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胡錦濤訪日中のあれこれ(拉致問題も)

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 5月8日午前、北京五輪の聖火を携えた中国の登山隊が世界最高峰チョモランマ(英名エベレスト)の登頂に成功、チベット人の女性隊員の手で、頂上に聖火が掲げられました(読売5/8)。

 チベット人にとって聖地であるチョモランマを中国は政治利用し、「チベットは中国の領土」と国際社会にアピールした。これは世界共通の認識でしょう。

 同日放送「報道ステーション」によると、中国国営放送は中国人による偉業達成だとして、世界に向けて6時間も生放送したそうです。実況アナウンサーは感涙していました。
 さらに中国メディアはチベットの歴史をたどるニュースを世界に向けて放送。パンチェン・ラマ(中国政府が認定した偽者)まで登場させたそうです。
 中国国際放送局は聖火のチョモランマ登頂を受けて、「チベット各民族の人々は喜びに浸っている」と伝えました(中国国際放送局5/8)。もちろん本当に喜んでいるチベット人など皆無に近いでしょう。
 
 アタック隊に指名された12人のうち、チベット人は8人とのことです。この8人はある意味、民族を裏切る行為をしてしまったわけですが、いったいどういう気持ちで参加したのでしょうか。
 当局に「参加しなければ逮捕するぞ」と脅迫されたのか。家族が人質にされたのか。あるいは中共に洗脳されてもう漢民族とほとんど変わらない人たちなのか。

 いずれにしても、モヤモヤ感ばかりが残った政治イベントでした。

※関連ニュース
聖火登頂「妨害あった」(産経(共同)5/9 19:43)

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 もう一つ、気がかりなことがあります。
 「全員」が無事にチョモランマ山頂にたどり着いたのでしょうか?

 以下、「WiLL」6月号に掲載されたアルピニスト・野口健さんの論文を参考に書きます。

 チョモランマでは通常の登山でも毎年死者が出ており、野口さん自身、昨年登頂した際に仲間を一人亡くされているそうです。
 日頃から訓練している登山家であっても死と隣り合わせの危険が伴うのに、聖火ランナーたちは日にちが厳命されているから、悪天候の中でも決行せざるを得ない。そういう厳しい条件下での登頂となったわけです。

 1960年代にチベット側からのチョモランマ初登頂を達成したのは中国隊でした。実はこの時、死者が出たのではないかと登山関係者の間で言われているそうです。公式記録には全く載っていないが、「初登頂記録」を輝かしいものにするために公にしなかったのではないかと、野口さんは言います。

 今回の聖火リレーで死者が出れば大変な騒ぎになります。中国は「オリンピック隊が山頂に立つまでは、他の登山隊のチベット側からの入山を禁止する」と発表しました。
 入山禁止の理由を中国側は「チベット側から入山したチベット人がネパール側に出てそのまま亡命することを防ぐ」としましたが、本当の理由は、聖火隊が遭難した場合に隠すためであろうと、野口さんは見ています。
 近くに別の登山隊がいれば、万一死者が出たらばれてしまう。そうなれば当然、世界中から非難を浴びることになるからです。

 そこで登山を予定していた人たちはネパール側からの入山に変更したのですが、チベット蜂起があってすぐにネパール政府が「ネパール側からの入山も禁止する」と発表しました。野口さんは「中国政府から圧力をかけられたに違いない。チョモランマは中国の思惑のために封鎖されてしまった」と憤っています。

 野口健さんといえば、チベット蜂起後、ご自身のブログで勇気あるメッセージを発信されました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
 この中で野口さんは「極めてデリケートなテーマだけに正直、発言に躊躇もしたが、しかし、現場を知っている人間は逃げられない。そして語らないことは加担する事と同じだ」と心情を明かされています。

 「WiLL」6月号でも野口さんは、ブログで意見を発表したことについて、「このことで当分入山できないかも知れませんが、登頂申請が破棄されれば、それはそれでメッセージになる」「事務所からは反対の声もありましたが、ここで何も言わずに後悔するのは嫌だったのです」と打ち明けておられます。

