて3000人に届こうかって感染者になってるわけですからね。で、そうするとこのフェーズ5にやがて上がっていくでしょうということになるわけですね。そうするとですよ、さっきコーナーの前のところでもお話ししましたが、日本だけが水際でちゃんと食い止められますっていうのはですね、どんなに頑張ってもやっぱりこれ難しいんですよ」

山本浩之
「それはそうですよね」

青山繁晴
「1から6まであってですよ、その5まで実質来てるところで、日本だけが出ないってことはあり得ない。そうするとですね、私たちはこの新型インフルエンザの特徴というものをしっかり私たち市民がもう飲み込んでなきゃいけない。で、そのおさらいをちょっといたしましょう」

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村西利恵
「今回のH1N1型は弱毒性ではあるんですけれども、しかし、たった1日や2日で強毒性に変わる可能性も持っていると。そして若い人ほど死に至る可能性があると

青山繁晴
「はい。まずですね、現在の豚がもとになったH1N1っていうのは、さっきも話したと思いますけど、季節型の、今まで毎年冬に流行るインフルエンザと基本的には同じ、ないしはとてもよく似てるものですから、弱毒性で、ま、普段と同じだと。犠牲は出ますけどもね、普段と同じだと言えるんですが、しかしですね、今回、鳥から来るのかと思ったら豚からいきなり来たように、さっきも言いましたけれども、ウイルスというのは非常に変幻自在なものなので、昨日まで弱毒性だったのがたった1日や2日で強毒性になるってことはやっぱりあり得るものだと」

一同
「うーん」

青山繁晴
「だからここは大事なことで、今、弱い毒だからパニックになっちゃいけないということと、しかし警戒を本当に怠っちゃいけない、一晩で様子が変わるんだということをですね、両立させないといけないんですよ。で、これは1億2000万人の日本国民の健康を全部政府がコントロールするのはほんとは無理なんで、私たちの自主的な努力の中でこれを理解してなきゃいけない。で、その上でショッキングなのは、今までの普通のインフルエンザと似てると言いましたが、ここ(若い人ほど死に至る)は似てないわけですよ。普通のインフルエンザだったら若い人は、あるいは中高年でも体力ある人は死んだりしません。ね。普通はね。さっき申しましたね、1万人前後の人が亡くなりますけど、高齢者がやっぱり多いんですが、この新しい新型ヒトインフルエンザに限っては、若い人ほどほんとに致死率が高いという事実がどうもあるようです。で、メキシコでもそうじゃないかと言われてますね。16才から25才あるいは35才までの人が、亡くなってる人が多いと、今のところなってます。その情報もまだはっきりしませんけどね」

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青山繁晴
「で、これはどういうことかと言うとですね、新しいインフルエンザなんで、つまり人間にとってまだ未知の戦ったことがないウイルスですから、体の中に免疫、抗体がありませんから、グワーッと自分の免疫力を出そうとするわけです。見たことない相手だからとにかく突き返そうと。で、若い人は免疫力が高いからもう思い切り力を出して、それが過剰に働いてですよ、自分を痛めてしまうわけです。すなわち一気に全身症状になっていろんな臓器に影響出るんで、あっという間にあっけなく亡くなってしまうってことが実際に起きる。で、これはですね、本当は若い人中心なんですが、働き盛りの世代でもですね、普段平熱の高い人、たとえば僕もそうなんですが、僕の平熱は37度前後あって高いんですね。で、そういう体質の人っていうのは比較的免疫力が普段あって、普段は病気かかりにくいんです。これけっこうたくさんいらっしゃいますよ。僕だけじゃなくてもちろん。で、そういう普段が体力自慢の人は危ないです。ハイリスクグループなんで、だから自分は若いからとか、自分は普段体力あるからといって、はっきり言うと慢心してはいけない。今回のウイルスは話が違うんだっていうことをしっかり理解しないといけないんですね。で、その上で、じゃあどうやって私たちは自衛するかということも、これちょっとおさらいしましょう」

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村西利恵
「自衛策ですが、新型インフルエンザ流行の国には入らないということ。それからマスクを着用し、手をしっかりと洗う、さらには食料・水・日用品を備蓄すること」

青山繁晴
「はい。もうこのへんは、皆さんもうすでに始められてると思うんです。ただ、まあ、あえて言えばですよ、たとえばマスクはとっても大事ですけど、過信しないこと。それからもしマスクお使いになった場合はですね、たとえばこう正面つかんで捨てたりしないで、こうヒモのところで正面に触らないで捨てていただきたい」

