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「ムーブ!」田母神論文で勝谷さんの苦悩?

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■11/4(火)放送「ムーブ!」

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 田母神航空幕僚長が政府見解と異なる論文を発表したとして更迭された問題。
 田母神さんとも近い、小沢さんとも近いという立場上、勝谷さんがどっちつかずというか、何だかすごく辛そうでした(^_^;

 細かい相づちや間投詞、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
 画像はテレビ画面をデジカメで撮影しました。粗くて見にくいですがお許し下さい。


 内容紹介ここから____________________________
 
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堀江政生
「田母神航空幕僚長が論文を書いて更迭、防衛省も退職ということになりました。ま、新聞各紙、社説はですね、『ぞっとする自衛官の暴走』だとか、えー、『立場忘れた軽率な論文発表』したとか、『解任は当然』といったものもありました。えー、それにしても今回、政府の対応が非常に早いものでした」

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加藤明子
「問題となっているのは、田母神俊雄前空幕長60才の書いた『日本は侵略国家であったのか』という論文です。その中で田母神氏は『侵略は濡れ衣』だと主張してきました。これを受けました防衛省の対応というのは非常に早すぎるものがありました。先月の31日、この論文が発表されるやいなや田母神氏を即日更迭、これは異例の早さと言っていいと思います。そしてきのう田母神氏、定年退職することが発表されまして、退職金6000万円が支払われることになりました。これについては本来空幕長の定年は62才なんですが、更迭されて降格し空将となったこの定年60才が適用されたわけなんです。ちなみにこの定年、6カ月延長が可能なわけなんですが、浜田防衛大臣は『これ以上の定年延長は不適切』としまして、今回の定年退職が決まったわけなんです。更迭から退職までわずか4日という早さです。この事態に田母神前空幕長は昨夜会見を開きまして、持論をくり広げました」

 …………………………VTR開始…………………………

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【きのう(11月3日)】

田母神俊雄前空幕長
「私は国家、国民のためにという信念にしたがって書いたもので、その結果、解任という事態になりましたことは、自衛隊と共に歩んでまいりました私にとりまして、断腸の思いであります」
「日本は古い歴史と優れた伝統を持つすばらしい国家です。決して侵略国家ではありません
「政府見解とかもう一言も反論できないということでは、もう北朝鮮といっしょですね
「(論文の)内容については誤っているとは私は思いません」

 …………………………VTR終了…………………………

堀江政生
「吉富さん、ただ対応なんですけれども、結局その、降格にして定年退職にしてしまって、6000万円は与えるというようなことなんですね」

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吉富有治
「これはだから政府にとっては非常に苦渋の選択だったんでしょうね。あの、もしこれをクビを切ってしまうとですね、これ、野党に攻撃の材料を与えてしまうでしょ。で、それ、任命権者の責任を問われますよね。定年退職っていちおう形だけ、ま、その平穏に辞めさすって形にすると、ま、表向きはですね、何もなかったっていうことになりますんで、たぶんこれはまあかなり苦しい処置だった…」

堀江政生
「それでもまあ野党は野党で攻めてくるでしょうけどね」

吉富有治
「当然攻めてくるでしょう」

堀江政生
「ただ、騒がれているその田母神論文なんですが、簡単にまとめました」

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加藤明子
「タイトルは『日本は侵略国家であったのか』。田母神氏の主張、見ていきましょう。『日本は朝鮮半島や中国大陸に軍を進めることになるが、相手国の了承を得ないで一方的に進めたことはない』。また、『農業以外にほとんど産業がなかった満州の荒野は、日本政府によって活力ある工業国家に生まれ変わった』。また、『真珠湾攻撃はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり決行された』。このような内容なんですが…」

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加藤明子
「『我が国が侵略国家というのは正に濡れ衣』、そして『歴史を抹殺された国家は衰退の一途をたどる』という、こういう主張なんですが、こういった内容に新聞各紙の社説では…」

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加藤明子
「『ぞっとする自衛官の暴走』(朝日)ですとか、『田母神空幕長の解任は当然』(日経)、『立場忘れた軽率な論文発表』(読売)、『トップがゆがんだ歴史観とは』(毎日)と、いずれも批判的な論調を展開しています。そんな中、産経新聞の社説は『歴史観封じてはならない』と真逆の論調をとっているわけなんですね。詳しく見ていきましょう」