 今のところ、野口さんに対して中国側からその種の嫌がらせはないようです。
 ただ、嫌がらせというかマイナスの反応が出たのは、実は国内からだったのです。

 ブログに意見を発表して3日後、野口さんは、夏のイベントの詳細まで決まっていたあるスポンサーから「来年は契約の更新ができない」と言われたのだそうです。
 担当者とも非常に仲良くやっていたし、思い当たる原因は他にない。理由を聞いても「こちらの事情で」「すみません」の一点張りで、野口さんは「なるほど、そういうことなのか」と思ったそうです。

 経済界だけでなくメディアももちろん中国に配慮をしています。
 チョモランマに聖火ランナーを登頂させる件について、多くの新聞社から取材を受けた野口さんは、次のように発言したそうです。

 「チョモランマのチベット側では、06年には中国当局によるチベット人の銃撃事件があり、キナ臭いにおいがしていたし、『フリー・チベット』とつぶやいただけで外国人が逮捕されるなど言論の自由もない。チベット人に対する弾圧もある。チョモランマが政治の舞台になっている」

 ところが各新聞社の記者は「それを書くとオリンピックの取材が出来なくなる」といって書かなかったのです。最も中国について書いてくれそうな、朝日新聞とは対極にある産経新聞でさえ、そのような態度だったとのことです。

 野口さんは「WiLL」の論文をこう締めくくっています。

 「確かに、単純に『問題があるのだから指摘しろ』とは言い切れない問題であることは分かっています。しかし経済的な損失や政治的関係の悪化などは日本だけの問題ではなく、世界中が背負わなければならないリスクです。選んでしまった側にも責任があるのです。
 発言をしないことは、中国のやり方に加担しているのと同じです。オリンピック開催地に選んだ国際社会も、発言しない政治家も、経済界も、著名人も、選手も、もちろん国民もみんながリスクを負う。武力で押さえつけてオリンピックを開き、閉会後、報復の可能性がある。今回はそういうオリンピックなのです。このことはきちんと心に留めておかなければなりません

 この項の最後に、野口さんのブログから最近の記事を一部引用させていただきます。

5/8付:ヒマラヤの上空を旋回する軍用機~北京オリンピックの悲劇~
 自然現象よりも人間社会のほうがよほど怖く、またたちが悪い。なにしろエベレスト街道には中国から私服に化けた公安、または情報機関などのいわゆる工作員ら約50人が潜んでいるとのこと。そしてベースキャンプにも中国大使館員と思われる人物がテントを張り監視活動を行っていた。メラピーク登山最中にもダークグリーンに塗られた軍用機がエベレスト上空を何度も旋回しているのを目撃した。

 やれ5月10日まで上部キャンプに上がってはならないだとか、信じられない事に登山隊付きの医師までもが「ベースキャンプから退却せよ」とのお達しがネパール観光省からあったとのこと。そして山頂を目指していたアメリカ人登山家が「フリーチベット」(チベット解放)と書かれた旗を持っていただけなのにエベレストから追放されてしまったとか。なにゆえに中国は越境までしてネパールにそこまで圧力をかける必要があるのか。そこまでしてなにを隠したいのか。中国はチベット問題を「内政干渉」と表現されるが、ネパールで行っている行為はどのように説明されるのだろうか。内政干渉どころかネパールを完全に支配下におき属国扱いしているではないか。

 「言論の自由」が一切許されない、まるで戦時中の日本の憲兵による、またはナチのゲシュタボのような異常な監視体制化下の中で山頂を目指さなければならない全ての登山隊がまことに不憫でならない。聖火リレーを走った日本人選手の中に「スポーツと政治は別ですから」とのコメントがあったそうな。いかにも綺麗な「正論」でしょう。しかし、もしチベットでの悲劇を目の当たりにしたら、その「正論」が通用しない世界があることを知るに違いない。なにしろ「ヒマラヤ登山」という「スポーツ」が中国の政治によって弾圧されているのだから。

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 5月8日、胡錦濤と歴代首相の朝食会。メンバーは中曽根康弘、海部俊樹、森喜朗、安倍晋三。小泉純一郎は欠席。
 小泉さん、出たら良かったのにね。胡錦濤にガンガン言ってほしかった。

