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集団自決教科書問題で玉虫色決着(付:各教科書記述変遷)

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 福田総理が訪中。気になる東シナ海ガス田問題はどうなるんでしょう?
 お土産持って帰ってこいなんて言わん。全く期待してへん。だからせめて、せめて状況を悪化させるようなことだけは、せんといてくれ!
 ……ってのが私の本音だったりして(^^ゞ

 朝日新聞が社説(12/27付:福田首相訪中—未来のために歴史を語れ)でまたとんでもないこと言ってますな。
 「温首相は春に訪日した際、国会で演説し、日本が過去の侵略を認め、反省とおわびを表明していると明言し、それを中国側が積極的に評価していると述べた」「福田首相もこれに応えるべきだ。幸い、首相は北京大学で講演する予定だ。テレビで全国に放映されるという」「日本側は歴史事実をめぐる論争などがあって、政府としてまとまった見解を示す機会がないまま年末を迎えてしまった。この講演を利用しない手はない」ですと。
 売国のススメ——。このバカタレが!!(-.-#)


 それはいったん置いといて(/- -)/
 今日は例の沖縄戦集団自決の教科書検定問題について。
 いちおうの決着はついたようです。ほんとに「いちおう」だけど。
 12月26日のニュースですが、いろいろ調べてるうちに今日になってしまいました。
 
 
日本軍「強制」、復活せず=沖縄戦集団自決で教科書6社の訂正申請承認−文科省(時事通信12/26)
 太平洋戦争末期の沖縄戦をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、文部科学省は26日、住民が日本軍によって集団自決に「追い込まれた」などとする表現で、教科書会社6社8点の訂正申請をすべて承認した。3月に公表した検定意見を踏まえ、軍による「強制」や「強要」などの表現は認めなかったが、軍の関与が自決の主な要因とした。
 教科用図書検定調査審議会(杉山武彦会長)の意見を基に決定し、各社に通知した。沖縄県側が求めていた検定意見の撤回と「強制」記述の復活は、いずれも実現しなかった。
 渡海紀三朗文部科学相は「歴史の教訓を風化させないよう願う沖縄県民の気持ちを重く受け止め、沖縄戦に関する学習が一層充実するよう努めたい」との談話を発表した。
 「追い込まれた」は、検定意見で削除されたり、日本軍という主語が不明確になったりした表現。各社は訂正申請で、本文や側注で軍による手りゅう弾配布や、捕虜になることを禁じる教育があったとする背景説明を加えた。
 訂正申請を受け検定審が開かれたのは初めて。日本史小委員会が11月以降、計7回の会合で沖縄戦や軍事史の専門家9人から文書で出された意見などを基に審査を重ねた。

 これだけ読んでると思わず「文部科学省GJ」と言いたくなりますが(2ちゃんねるのニュース速報を見に行ったら、この時事通信の記事が掲げられていて、案の定「GJ」の書き込みがたくさんあった)、他紙も読んでみましょう。

沖縄戦の集団自決、検定意見を事実上修正 渡海文科相(朝日新聞12/26)
 沖縄戦の「集団自決」をめぐり、高校日本史の教科書検定で「日本軍の強制」が削除された問題で、渡海文部科学相は26日、教科書会社6社から出されていた訂正申請を承認することを明らかにした。日本軍の命令が直接の原因だったという記述は避けつつ、「日本軍の関与」や「戦中の軍の教育」などによって住民が自決に追い込まれたと記しており、「集団自決が起きたのは、日本軍の行為が主たる原因」と読める内容になった。
 今回の訂正申請は、今春公表された検定意見に沖縄側が激しく反発したこともあり、渡海氏が「申請があれば真摯(しんし)に対応する」と表明していた。「日本軍の強制性」を認めるかどうかが焦点だった。文科省は検定意見の撤回はしないものの、内容的には事実上、修正した結果となった。
(以下略)

「軍が関与」の記述で決着 事実上「強制」認める(中日新聞(共同)12/26)
 沖縄戦の集団自決をめぐる高校日本史教科書の検定問題で、教科書検定審議会は「日本軍により集団自決に追い込まれた」など、軍の関与があったことを示す記述で各教科書会社から出された訂正申請を「承認することが適当」と決定し26日午後、会長の杉山武彦一橋大学長が渡海紀三朗文部科学相に報告した。