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加藤明子
「かつて村山談話というものがありました。これは村山総理時代に日本の植民地支配と侵略を認めまして、これが閣議決定までされました。しかし産経新聞は『これはあくまで歴史への見解であって、史実の検証や議論を経ていない。個人の自由な歴史観まで抹殺するのであれば、これは言論封じにあたる』というふうに主張しているわけなんです」

堀江政生
「あの、中国政府あるいは韓国政府が早々批判を始めたというようなこともあって、とりあえずなかったことにしたい部分も日本政府としてはあるのかもしれませんけどね」

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勝谷誠彦
「これ、だけどね、あの、産経新聞の言ってることも一理あってですね、さっき吉富さんが苦渋の選択って、その通りで、もう1つは、これたとえば更迭という形で退職金も与えない、つまり懲戒的なクビにしたらですね、これはね、田母神さんが訴訟を起こしたら政府は負ける可能性があります。つまり憲法で保障されている言論の自由ということに鑑みると、えー、その、もちろん立場、だから読売新聞の社説がいちばんニュートラルで、立場をわきまえない発言であるから空幕長は解任すべきだけども、公務員としての身分まで取ってしまうと、これは非常に問題になる可能性があるというか、私の聞いている一部の話では、そこまでやったら陸幕長も海幕長もひょっとしたら辞表を出しかねない勢いがある

堀江政生
「同じようなことを普段から言っているから…」

勝谷誠彦
「いや、言っているからじゃありません。自衛官としての、自衛官としての立場までもそういうことで奪われるのであれば、自衛官は全て歴史に対して黙っていろという話かということですよね

堀江政生
「なるほどね」

勝谷誠彦
「だからそれは、非常にこれ、こんなことは想定してないんですよ、だから(笑)そもそも」

堀江政生
「でも想定してないんだけれども、論文を書く場があったっていうところがあります。どこで書いたのかというと、こういうものです」

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関根友実
「はい。えー、第1回『真の近現代史観』懸賞論文というようなものがありました。ホテルチェーンなどを展開するアパグループが創業37周年に合わせて創設したものだということで、審査委員長は渡部昇一上智大学名誉教授だということなんですね。えー、田母神前空幕長は、侵略は濡れ衣だったとした『日本は侵略国家であったか』という論文を出しまして、最優秀賞を受賞、賞金300万円が渡されるということなんですね。この懸賞論文を主催しましたアパグループの元谷外志雄代表は、朝日新聞の取材に対して『田母神氏の論文は私の考えとも全く一致する。一般の人も同じ意見だと思う』と評価しているんです」

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関根友実
「実はこの懸賞論文にはですね、田母神前空幕長の他にも現職の自衛官50人以上(注:11月7日現在の報道では94人)が応募していることが明らかになっています」

堀江政生
「これは不思議な話ですね。同じ懸賞論文に自衛官がみんなでこぞって応募したっていうのは」

勝谷誠彦
「まあだから田母神さんっていう人は、僕もよく、親しいんですけれども、まあある意味、その、ファンが多い人だったですね。あの、隊内でね。と同時に、その、主導的な立場だったから、あの、お前もちょっと応募してみろよと言ったらね、その、若手の自衛官、書いた可能性はある。だけどもこれね、名前を伏せて審査して、たまたま田母神さんが選ばれたと言いますけども、それにね、疑義を若干感じざるを得ない。だいたい37周年に合わせて創設って、何ですか区切りの悪い(笑)。田母神さんが現役で、ある意味ね、どうせもうすぐ定年なんですよ。ある意味、地位にあって騒がれるうちに、確信犯的にやったんじゃないかって気持ちの感じを、僕は、彼を知る人間としては若干あるんですよ

堀江政生
「相当優秀な方でしょうから、こういう主張を持っていて何かに発表したと、それがまあ政府の見解と違うということであれば、こういう事態が起きるってことは当然分かってる」

勝谷誠彦
「当然分かってるわけです」

堀江政生
「参考人招致にも呼ばれるよなんてことをおっしゃってるから、やっぱり議論をしたいんだっていうのが根底にある」

勝谷誠彦
「そう。かつて栗栖さんっていう方がね、陸幕の人がやっぱり同じようにですね、退官前に、要するに地位にあって、騒がれるうちにそういうことを言ったわけで、これ、だから田母神さんがまだ地位にあるうちに、ま、37周年ってほんとは40周年でやりたかったけれども(笑)、えー、やったんじゃないかと、まああえて疑うこともできますね」