 でも安倍さんが言ってくれました(≧∇≦)
 以下は出席者らの証言による再現(産経5/8 18:28)。

 こうした会場の「緩い空気」(出席者)が一変したのは、続いて安倍氏がこう発言してからだ。

 「お互い国が違うので、利益がぶつかることもあるが、戦略的互恵関係の構築に向け、相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ」

 これは、小泉氏の靖国参拝をめぐり中国側が首脳交流を途絶えさせたことを暗に批判したものだった。安倍氏はその上で、「チベットの人権状況を憂慮している。五輪開催によって、チベットの人権状況がよくなるのだという結果を生み出さなければならない」と指摘した。

 会場には緊張感が走り、出席者はみな一様に黙り込んだが、安倍氏はさらにウイグル問題にも言及した。東大に留学中の平成10年の一時帰国中、国家分裂を扇動したとして中国に逮捕されたトフティ・テュニヤズさんについて「彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放されることを希望する」と求めたのだ。

 「私はその件は知らないので、正しい法執行が行われているか調べる」

 胡主席は、こう返答したが、チベット問題については触れようとしなかった。

 安倍氏の発言で生じた気まずい雰囲気を修復しようと動いたのが森氏だった。北京五輪について「中国はメダルをたくさん取る作戦でくるのでしょうね」と水を向け、胡主席の笑顔を引き出した。

 安倍さんGJ。しかもウイグル問題にまで言及してくれた。

 トフティ・テュニヤズさんというお名前、私は今回初めて知ったんですが、産経の阿比留瑠比さんによれば、「胡氏が『正しい法執行が行われているか調査する』と述べたのは大きいと思います。外務官僚の一人も『あれはよかった。さすが安倍さんだ』と喜んでいました」とのことです(「国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」5/8付)。

 この件について、2ちゃんねるでは「さすが安倍、KYだな」てな批判も散見されましたが、KYけっこうじゃないですか。
 いや、KYどころか、これは日本の世論、それに国際世論の空気をしっかり読んだ上での発言ですよ。

 5月9日放送「とくダネ!」でもこの件に少し触れられました。長谷川豊さん(若手キャスター)が「安倍さんよく言った!と評価も上がるのでは」と熱く語っていました。
 「『とくダネ!』GJ!」と私は小さくガッツポーズ。
 が、喜びも束の間、小倉智昭の反応は冷たいものでした。不愉快そうな顔で「評価上がるって、日本国内では、でしょ?中国にとってはどうなの?」と言ってのけ、そこでコーナーは終わってしまったのです(T^T)

※関連記事
「五輪」みつめるウイグル人 中国の弾圧に離散(産経5/9 19:01)

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 5月8日、胡錦濤は創価学会の池田大作名誉会長と会談。
 チベット問題についてはもちろんスルー(毎日5/9)。

 以下、池田大作の言葉から(産経5/8 19:21)。

 「世界の平和のために誠にありがとう。(胡)閣下の栄光をたたえて真心をこめて詩を作らせていただいた」
 「早稲田大学での歴史的な講演、本当にご苦労さまでした。テレビでも日本全国に放映され、感銘と感動が大きく広がっていることをお伝えする」
 「天も晴れ、心も晴れ渡る暖かな春の旅となった」

 中国が世界の平和のためにいったい何をしてきたと言うのか。仮にも宗教家を名乗るのであれば、チベット人はじめ中国に虐げられている人々に言及したらどうよ。
 日本人のいったい誰が胡錦濤の講演に感動したというのか。ごく一部の中国シンパだけでしょう。
 何が「天も晴れ、心も晴れ渡る」か。日本国民は「見せかけの友好」ばかり見せつけられて心は曇りっぱなしですよ。

 胡錦濤は「日本で会いたい民間人3人のうちの1人」として池田大作との会談を希望したそうですが、いくら5日間という長期滞在とはいえ、単なる「民間人」とわざわざ会談するわけはないのであって。