 検定審は「軍に強制された」といった記述に「誤解のおそれがある」とした検定意見は撤回しなかったが、「住民の側から見れば、自決に追い込まれたとも考えられる」として、集団自決の背景事情などを書き加えることを条件に「強制」があったとの記述を事実上容認した。

 渡海文科相は「検定審の意見を尊重し速やかに承認の決定をしたい」との談話を発表。今年3月末に検定結果が明らかになって以降、沖縄を中心に反発を招いた検定問題は一応の決着がついた。(共同)

異例の“再検定”で軍強制復活 集団自決訂正申請(産経新聞12/26)
 沖縄戦集団自決をめぐる高校日本史教科書検定問題で、教科書検定審議会(会長=杉山武彦・一橋大学長)は26日、教科書会社6社8冊の訂正申請の結果を公表し、「強制集団死」「強制的な状況」などと遠回しに軍の強制性を示す記述を認めた。検定後の訂正申請で教科書検定審議会が開催されたのは初めて。当初の検定で否定された「軍強制」の記述が事実上の“再検定”によって復活し、教科書検定制度に大きな禍根を残した。
(中略)
 訂正申請の審議では、山川出版の1冊のみが承認された。それ以外の5社は、12月上旬に示された教科書検定審の見解に沿って、記述内容を変更するなどして再申請。最終的には7冊すべての訂正申請が認められた。
「日本軍によって集団自決に追い込まれた」とする記述は3月の検定では検定意見がついたが、訂正申請では、自決に至った背景を追加することで認められた。また、検定時には許容されなかった「軍強制」の記述も、直接的な軍命でなく住民が心理的に追い込まれたとの文意が含まれれば容認した。
 一方、専門家から信憑(しんぴょう)性に疑義が示されている自決命令の描写についても、「住民の側から見た受け止めであり事実認定ではない」として容認した。

 文科省、全然GJじゃないですな(T^T)

 12月7日、文科省の教科用図書検定調査審議会が「日本軍の命令があった」など直接的な関与を避けた表現の範囲内で、軍による強制の記述の復活を認める指針を決め、各教科書会社に伝えていた——というニュースが出た時もそうでしたが(拙エントリー12/8付参照)、今回も伝え方に各メディアばらつきがあるというか、ニュアンスがかなり違っているのがおわかりいただけるかと思います。


 上で引用した分も含め、以下に見出しのみを列挙してみました。
 あまり深く考えずに適当に並べています。

教科書「日本軍の関与」復活(NHK12/26)
「軍が関与」の記述で決着 事実上「強制」認める(中日新聞(共同)12/26)
教科書検定:沖縄集団自決「日本軍関与」復活…審議会判断(毎日新聞12/26)
教科書検定問題、「軍の関与」認める(TBS12/26)
沖縄集団自決、「軍の関与」認める・高校教科書検定問題(日経12/26)
沖縄戦の集団自決、検定意見を事実上修正 渡海文科相(朝日新聞12/26)
「集団自決」に「軍の関与」復活 検定意見を実質修正(朝日新聞12/27)
沖縄戦の集団自決、教科書で「軍の関与」表現承認…文科省(読売新聞12/26)
軍関与の記述復活 沖縄戦集団自決 『強制』は認めず(東京新聞12/27)
沖縄戦集団自決教科書検定問題 文科省、「日本軍が関与」などの表現で承認(FNN12/26)
日本軍「強制」、復活せず=沖縄戦集団自決で教科書6社の訂正申請承認−文科省(時事通信12/26)
集団自決「日本軍の強制」盛り込まれず承認(日テレ12/26)
異例の“再検定”で軍強制復活 集団自決訂正申請(産経新聞12/26)
<号外>「軍強制」認めず 「集団自決」教科書検定(琉球新報12/26)
ぼけた核心 落胆/歪曲懸念 消えず(沖縄タイムス12/27)

 「関与」認めるだの、「関与」復活だの、「強制」復活だの、「強制」復活せずだの、「強制」認めずだの、まぁいろいろあって、ややこしいこと(^_^;。同じニュースの見出しとはとても思えません。今回の決着がいかに玉虫色であったかを象徴していると思います。
 
 沖縄紙は悔しそうですね。軍の「命令」、それが無理なら軍の「強制」を認めろってんでこれまで運動してきたわけですから、これはもう実質「敗北宣言」でしょうね。

 「関与」復活っていう表現も、そもそもおかしいんですよ。
 3月の検定後、朝日新聞などサヨクメディアは、軍の「命令」あるいは「強制」を「関与」とすり替え、「軍の関与が削られた!」と煽ってきましたが、実際のところ、軍の「関与」は検定後も消えてはいなかったんですから。
 (朝日社説12/27付を見たら、まーだ「集団自決への軍の関与そのものも、文科省によって一斉に削られていた」なんて書いてある。ほんとにもう!)