堀江政生・関根友実
「はあー」

堀江政生
「さ、このことで任命責任を野党はやはり問うつもりなんでしょう」

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加藤明子
「そもそも自衛隊員というものはですね、職務に関する論文の発表や講演がある際には事前に届け出る必要があるわけなんですね。防衛省は届けられなかった理由、そして論文の内容を聴いた上で処分を検討するはずだったんですが、田母神氏が聴取に応じなかった(注:田母神氏は退職前、防衛省に対して「懲戒処分の審理に応じる意向がある」と伝えていたことが5日、判明している。こちら参照)。また自ら辞める意思もなかったことから、今回の退職となったわけなんです。実はこの方、過去にもいろいろな問題がありました。名古屋高裁で航空自衛隊のイラクでの輸送活動を違憲とする判決(注:一部違憲と判断されたが国側が勝訴している。負けた原告側は上告せず)が出た時には、『そんなの関係ねえ』とギャグでかわすような場面もありました」

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加藤明子
「民主党の小沢代表は、『以前も同じ趣旨の論文を書いているそうだ。そういう人と分かっていて空幕長に任命した政府の責任は非常に大きい』としまして、国会で参考人招致を要求し、追及する構えを見せているんですね。しかし、ま、テロ特改正案を控えまして、国会の審議に影響も与えそうです。当の田母神さんなんですが、参考人招致には応じるつもりだという姿勢を見せています」

堀江政生
「えー、与野党の攻防どうなりますか、須田さん」

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須田慎一郎
「うーん、ですからね、もう政権末期って感じがしますよね。要するに幕僚長ってどういう立場にある人間なのか、もう田母神さん、おそらくその意味もですね、全然ご存知ないようなんで(笑)、あえてここで言わしていただきますとね、要するに防衛大臣及び総理大臣を輔弼して、それをまあバックアップするというのが幕僚長の役割なんですね。そこから考えると要するにじゃあこれ、輔弼してるっていうことになるのかどうなのかという問題と、シビリアンコントロールの問題が起こってきますよね。で、なおかつですね、先ほど中国の話が出ましたけども、日本はやっぱりこんな人間を、要するにその、幕僚長に据えてるじゃないかと、やっぱり侵略する意思があるんだなというようなですね、よけいなまあ波風を立てるようなことになる。これ政治的な意味合いを持ってもですね、ものすごく日本にとってはマイナスの問題を抱えてしまうんですね。そう考えていくとですね、やっぱりこれは政治的にも大きな影響を受けるでしょうし、やっぱりこういった人たちに対してですね、人たちをそこのポジションに据えておくということは、もう政権末期という感じがしますよね」

吉富有治
「もう1つ付け加えるならばですね、あのまあ、いろいろとこの、田母神さんのこの論文ですね、クーデターだって言う人いますけども、私から言わしたらね、自爆テロに等しいと思うんですよ。つまりね、どういうことかって言うと、これ自衛隊がね、これまでその、イラクのその、何て言うかその、復興支援ですとかね、その、インド洋の給油とかで、その、国際的に認められようと、認められようと努力してきたわけですよ。で、この田母神さん論文で、一発でもってですね、何だ自衛隊っていうのは旧帝国、日本軍と同じじゃないか、思考回路が、っていうふうに思われがちなわけですよ」

堀江政生
「痛い腹を探られる(注:正しくは「痛くもない腹を探られる」)きっかけを作ってしまったと…」

吉富有治
「うん、だからこれまで自衛隊がね、その、築いてきた信頼が一発でね、これ失う可能性があるんで、これクーデターと言うよりは、自衛隊に対する、私、自爆テロだと思いますね」

勝谷誠彦
「まあ(田母神氏の)言ってることは8割は正しいですね(吉富、苦笑)」

堀江政生
「(勝谷の発言スルー)まあアパホテルが、だからそれをまた英文に訳してる」

勝谷誠彦
「そう、英文でまいてる。だからこれもう全部出来レースで、ほんとにあの…」

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須田慎一郎
「あの、アパホテルグループっていうのはね、私は森元総理のね、その、日本は神の国だと言った、森元総理のスポンサーなんですよね