 ジャーナリストの山村明義氏は、昨年4月の温家宝・池田大作会談を検証した記事(FORUM21)の中で、次のように述べておられます。

 結論から先に言えば、74年に池田氏が初めて訪中して以来、皮肉なことに中国政府は池田氏を「宗教家」ではなく、「政治家」として受け止め続けているのだ。
 池田氏の初の訪中に同行した原島嵩元教学部長は、「池田氏は、元々文化大革命下の中国に憧れを持っていました。ところが、2度目の訪中で初めて会談できた周恩来首相を始め、当時の中国政府幹部は、池田氏のことを“政治家”と呼んでいた」と明かしている。 駐日中国大使館にいる中国政府関係者も、
 池田氏と会談するのは、創価学会が利用しやすいからです。中国共産党はいま、宗教を使って政治を支配するという方法を学習中であり、特に創価学会は、公明党という政治組織も持っており、お互いに利益がある」
 と私に対して語っていたものだ。

 つまり、中国政府側は、創価学会を「政治的エージェント」、あるいは「政治的な同志」として見ている可能性が高いのである。
 実際にこれまで創価学会が中国政府を公式に非難したことは、私の知る限り一度もない。89年の天安門事件の際にも、95年の核実験の強行時にも、平和・人権的とは絶対に言い難い中国政府の行為を批判しなかった。これは05年の反日デモの時も同じであった。
 彼らは常に「日中友好」という中国側が喜ぶ大義名分の下に、相手に対する美辞麗句だけを乱発してきた。今回も温家宝首相のことを「閣下」と呼ぶ池田氏の持ち上げぶりには、聞いていた報道陣を赤面させていたものである。

 これでは、創価学会は中国政府の言いなりの組織だと言われても仕方がないだろう。
 今回、温家宝首相は、国会演説などで見事なまでに日本に対する敵愾心を隠し、日中友好を演じきった。それは、先にのべたように現在の中国にとっては、時期的に日本の協力が必要となるという中国が後の利益を重視したことに基づく外交政策だった。

 学会員の皆さんは、今回の胡錦濤と池田大作の会談について、またチベット問題についてどう思ってるんでしょうか?

※おすすめリンク
「ハルヒ虎×はるひこ」さん>5/8付:創価学会から日本奪還!
 創価学会の本当の恐ろしさについて。情報下さった「とう」さん、ありがとうございます。
・上記で紹介されているYouTube動画
 Part1Part2Part3

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 5月8日、胡錦濤は国会議事堂を訪問、河野洋平衆院議長と会談。
 河野は胡錦濤を衆院本会議場に案内し、議長席に座らせる歓待ぶり。

 河野は「中国国内の問題は中国の主権内で合理的に処理すべきだ。北京五輪も上海万博もぜひ成功してほしい」と述べたという(産経5/8 18:34)。「チベット」とは明言していないものの、暗にチベット問題を示唆したものでしょう。

 「中国国内の問題は中国の主権内で合理的に処理すべき」。何と冷たく恐ろしい言葉でしょう。私には「チベット人を合理的に処理せよ」と弾圧を奨励しているようにしか聞こえません。

 翌5月9日午前、胡錦濤は超党派議員連盟「北京オリンピックを支援する議員の会」会長の河野洋平衆院議長らと会談。
 五輪経験者である自民党の麻生太郎前幹事長、馳浩衆院議員、橋本聖子参院議員、民主党の田名部匡省参院議員らも出席(産経5/9 11:18)。

 また河野かよ!
 「北京五輪は中国の五輪であるとともにアジアの五輪でもある」
 同じアジアでこんな恥の五輪が行われるなんて、日本人として情けなく思わないのか。
 「議連として応援することがあれば、ご指示いただきたい」
 応援する前に言うことあるやろ!(-.-#)

 さらに河野は胡錦濤に対し、「2つ申し上げたい」と。
 ちょっとは苦言でも呈する気になったのかと思いきや(いや、ほんとは全然思わんかったけどね)、「入場券が手に入らないし、アクセスが不便だ。期間中の羽田-北京の臨時便を考えてほしい」
 (・0・)ポカーン………

 気になるのは麻生さん。安倍さんみたいに「空気読まずに」何か一言でも言ってくれたんやろか?