 そのあたりのことも含めて、各教科書の記述内容の変遷をまとめてみました。

○実教出版 日本史B(その1)

<修正前 去年4月>
 日本軍は、県民を壕から追い出し、スパイ容疑で殺害し、日本軍のくばった手榴弾で集団自害と殺しあいをさせ、八百人以上の犠牲者を出した。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 日本軍は、県民を壕から追い出したり、スパイ容疑で殺害したりした。また、日本軍のくばった手榴弾で集団自決と殺し合いがおこった。犠牲者はあわせて八百人以上にのぼった。
<訂正申請 今年11月>
 日本軍は、住民に手榴弾をくばって集団自害と殺しあいを強制した。【→取り下げ】
<再申請後(承認) 今年12月>
 日本軍は、住民に対して米軍への恐怖心をあおり、米軍の捕虜となることを許さないなどと指導したうえ、手榴弾を住民にくばるなどした。このような強制的な状況のもとで、住民は、集団自害と殺しあいに追い込まれた。
【備考】
 実況出版は、訂正申請の理由として「高校生が正確に沖縄戦を理解するうえで支障をきたすおそれがある」ことを挙げた。なお、「日本軍は、県民を壕から追い出し、スパイ容疑で殺害し」の記述はおそらく残っていると思われるが、今回の私の調べでは確認できず。

○実教出版 日本史B(その2)

<修正前 去年4月>
 また日本軍により、県民が戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり、幼児を殺害されたり、スパイ容疑などの理由で殺害されたりする事件が多発した。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 また、県民が戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり、日本軍により幼児を殺されたり、スパイ容疑などの理由で殺害されたりする事件が多発した。
<訂正申請 今年11月>
 また日本軍により、県民が戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり、幼児を殺害されたり、スパイ容疑などの理由で殺害されたりする事件が多発した。【→承認】
<再申請後(承認) 今年12月>
 同上
【備考】
 「日本軍により、県民が戦闘の妨げになるなどで集団自決に追いやられたり」という記述が、検定意見で「日本軍により」が削除された。ところが、教科書会社は、「学習上の支障」を理由に「主語を明確にする」として「日本軍により」の語句を復活させる訂正申請をおこなった。文科省はこれを承認した。

○清水書院 日本史B(その1)

<修正前 去年4月>
 現地召集の郷土防衛隊、鉄血勤王隊、ひめゆり隊など非戦闘員の犠牲者も多かった。なかには日本軍に集団自決を強制された人もいた。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 現地召集の郷土防衛隊、鉄血勤王隊、ひめゆり隊など非戦闘員の犠牲者も多かった。なかには集団自決に追い込まれた人々もいた。
<訂正申請 今年11月>
 なかには手榴弾を配布されたり、玉砕を強いられたりするなど、日本軍の強制によって集団自決に追い込まれた人々もいた。
<再申請後(承認) 今年12月>
 また、軍・官・民一体の戦時体制のなかで、 捕虜になることは恥であり、 米軍の捕虜になって悲惨な目にあうよりは自決せよ、と教育や宣伝を受けてきた住民のなかには、日本軍の関与のもと、配布された手榴弾などを用いた集団自決に追い込まれた人々もいた。
【備考】
 清水書院はこの他に、年表に検定意見撤回を求める意見書可決を盛り込んだ(次項参照)。なお、「現地召集の郷土防衛隊、鉄血勤王隊、ひめゆり隊など」の記述はおそらく残っていると思われるが、今回の私の調べでは確認できず。

○清水書院(その2)<年表>

<修正前 去年4月>
 (年表中の記述はなかった)
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 同上
<訂正申請 今年11月>
 <年表>沖縄県と県下全市町村の議会、集団自決についての教科書検定意見の撤回を求める意見書を可決【→訂正理由を変更】
<再申請後(承認) 今年12月>
 同上
【備考】
 年表に検定意見撤回を求める意見書可決を盛り込んだ。今年を代表する出来事かどうかは疑問だが、「何を書くかは教科書会社の判断」(文科省)という。