一同
「ああー」

青山繁晴
「それから手はたとえば手首のところまでしっかり洗って下さいっていうような細かい注意が実はあります。それからその備蓄もですね、基本的にはまず主食を中心に備蓄を始めていただきたいと思います。で、そういうような細かい部分もあるんですが、今日あえてちょっとお話ししたいのはですね、新型インフルエンザがすでに流行してる国には入らないで下さいねって、これ逆に言うと、まだまだ行ける国もありますよってことを、本当は僕言いたいんですよ。で、これから今、多いと思うんです、せっかくゴールデンウィークに入ってですね、今テレビ見ながらね、迷ってる方多いと思うんです」

村西利恵
「旅行の計画を立てているとかね…」

青山繁晴
「そうです。たとえばハワイに行くんだけども、っていうのは夕べね、実際に相談を受けたんですよ。お母さんとお嬢さんでハワイに行くつもりだけど、これアメリカ合衆国だから行っちゃいけないんですかと、やめましょうかと言われたんで」

一同
「はあー」

青山繁晴
「これはね、僕はそんな責任持っちゃいけないんでしょうが、僕は責任を持って、いや、ハワイなら行って下さいと、それは続けましょうって話をしたんですよ。というのはですね、たとえば僕は間もなくインドに行くんですけど、その予定は変えません。それは自分が危機管理の仕事をしてる人間だからってこともありますけれどね、基本的にウイルスっていうのは本当は原因がよく分からないけど、やっぱり高温多湿に弱いわけですよ。だから基本的に僕は、やっぱり冬に流行ってるでしょ、ということは、いや、これ絶対とは言えませんよ、絶対とは言えないけれども、暑い所はやっぱり比較的大丈夫なんです。したがって全部やめちゃうってことじゃなくてですね、やっぱりお母さんを親孝行で連れていくような旅行は、行き先がたとえばハワイだったり、それからたとえばインドだったりですね、今のところ感染が見られない国はちゃんと行きましょうねと。これも含めての対策、これも含めての自衛じゃないかと思うんですよ。というのは、病気にかからないだけじゃなくて、私たちの生活を守るっていうのが自衛なので、さっきヤマヒロさんが言われた、パニックにならないってことも含めて、あえてこの話をいたしました。で、その上でですね、実は今日もう一つ、もう一つ決定的に大事なことを考えなきゃいけないんです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ズバリキーワードは『次に来るもの』。豚インフルエンザの次に来るものとはいったい何なのでしょうか。CMのあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「青山さんがあげた2つめのキーワードは『次に来るもの』でした。引き続きお願いします」

青山繁晴
「はい。次に来るものが何なのかってことをですね、考えるために、今回の一番、一番、一番下の根っこって何かと言うと、そもそもウイルスっていうのは何なのってことなんですね。これが意外に理解されてません。たとえば僕、今、近畿大学で教えてますが、昨日学生諸君に聞いたら、『ウイルスってそれは細菌でしょう』と、あるいは『バイ菌でしょう』って答があってですね。っていうか、その答ばっかりで、これはあの、そう思ってる方けっこう多いと思うんですけどね。ウイルスは細菌ではありません。じゃあウイルスは何なのかと言うとね、実はこれなんですね」

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村西利恵
ウイルスは、生物なのか非生物なのかの判断すら、まだできないでいる、地上最強の未知なる存在

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青山繁晴
「はい。これたとえば僕がウイルスだとしますね。で、たとえばここに隙間があるとするじゃないですか。たとえばこれ(セットの壁の青い溝を示して)隙間とするでしょう?僕これ隙間に入れるはずがないですよね、大きさ的にね。で、これ僕入ろうとしたらですよ、僕が生物でなかったらこのへんをそぎ落としてですよ、ギュッと入れることはできる。しかし生物であったらですよ、ここに入れるように突然、体変わるわけないじゃないですか。ところがウイルスはあっという間に体が変わって、ここから入っていくわけです」

一同
「へえー」

青山繁晴
「それなのに、そもそもそれは生き物なのか生き物でないのか判断できない、というのは人間は、いちおう生き物というものはちゃんと細胞を持ってることになってるんですが、ウイルスって細胞ないんですよ」