勝谷誠彦
「安倍さんの時に、僕はアベイストって言われてる人たちが、日本の保守が保守の足をほんとに引っ張ってるって言ったけど、ほんと頭悪いですよね、この人たちは

須田慎一郎
「ま、この論文だってレベル低いよ。みんなね、過去に指摘されてたことをね…」

勝谷誠彦
「だからあの、8割はね、納得、間違いは言ってないと思う。その残りの2割が非常に質の悪い間違いをね、しています。だけどね、産経の言う通りで、これはもっとみんなで堂々と、それは駄目だろうと、それはお前、それ間違ってるだろうということも含めて、議論した方がいい。朝日の社説みたいに『ぞっとする』とか、こういうまだエモーショナルなこと言ってるから進化しない、進歩しないんですよ

 ____________________________内容紹介ここまで


 ここのところ劣化著しい「ムーブ!」ですが、産経社説の内容が紹介されただけでもまだマシかと。

 「ムーブ!」では、産経以外の社説は見出ししか紹介されなかったので、とりあえず各紙のリンクを貼っておきますね。

空幕長更迭―ぞっとする自衛官の暴走(朝日11/2)魚拓
田母神空幕長の解任は当然(日経11/3)魚拓
空幕長更迭 立場忘れた軽率な論文発表(読売11/2)(魚拓なし)
空幕長更迭 トップがゆがんだ歴史観とは(毎日11/2)魚拓
空自トップ更迭 歴史観封じてはならない(産経11/2)魚拓


 「田母神論文」のその後ですが、退職金を返納せよだの、自衛官が何十人も応募していただの、本質とは全く違う次元で騒がれてしまってますね。論文そのものに対する議論は全くと言ってよいほど起こってない。それが残念です。

 ただ、田母神さんが11月11日に参院外交防衛委員会に参考人招致されることが決まったそうで(民主党側が参考人招致の実施後、テロ特改正案を採決することに前向きな姿勢を示したため、与党も招致を容認した)、当の田母神さんも11月3日の更迭後の会見にて参考人招致を「積極的に応じる」と表明しています。

 おお、これは良い。ここはひとつ国会の場で堂々と持論を主張をしていただいて、それをきっかけに国民的論議が起きれば……と思っていたのですが、その後の報道を見ると、どうやらそれも難しそうです。

 というのも、田母神さんの意見陳述に続いて各党が質疑する従来の参考人招致の形式は取らず、テロ特改正案の審議に田母神さんが出席し、質問者の指名があった場合に限り答弁する通常の委員会形式で実施するとのことなんですね。これは「田母神氏に持論を展開させる舞台をつくる必要はない」との自民党の主張に民主党が配慮したものだそうです(時事11/7)。

 これではマスコミはおそらく与党vs野党の「政争」という視点でしか報道しないでしょう(現時点ですでにそうなってる?)。仮に田母神さんが持論を述べる機会があったとしても、いつもの「軍靴の足音が」方式のステレオタイプな報道になるんじゃないかと。

 たとえば11月6日放送「NEWS23」では、後藤キャスターが「国防の最前線にいる人たち(懸賞論文に応募した自衛官ら)がどういう思想の持ち主か、知る権利は国民の側にある。田母神氏が参考人招致されるが、この問題について引き続き報道していきたい」なんて言ってましたから。どんな報道をされるか、もう目に見えてます。


 あと、「出来レース」説ですが、審査委員の1人である花岡信昭氏は産経新聞11月3日付コラム【政論探求】でそれを否定してますね。
 「ムーブ!」での勝谷さんの「名前を伏せて審査して、たまたま田母神さんが選ばれたと言うが…」という発言は、この記事に依るところかもしれません。