○三省堂 日本史A、B(その1)

<修正前 去年4月>
 さらに日本軍に「集団自決」を強いられたり、戦闘の邪魔になるとか、スパイ容疑をかけられて殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨をきわめた。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 さらに追いつめられて「集団自決」した人や、戦闘の邪魔になるとかスパイ容疑を理由に殺害された人も多く、沖縄戦は悲惨をきわめた。
<訂正申請 今年11月>
 なかには、日本軍に手榴弾を手渡されて自決を強要された人びと(「集団自決」)や、戦闘の邪魔になることやスパイ容疑を理由に殺された人びともおり、沖縄戦は悲惨をきわめた。【→取り下げ】
<再申請後(承認) 今年12月>
 日本軍が多くの県民を防衛隊などに動員したうえに、生活の場が戦場となったため、県民の犠牲は大きく、戦闘の妨げやスパイ容疑を理由に殺された人もいた。さらに、日本軍の関与によって集団自決に追い込まれた人もいるなど、沖縄戦は悲惨をきわめた。
【備考】
 本文で軍のかかわりを「関与」と弱めたが、注釈で「日本軍によってひきおこされた『強制集団死』とする見方が出されている」と加筆(次項参照)。

○三省堂 日本史A、B(その2)<注釈>

<修正前 去年4月>
 (注釈はなかった)
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 同上
<訂正申請 今年11月>
 <注釈>「集団自決」については、軍が関与した「強制的集団死」であるという説がある【→取り下げ】
<再申請後(承認) 今年12月>
 <注釈>最近では、集団自決について、日本軍によってひきおこされた「強制集団死」とする見方が出されている。
【備考】
 本文は「日本軍の関与によって集団自決に追い込まれた人もいる」とし、軍のかかわりを「関与」と弱めたが(前項参照)、側注で「日本軍によってひきおこされた『強制集団死』とする見方が出されている」と加筆した。軍強制を明示しているが、「最近の見方なので認められた」(文科省)という。これについて『つくる会』は、「誰かが何かを主張すれば、それが『最近の見方』であるという理由で教科書に書けるなら、どんな説でも教科書に書き込めることになろう」と批判している。

○山川出版社 日本史A

<修正前 去年4月>
 島の南部では両軍の死闘に巻き込まれて住民多数が死んだが、そのなかには日本軍によって壕を追い出され、あるいは集団自決に追い込まれた住民もあった。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 島の南部では両軍の死闘に巻き込まれて住民多数が死んだが、そのなかには日本軍に壕から追い出されたり、自決した住民もいた。
<訂正申請 今年11月>
 島の南部では両軍の死闘に巻き込まれて住民多数が死んだが、そのなかには日本軍によって壕を追い出されたり、あるいは集団自決に追い込まれた住民もあった。【→承認】
<再申請後(承認) 今年12月>
 同上
【備考】
 簡明な記述。検定審から唯一、意見がつかなかった。

○東京書籍 日本史A(その1)

<修正前 去年4月>
 そのなかには、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民や、集団で「自決」を強いられたものもあった。
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 そのなかには、「集団自決」においこまれたり、日本軍がスパイ容疑で虐殺した一般住民もあった。
<訂正申請 今年11月>
 日本軍によって、「集団自決」においこまれたり、スパイ容疑で虐殺された一般住民もあった。【→訂正理由を変更】
<再申請後(承認) 今年12月>
 同上
【備考】
 東京書籍は本文以外での加筆が際立っている。次項、次々項を参照。

○東京書籍 日本史A(その2)<側注>

<修正前 去年4月>
 (側注はなかった)
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 同上
<訂正申請 今年11月>
 <側注>これを「強制集団死」とよぶことがある。【→訂正理由を変更】
<再申請後(承認) 今年12月>
 (同上に加え)敵の捕虜になるよりも死を選ぶことを説く日本軍の方針が、一般の住民に対しても教育・指導されていた。
 (さらに今年の出来事として)「集団自決」に日本軍の強制があった記述が消えたことが問題になった。……沖縄県では、県議会・全市町村議会で検定意見の撤回を求める意見書が可決され、大規模な県民大会が開催された。
【備考】
 今春の検定を批判する記述が載った。また、地方議会の意見書レベルが教科書記述に載るのは異例。