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 5月8日、胡錦濤は早稲田大学で講演。

 会場の大隈講堂付近にはチベットの旗や中国国旗を掲げた学生など数百人が集まりました。チベット支援者は中国支援者の約3倍だったとのことです(産経5/8 16:43)。
 テレビはこの数字までは報道しなかったみたいですが、デモ自体はかなり大きく報道されたように思います。

 胡錦濤が訪日した5月6日の各デモも大きく報道されましたね。チベット蜂起以降、これまで行われたデモに参加されてきた皆さん、本当にお疲れ様です。

 この日の胡錦濤の講演について、早稲田大学法学学術院教授の水島朝穂氏が自身のHPで注目すべきことを書かれているので、一部引用させていただきます。
 HPのタイトルで分かるように、この人は護憲論者です。

平和憲法のメッセージ>今週の「直言」>5/8付:緊急直言 胡錦濤主席の早大訪問歓迎せず
 明日(5月8日)、中国の胡錦濤国家主席が大隈講堂で講演を行う。結論からいえば、私はこの来学を歓迎しない。むしろ、大学理事会は、大学としての見識を発揮して、これを断るべきであった。しかし、理事会は胡錦濤来学を演出し、福原愛選手(スポーツ科学部)+福田首相vs胡錦濤氏+中国選手の卓球のダブルスまでセットした模様である。これで、メディアは和気あいあいムードを演出するのだろうが、内閣支持率19.8%(共同通信5月2日)の福田首相の起死回生になるとはとうてい思えない。そんな茶番劇に協力する大学に、情けないを通り越して、悲しみすら覚える。

 一般に、外国の賓客が来学し、講演を行うときは、事前に教職員に対して参加を募る案内が届く。限られた範囲の人々を集めるような講演会でも、関連科目の担当教員には招待状が来る。学生の参加を募ることもある。しかし、今回は、講演会があることすら伏せられ、前日になっても公式ホームページに情報提供は一切ない。少なくとも私の所属する法学部の中国語関係の教員に対して講演会への参加案内はなかった。法学部がそうなのだから、全学的に中国関係の教員・研究者に参加を呼びかけるということはなされなかったとみてよい。全学に中国語を履修する学生はたくさんいるが、そういう学生たちに講演会への参加がアナウンスされることもなかった。大隈講堂に入れる早大生は、1998年11月の江沢民主席来学時のような、一般公募の学生たち(その個人情報の扱いをめぐって訴訟にまで発展したところの)ではなく、40人前後の「身元の確かな」中国留学経験者だけである。彼らには、事前に「政治的な質問はしないように」という趣旨のことが伝えられたようである。

 そして、明日、大隈講堂の一階前よりの座席を埋め尽くすのは、胡錦濤主席と一緒に来日した中国共産主義青年団の精鋭200人とみられている。昨日、軽井沢で静養した彼らは、元気いっぱいで「警護任務」につく。胡錦濤氏はこの青年団の出身で、1984年にその第一書記(最高指導者)に登りつめた人物である。中国共産党のエリート養成機関であり、まさに彼らは胡錦濤氏の「親衛隊」といってよいだろう。この親衛隊があたかも学生の聴衆のように拍手を送る。明日の夕方のニュース映像には、早大生が拍手しているように映るのだろうが、中国製の「サクラ」である。
 このように、 早大の教職員も学生もあずかり知らないところで、「早稲田大学は、胡錦濤主席を歓迎する」という行事がとりおこなわれる。これは相当な疑問符である。
(中略)
 チベット問題が起きて、オリンピックの聖火リレーは、中国と北朝鮮を除くほとんどの国で混乱した事態をもたらした。「政火」のリレーとなって、「政治的火の粉」は全世界をめぐった。それだけ、中国が行ったチベットでの弾圧政策は世界中の心ある人々の怒りをかっているのだ。そうしたなかで、チベット事件以来、初めての外国訪問となる日本。そして、講演としては早大が初めてとなる。これは、胡錦濤氏が世界に向けて、自己の立場と行動を正当化する一大デモンストレーションの場として利用されるだろう。

 外務省からの依頼があったとしても、これだけ世界がチベット問題や人権問題について関心を高めているときに、大学としての見識を示すべきだったと思う。福田首相は早大出身である。あの森喜朗元首相もそうである。
 いま、日本も、日本政府も、早稲田大学も、世界中から注目されている。本当の友人というのは、相手にはっきりものをいう関係、いえる関係である。 だが、政府の対応にも、大学の対応にも、「人権」に対する毅然とした指針がみえない。