【政論探求】田母神氏の重い問いかけ(産経11/3)
 「日本は侵略国家であったのか」という問いかけはきわめて重い。近現代史の一面的な見方を見直そうという動きが各方面から起きていたが、その象徴的論文といえた。
 だが、田母神俊雄氏は空幕長を更迭された。これまでの政府見解に沿わない内容であることは確かで、麻生首相としても「立場上、不適切」と言わざるを得なかった。
 「村山談話」「河野談話」がいかに手かせ足かせになっているか、改めて思い知らされる事態だった。
 アパグループの元谷外志雄代表が社会還元活動の一環として論文を募集、実は筆者も渡部昇一氏ら4人の審査委員の一員だった。235点の応募作品から社内審査で二十数点がまず選ばれ、CDで送られてきた。すべての論文は筆者名が削除されていた。
 これを読み込み、2回の審査委員会で絞り込んでいった。最終段階で初めて氏名が明らかにされた。高得点となっていたのが、田母神氏の論文だった。
 実はその瞬間に、今日の事態を予感した。内容が正論であっても、現職の自衛隊トップの論文となればただではすまない。政治記者時代の直感が働いた。
 元谷氏が田母神氏に確認するという手順を経て、最優秀賞に決まった。田母神氏はそれなりの覚悟と信念を持って書いたのだった。
 もう大騒ぎしなくてもすむ時代になったのかもしれない、というかすかな期待感はあった。だが、やはりだめだった。
 朝日新聞の社説は「ぞっとする自衛官の暴走」とあった。その見出しにこちらがぞっとした。「自虐史観」「東京裁判史観」にがんじがらめになっているメディアの実態がそこにあった。
 解散時期をめぐる与野党攻防で、野党側は格好の攻撃材料を手中にした。「日本人よ、誇りを取り戻そう」という田母神氏の訴えは、政局の渦に飲み込まれることになる。
 田母神氏は「第2の栗栖」として歴史に残ることになった。統幕議長だった栗栖弘臣氏は昭和53年、自衛隊法の欠陥をついた「超法規発言」で更迭された。25年後の平成15年、武力攻撃事態対処法が成立した。栗栖氏はこれを見届け、その翌年に84歳で死去している。
 田母神氏には、堂々粛々と更迭処分を受け、自由な立場で所論を貫いてほしいと願う以外にない。
(客員編集委員 花岡信昭)ご意見などは次のブログへどうぞhttp://hanasan.iza.ne.jp/blog/

 栗栖弘臣さんの発言、ご存知ない方はこちらを。


 ところで「現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ」さん11/4付によれば、公にはなっていないものの、自民党からも民主党からも田母神さん擁護の声が出ているようです。

自民党防衛族の議員。
麻生総理も浜田防衛大臣も、その信条はよく理解している。泣いて馬謖を斬る・・・・との心境であろう。そこを理解してほしい」

自民党若手議員。
「以前、憲法論議をしてもいいといっただけで、クビを切られた防衛庁長官がいた。しかし、今では憲法改正の有無はおいておいても、憲法論議そのものを否定する人はない。田母神氏の論文も将来は同じことになるだろう。歴史は時代がたてば新しい史実や資料がでてくる。それをもとにして歴史検証をするのは、当然のこと。その学問的な自由まで否定するかのような論調には辟易する。与野党の政治駆け引きのなかで、結局、自衛隊は腫れ物にさわるように扱われてきた。これからもそう扱われるのだろうか」

民主党若手議員。
田母神論文は何も問題はない。ひとつの歴史的な見解をしめしただけで、それこそ日米の歴史学者によって学術的にすでに指摘されている。アジアというとすぐに中国や韓国、朝鮮をさすが、インドネシア、インドなどの歴史学者の間でも同じ見解をもっている論文もでている。問題なのは、こうしたものをみると、すぐに歴史のねつ造とかいう輩。それこそ日教組教育の悪影響。歴史検証という自由な学問を否定するもの。言論の自由をいっているくせに、自国の歴史に関して歴史検証を否定するのは、まやかしの言論

民主党中堅議員。
鳩山幹事長も小沢代表も、田母神論文を全文読んでいない。これを突っ込まれて、鳩山幹事長はぶちきれた。秘書があわてて、全文をプリントアウトしている。所詮はその程度の幹事長と、代表だということ。騒ぐのはそれこそ、日教組や自治労の支持をうけている旧社会党系の国会議員。こいつらの顔をよくみていてほしい」

 「騒ぐのはそれこそ、日教組や自治労の支持をうけている旧社会党系の国会議員」……日教組(山教組)に政治活動をさせてきた輿石東なんか、その典型ですよね(拙エントリー10/25付参照)。

 しかし、こういう声がオモテに全く出てこないのは実に残念です。議員皆さん、やっぱり保身に走っちゃうんでしょうかねぇ。


 田母神さんが更迭されて以降、田母神さん批判の声をテレビやネットで色々と見てきました。
 政府見解と違うことを言うのは駄目だ、政府・与党に迷惑をかけるのは駄目だ、シビリアンコントロールの面から許されない等々、様々な声があるようです。
 確かにそれらの意見には私も一理あります。

 ただ、ずっと前から「村山談話っておかしいんじゃないの?」という声が国民の側から挙がっていて、政治家の中にもそう考えている人が実はかなりの人数いて(村山談話は内容もさることながら出自の卑しさも目立ちます。こちら参照)、なのに誰も声を挙げられない、踏み込めないという硬直した状況が続いてきたわけですよね。