○東京書籍 日本史A(その3)<囲み>

<修正前 去年4月>
 (囲みの記述はなかった)
<修正後(検定合格後) 今年3月>
 同上
<訂正申請 今年11月>
 <囲み>軍から命令が出たとの知らせがあり、いよいよ手榴弾による自決が始まりました。操作ミスが原因でわずかの手榴弾しか発火しません。そのため死傷者は少数でした。しかし結果はより恐ろしい惨事を招いたのです。【→取り下げ】
<再申請後(承認) 今年12月>
 <囲み>日本軍はすでに三月二十日ごろには、三十名ほどの村の青年団員と役場の職員に手榴弾を二こずつ手渡し、「敵の捕虜になる危険性が生じたときには、一こは敵に投げ込みあと一で自決しなさい」と申し渡したのです。
【備考】
 自決訓示の情景描写が加わったが、これについて『つくる会』は、「これは、富山真順証言としてその真偽が争われているもので、専門家として意見聴取に応じた秦郁彦氏も、その意見書のなかで、3月20日は日本軍が米軍の慶良間来攻を予測していなかったことなどを理由にして、資料としての信憑性に疑問を呈していたものである。この専門家の指摘を無視して記述を承認した日本史小委員会(教科用図書検定調査審議会第二部会日本史小委員会)の見識が疑われる」と批判している。

○第一学習社

<修正後(検定合格後) 今年3月>
 集団自決のほか、スパイ容疑や、作戦の妨げになるなどの理由で日本軍によって殺された人もいた。
<訂正申請 今年11月>
 日本軍によって、集団自決に追い込まれたり、スパイ容疑や作戦の妨げになるなどの理由で殺されたりした人もいた。【→取り下げ】
<再申請後(承認) 今年12月>
 スパイ容疑や作戦の妨げになるなどの理由で、日本軍によって殺された人もいた。日本軍は住民の投降を許さず、さらに戦時体制下の日本軍による住民への教育・指導や訓練の影響などによって、「集団自決」に追い込まれた人もいた。
【備考】
 当初、検定意見がつかなかったものの、訂正申請で大幅に加筆。訂正申請では「日本軍は住民の投降を許さず」とする断定的な記述を加筆した。渡嘉敷村の守備隊長が村民に対し「非戦闘員だから最後まで生きてくれ」と言ったとされる証言も否定しかねない書き方だが、「軍の方針は確認できるから不正確ではない」(文科省)という。


※参考資料
・「WiLL」12月号掲載の山際澄夫氏(ジャーナリスト)の論文
産経新聞12/26付:首かしげる記述、次々パス 集団自決訂正申請
・産経新聞12/27付朝刊紙面に掲載された表「検定後と訂正申請後の記述の変更(主な例)」(ネットソースなし?)
・NHK12/26午後7時のニュース(清水書院の箇所のみ)
つくる会Webニュース第221号(12/26付)

 間違いや補足がありましたら、お知らせ下さい<(_ _)>


 もっとも「軍命令あるいは強制肯定派」も、今回の決着にはあまり満足はしていないようです。

不合格では売れない=教科書会社苦しい選択(時事通信出版局12/26)
教科書訂正承認に安堵と不満=沖縄議長ら(時事通信出版局12/26)
「訂正申請を不当修正」 文科省に抗議と要請(琉球新報12/27)
共産党が「軍の強制」復活要求(日刊スポーツ12/27)
僕らの教科書から「軍強制」消えた/高校生ら危機感と憤り(沖縄タイムス12/27)

 共産党は堂々と政治介入ですか?
 高校生はかわいそうですね。大人に洗脳されて利用されて(私も学生時代に似た経験があるので頭から責める気にはなれない)。
 
 今回のニュース、マスコミが伝えてるのはやっぱり、「軍命令あるいは強制肯定派」の声が圧倒的に多いんですよね。公正中立って言葉を知らんのやろか。

 先ほど書いたように、今回はほんと玉虫色の決着で、両者痛み分けみたいです。「文科省、お茶を濁して逃げたな!」と両方が怒ってるというか。

 このブログでも何度か述べましたが(最後のリンク集参照)、当時を知る人たちの証言から軍の「命令」などなかったのは明らかですし、軍の「強制」もなかったというのが私の考えです。