 【護憲論者=憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」を信じるお花畑の住人=中国のことも信頼している=チベット問題は見て見ぬ振り】というイメージが私個人にはあるんですが、水島教授には当てはまらないようです。

 というわけで水島教授の見解を見る限り、胡錦濤サイドは万全を期した状態で講演を行ったわけですが、それでも不測の事態に怯えたのか、中国で中継されたこの講演は30秒遅れの放送だったそうです。

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 5月8日、胡錦濤の講演後、早稲田大学で行われた日中青少年の交流イベント。
 北京五輪・卓球の日中両国代表である福原愛、王楠両選手とともに卓球に興じた胡錦濤(産経5/8 19:07)。
 胡錦濤に肩を抱かれた福原愛ちゃんの困ったような笑顔が痛々しかった。
 つーか、これ、もしも福田さんがやってたらマスコミは「セクハラだ」と非難轟々では?胡錦濤ならOKなんですか?

 日本のテレビはほんまアホですな。中国のメディア戦略にまんまと乗って、胡錦濤の卓球シーンを何度も何度も放映。あげくに卓球の専門家まで引っ張り出してきて、「胡錦濤さんは卓球がうまいですね」などと言わせる始末。
 ちなみに愛ちゃんは中国でも人気がある選手。だから「胡錦濤と愛ちゃんが卓球」は、中国の国内向け戦略でもあるわけです。

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 5月9日夜、胡錦濤は大阪市のホテルで、大阪府の橋下徹知事や大阪市の平松邦夫市長、関西経済連合会の下妻博会長らと会談。
 橋下知事曰く、「大阪・関西をあげて、心から歓迎申し上げます」(産経5/9 21:12)。私は大阪府民だが、全く歓迎してないんですけど!(-.-#)

 千葉県の堂本知事が、5月8日に記者会見で「パンダでごまかされては困る」と胡錦濤批判をしたようですが(産経5/8 13:34)、怖い物知らずの橋下知事、冗談っぽくでもいいので、これぐらいのことは言ってほしかった。
 関西経済界の重鎮らの手前もあるし、面と向かっては難しいかもしれんけど、私は少し期待してたのよ、ほんとに。
 
 で、この歓迎夕食会、費用はやはり大阪府民や大阪市民の税金から出てるんですよね。大阪や関西の浮揚のためにと考えてやったことなんでしょうけど、私はやはり賛成しかねます。

 橋下知事は、大阪府の財政再建についてはこれまでのところ頑張ってると思うし、私も応援してるんですけどね。
 こないだも労組とやり合ってましたが(読売5/8)、私の周囲の声や2ちゃんねらーの声を見た限り、府民の9割方は橋下支持だと思います。
 労組側は「民間と公共団体を同じにしてはいけない。赤字は当たり前」と言うけど、そもそも自分らの給与は府民の税金から出てるんだって意識があるのか、そこらへんが大いに疑問。

 話を戻して\(^^\) (/^^)/

 夕食会終了後、橋下知事が報道陣の取材に対し語ったところによれば、胡錦濤との会談で、日中間の懸案事項である東シナ海ガス田開発問題に話題が及んだとのこと(産経5/10 0:25)。
 胡錦濤の方からわざわざ言及するわけはないので、橋下知事が持ち出したのでしょう。だとしたらGJ!

 それに対して胡錦濤がどう反応したかというと、「『友人は選べるが隣人は選べない』と言っていた。共通の利益を重視することが大事という話になった」と橋下知事。
 「隣人は選べない」!?それはこっちの台詞やっちゅーねん!(-.-#)

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 その他気になったニュースをざざーっと。

中国に無償協力5億円=行政官の日本留学支援(時事5/7)
 中国の人材育成奨学計画に対し5億7700万円を上限とする無償資金協力を実施するんだそうです。 
 この件に限らず、名前を変えただけでODAはまだまだ続くのでは?