 一度決定した政府見解を覆したり修正したりっていうのは大変な作業です。安倍政権でも無理、麻生政権でも無理、じゃあいったい誰がいつやるの?それこそ誰か「大物」が一石を投じなければ何も変わらない、……いや、変わるどころか議論すら起こらない。
 
 もちろん今回のことは麻生政権や与党にとっては迷惑だろうし、テロ特改正案とか目前の課題を考えた時、「何もこのタイミングでそんな論文を出さなくても」と言う人の気持ちも分かります。

 が、やはり、誰かがいつかは言わなきゃいけないことだったんじゃないかと思いますし、長いスパンで見れば、日本が良いふうに変わっていくひとつのきっかけになるかもしれないと、私は淡い期待を抱いています。
 それこそ、「あの時、田母神さんが言ってくれたおかげだ」「何で当時そんなに問題になったんだろう?」と言われるような。
 栗栖さんの時のように25年、いや、あるいはもっとかかるかもしれませんが、いつかはきっと。


 最後に、これは田母神論文とは直接関係ないんですが、産経新聞11月6日付【紙面批評】、「日教組が生んだ“寄生者”たち」と題された関西大学教授・木村洋二氏のコラムから、締めの言葉を引用しておきます。

 歴史上、戦争で負けてこれほど繁栄した国は存在しない。しかし、殴られたあと、チョコをもらってぺこぺこするような人は信用されない。国も同じである。抗議すればすぐに謝罪する人や国は、カモにはされても信頼はされないだろう。本当の信頼とは何かが、これからの日本文明の課題である。


※「田母神論文」全文
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※関連リンク
【正論】東京大学名誉教授・小堀桂一郎 空幕長更迭事件と政府の姿勢(産経11/6)
眞悟の時事通信>11/1付:「強い国」とは歴史の真実を堂々と明言できる国・さらば村山富市
国を憂い、われとわが身を甘やかすの記(産経新聞記者・阿比留瑠比さんのブログ)>11/2付:田母神空幕長更迭で連想すること
酔夢ing Voice(ジャーナリスト・西村幸祐さんのブログ)>11/4付:田母神空幕長の告発を封殺する、恐ろしい全体主義
はなさんのポリログ(産経新聞客員編集委員・花岡信昭さんのブログ)>11/7付:「田母神論文」本質を見据えたい

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・・・・・・・・・・・以下はおまけ・・・・・・・・・・・

 「関係ねえ」発言以外で、前にも田母神さん関連で何かなかったっけ?ってことで自分のブログを検索してみたら、ありました。クラスター爆弾にまつわる発言でした(拙エントリー07/5/26付)。

クラスター爆弾「島国を守るのに大変有効」と空幕長(読売5/25)(リンク切れ)
 多数の小型爆弾を拡散し、不発弾被害などが問題視されている「クラスター爆弾」について、航空自衛隊の田母神俊雄幕僚長は25日の定例記者会見で、「島国を守るのに大変有効」とした上で、「(日本が防御のため使う際に)被害を受けるのは日本国民。占領されることと、どちらがいいか考えた時、防衛手段を持っておくべきだ」と述べた。
 この発言を巡り、「誤解を与えた」として約2時間後に再び会見し、「国民の頭の上にクラスター爆弾を落とすということではない」と釈明。「占領される被害より不発弾で被害が出る方がましということか」との質問に、「不発弾の被害は非常に小さい。国を守れずに人権弾圧などが敵性国によって行われれば、大変な被害が出る」と説明した。
最終更新:5月25日21時29分

 最後の太字のくだりですが、この報道があった当日、「報ステ」で以下のようなやりとりがあったと当時の私は記述しています。

どっかの記者
「日本が占領されることより、不発弾で国民に被害が出ることの方が軽いということですか?」
田母神俊雄空幕長
「そうです。日本が占領された方が何万倍も被害が出ます」


 これに対し、当時の私は「この記者は日本が占領されることの重さをわかってないみたいですなぁ。占領されたらあんたらがいま享受してる『政府批判の自由』も保障されなくなっちゃうんですけど」――と、ぼやいてました(^_^;

・・・・・・・・・・・追 悼・・・・・・・・・・・

ニュースキャスター・筑紫哲也さん、肺がんで死去(読売11/7)

 もっと長生きしていただきたかったです。いろんな意味で。
 まあ私もいろいろ書いてきましたが、今はただ、ご冥福をお祈りします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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