 なので、個人的に今回の結果には不満は大いにありますが、とにかく最後の線は守られたんじゃないかという気がします。「集団で政府に圧力かければ教科書を思い通りに書き換えさせることができる」という恐ろしい先例ができあがるまでには至らなかったということで。


 最後に——。
 先日発売になった「諸君!」2月号に秦郁彦氏の論文が載ってます。題して【徹底検証 沖縄戦集団自決と大江健三郎裁判】。
 集団自決が起こった経緯、住民の証言、「軍命令説」の発生と変遷、裁判における大江氏の非常識で不誠実な答弁、金城重明氏(ある意味非常に気の毒な人)の証言の変化など。
 ぜひ皆さんにお読みいただきたいです。軍の「命令」も「強制」もなかったことがよく理解できると思います。

 締めの箇所だけ紹介しておきます。

 実はホンネの部分では文科省と教科書執筆者、さらに沖縄県当局や左派マスコミの間で、軍命令はなかったとする認識に差はないと私は観測している。だからこそ、反対派は軍命を強制、誘導、黙認、関与といった、語義のはっきりしない運動体向けのスローガンにすり替えたのだ。

 とくに「関与」は自決するなという「軍命令」もふくむ便利な用語だから、沖縄県知事や県民大会の決議が「軍の関与は紛れもない事実」に落ちついたのは、沖縄流の知恵かもしれない。

 腰が引けているのは左派マスコミも同じで、軍命説を裏づける新証言を精力的に発掘しても怪しげなものばかり。

 困った朝日新聞は「軍は無関係というのか」(07年3月31日付社説)とアジるだけ、琉球新報は「決定的な要因は、日本軍の存在の有無」(07年6月22日)と居直った。「雉(きじ)も鳴かずば射たれまい」式の論法だろうか。

 集団自決死は痛ましい史実に相違ないが「尊厳死」の一種ととらえ、それなりの敬意を払うことにして、不毛の争論はそろそろ打ち止めにしたいものである。

(2007年12月12日記)

 最後の段落、全く同感です。

 前にも書きましたが、海軍部隊司令官の大田実少将が自決前、海軍次官宛に打った電報の中の言葉、「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」を、私たちは今一度噛みしめるべきでしょう。
 集団自決を「日本軍の命令や強制で殺された」とすることは、日本軍だけでなく沖縄県民の名誉をも貶める行為です。決して許してはならないと思います。


・・・・・・・・・・・・・リンク集・・・・・・・・・・・・・


※12月27日各紙社説
沖縄戦集団自決 禍根を残した“二重検定”(産経新聞)
「沖縄」教科書 “政治的訂正”の愚を繰り返すな(読売新聞)
集団自決記述 「強制」排除になお疑問が残る(毎日新聞)
集団自決検定—学んだものは大きかった(朝日新聞)(魚拓)
集団自決記述 『強制』なしで伝わるか(東京新聞)
教科書問題 「軍強制」は明らか/検定意見は撤回すべきだ(琉球新報)
[教科書検定審報告(上)]史実をぼかす政治決着(沖縄タイムス)

※参考リンク
教科書検定審見解の要旨(時事通信出版局12/26)
WORD BOX>教科書検定審議会/教科書検定審専門家の意見聴取要旨(西日本新聞12/27)

※関連ニュース
自民党歴史教育議連、教科書“再検定”を批判(産経12/27)
沖縄知事「まずますの結果」 集団自決訂正申請(産経12/26)
軍強制記述は「回復」 自民山崎氏が示唆(琉球新報12/25)
お粗末 ノーベル文学賞作家大江健三郎氏「朝日」で事実誤認(世界日報12/21)

※写真集まで出してるんですね(自爆の上塗り?(^_^;)
【2007.9.29 教科書検定意見撤回を求める県民大会】 【県民大会写真集「沖縄のうねり」】 について(琉球新報)

※拙ブログ関連エントリー
06/8/28付:「集団自決、軍命令は創作」初証言
07/3/31付:「集団自決に軍関与」高校教科書から削除
07/6/24付:集団自決 真実を語れない沖縄の特殊性
07/10/2付:集団自決“日本軍の強制”が高校教科書に復活?
07/10/4付:続・集団自決“日本軍の強制”が高校教科書に復活?
07/11/10付:沖縄戦集団自決問題まとめ(1)
07/11/10付:沖縄戦集団自決問題まとめ(2)
07/12/8付:集団自決で審議会「軍命令の資料ない」けど「軍強制」は容認?


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