胡中国主席:福田首相の中国講演に応答(毎日5/8)
 福田さん曰く、「友好を深めるには相手のありのままを理解することが大事だ。特に若者はステレオタイプの国家観や国民像で満足するような知的に怠惰な姿勢ではいけない。お互い努力することで心に響く対話ができるようになる」。
 これ、もちろん中国の若者に言ってるんですよね?(^_^;

「南京事件」で胡主席に公開質問状(産経5/8)
 「南京事件の真実を検証する会」(加瀬英明会長)が日本外国特派員協会で記者会見し、胡錦濤への公開質問状を発表。温家宝が来た時にも公開質問状を発表してました(こちら参照)。
 外国人記者の反応はどうなんでしょうか。チベット問題で、中国が平気で捏造をする国、自分たちが弾圧しておいて平気で被害者面する厚顔無恥な国だってこと、多くの外国人が気づいたと思うし、これまでとは違い、少しは日本にとってマシな反応が出てくるのでは……というのは甘い?(T^T)

胡主席に両陛下がお別れ(時事5/9)
 「何で陛下がわざわざお見送りに!?」。皆さんもたぶん思っておられるでしょう。私も思う。
 ところが、国賓が東京を離れる時に、陛下がその宿舎をお訪ねになられるのは慣例になってるらしいんです。で、通常は宿舎は迎賓館なのですが、現在改修工事中で、それで胡錦濤はホテルニューオータニに泊まったようなんですね。だから「わざわざお見送り」がよけいに目立つ恰好になったんじゃないかと。
 が、それでも私は、この前の「アンカー」で青山繁晴さんも言っておられたように、このお見送りは果たして適切だったのか?と、甚だ疑問です。

7億円は中国撤退の「補償金」 コニカミノルタ所得隠し(朝日5/9)
 「このうち約7億円は、カメラなどの製造・販売子会社が中国から撤退した際に支払った地元対策費だったことが分かった。雇用や生活に対する『補償』を要求されていたという」
 「関係者によると、フォト社は、中国からの撤退の影響による現地での不買運動や反日感情を恐れ、過大な支払いに及んだという」
 いわゆるチャイナリスクってやつですか。今回は所得隠しを指摘されたことでたまたま明るみに出ただけで、似たようなことはいっぱい起こってるんじゃないでしょうか。

中国のチベット報道批判した編集者解職(産経5/9)
 チベット報道について「(国営メディアによる)出所の同じニュースを流している」と批判する評論をネット上で発表したところ、「売国奴」などと非難が殺到したそうです。
 中国人の「偏狭なナショナリズム」はますますひどくなる一方?


・・・・・・・・・細切れぼやき(拉致問題)・・・・・・・・・


横田さん夫妻、孫娘と韓国で面会案…政府が李政権に仲介要請(読売5/9)

 読売のスクープかと思いきや、関係者は全員否定。

 町村官房長官は9日午前の記者会見で、「中山補佐官は4月25日に韓国を訪問し、韓国政府関係者と意見交換を行ったのは事実だが、報道されているような遺骨の返還の考えを示したという事実はないし、政府全体としてもこうした方針を決定したということはまったくない。本件報道は事実に基づかないもの。中山補佐官に対して取材も行われていない。横田ご夫妻のお気持ちを考えると大変遺憾な記事」と述べました(産経5/9 11:40)。

 当の中山補佐官も「そうした要請は一切していない。全くの間違いだ」と強く否定(産経5/9 10:41)。さらに「非常に微妙な機微に触れる問題なので間違った対応をしてはいけない。軽々と韓国政府に要請することはない。非常に迷惑だ」とも(毎日5/9)。
 高村外相も「私の知らないことだから、そういうことはない」と否定(共同5/9)。
 横田早紀江さんも否定(産経5/9 15:57)。

 それにしても、このタイミングで、どうしてこんなものが?
 読売がアサヒっただけ?
 それとも家族会分断作戦?その場合、黒幕は官邸?ヤマタク?ナベツネ?……さっぱり分かりません。


「コスモスのように元気で」横田早紀江さんの詞、CDに(朝日5/9)

 めぐみさんの耳に届きますように。歌を聴けば、お母さんが書いた詞だときっと分かるはず。どんなに励まされることでしょう。


早期救出願って作詞、韓国人歌手がHPで「めぐみ」公開(読売5/9)

 上とは別件です。韓国も李明博政権になってから拉致問題の支援運動をしやすくなったみたいですね。


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