一同
「ああー」

青山繁晴
「それなのに、そのカンナで削ったりなんかしなくても、自分で体をギューッて変えてですよ、入ってく。たとえば人間がすごくダイエットするかのように入っていく。で、この判断ですら、生き物か生き物でないのか判断すらできないでいるってことはですね、本当はどういう意味かと言うと、ウイルスっていうのは人間の科学を超えてるってことなんですよ。これだけ進歩した人間の科学、月まで人間を飛ばすこの科学ですらですね、ウイルスの正体ってまだ分からないものなんですね。そして今言ったような、こんな変化を起こせるですよ、この隙間に僕が入っていくような変化を起こせる存在、他にありませんから、本当に地上最強のものなんです。ね。で、そのウイルスっていうことを考えると、そのウイルスが次に起こすものは何なのか、今言いましたこの突然変異ってことを考えるとですね、次に起きるものはやっぱりこれなんですね」

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村西利恵
最大の脅威は依然としてH5N1型の新型インフルエンザ

青山繁晴
「はい。つまり現在の新型ヒトインフルエンザ、人間に起きた新型インフルエンザもすごく重大ですよ。重大ですけれども、今のところ、いちおう毒は弱い。ところがH5N1ってこの『アンカー』で何度もやりましたね、すでに鳥の体内にあってですね、僕が鳥だとすると、人間である村西さんにすでにうつってる段階ですよね。だから世界でも257人の方々が亡くなった。で、これは今のところ、人から人へうつるように、今回のような突然変異はまだ起こしてないけれども、今から1時間後に起こしても全然不思議じゃないわけですよ。だからそのH5N1型のことを、ゆめ忘れちゃいけないっていうのが日本政府の危機管理の担当官にとっても大事なところで、どうやって今起きているインフルエンザの問題とあわせて、これを忘れないでいただくかということに、これから日本政府も取り組もうとしてるわけですね。で、このH5N1型っていうのはどれだけ恐ろしいのかっていうのも、これちょっとおさらいですけど、ちょっと出して下さい」

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村西利恵
「鳥起源の新型インフルエンザでパンデミックが起きた場合、世界で1億5000万人以上、日本で最大64万人の死亡者が出ると試算されている。それから日本国内の経済的損失は20兆円とも言われていると」

青山繁晴
「はい。これあの、厚生労働省がいわば非常に抑えて抑えて推測しただけでも64万人、最大で亡くなるんじゃないかと予測してる。で、本当は、私自身も含めた世界の専門家の予測はですね、日本は200万ぐらいの人が亡くなる恐れがあると。で、今回の新型ヒトインフルエンザで、それが仮に強毒性に変わることがあっても、200万人の死者っていうのは今のところちょっと考えられないんで、これケタ外れの脅威だということになるわけですね。それから今の世界同時不況の中でこれだけの損失が起きたら、本当にこの経済やられてしまいます。ですから大事なことはですね、僕たちはついその人間が地球上で最強の生き物だと、一番強いんだと思いがちですが、そうじゃなくて僕たちの上にウイルスという存在があって、それを謙虚に考える。それを謙虚に考えることによっていろんな自衛も成り立つし、政府も抑えたしっかりした対策がとれるんじゃないかと。その、いわば私たちの生き方を問いかけてるのがウイルスという存在ですから、そこにきちんと意識を置いて下さいというのが、今日の僕の願いです」

山本浩之
「はい。ありがとうございました。正しく理解した上で、自己防衛に努めるしかないっていうことですね。以上、“ニュースDEズバリ”でした」

 ____________________________内容紹介ここまで


 新型インフルエンザに限らずどんな病気でもそうですが、まずは病気のことを知らないと始まらないですよね。
 私たち一般国民にできることは、やはりヤマヒロさんが言われていたように、「むやみに恐れず、かといって油断もせずに、やれることからやる」「正しく理解した上で、自己防衛に努める」、これに尽きるのかもしれません。
 (私も青山さんと同じで平熱が高いので、ちょこっと心配(T^T))

 ところで、実は私もウイルスと細菌は同じか非常に似ているものだと思ってました(^^ゞ。皆さんはどうですか?
 参考までに、このへん分かりやすく説明してくれているページを見つけましたので紹介しておきます。
生物学が嫌いだなんて言わせない!>ウイルスと細菌の違いを具体的に教えて下さい。


※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし

※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴のときたまエッセイ
 青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。

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