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東日本大震災5年…風の電話と、語り始めた子供たち

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 東日本大震災の発生から5年…。

 もう5年?
 まだ5年?

 被災しなかった私の感覚では「もう5年」ですが、
 被災された多くの方々にとっては「まだ5年」なのでしょうか…。
 
160311-02zenkei.jpg

 岩手県大槌町の船越湾を見下ろす高台に、「風の電話」と呼ばれる電話ボックスがあります。

 ガーデンデザイナーの佐々木格(いたる)さんが、自宅の庭の一角に造ったものです。
 
 大槌町では861人が亡くなり、今も421人の行方が分かっていません(2016年3月10日 NHKスペシャルによる)。

160311-00map.jpg

「突然の死で、区切りをつけられない人がたくさんいる。苦しみ、悲しみを抱えた遺族と、亡くなった人をつなぎたい」

 電話ボックスは震災から1カ月後の、2011年4月に完成しました。

 電話の横には、佐々木さんのこんなメッセ―ジが添えられています。

 【風の電話は心で話します
  静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
  風の音が又は浪の音が
  或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら
  あなたの想いを伝えて下さい
  想いはきっとその人に届くでしょう】


160311-03kurodenwa.jpg

 電話ボックスの中に置かれているのは、線のつながっていない黒電話と、1冊のノート。

 訪れる人たちは、今は会えない大切な人と会話をします。

 会話を終えると、ノートに思いを綴ります。

 そこに綴られた思いは、たとえばこのようなものだったそうです。

「お父さんに会いたくて、声を聞きたくて、来ましたよ。
 孫も今年は3歳になります。愛する貴方へ」

「震災のあの日、何度も掛けました。
 でも、繋がりませんでした。
 ゴメンネ、おばあやん」

「会いたくて、会いたくて、声が聞きたくて来てみました。
 もう痛くないよね、苦しくないよね」

「まごちゃんが3人になったよ
 かあさんにおふろに入れてもらいたかったよ
 かあさんのありがたみ今すごくわかるよ
 また会いたくなったら ここにくるね」

「母さんは1日も君を忘れたことはないよ
 早く帰ってきて」

「けんかしたまま別れた父 ありがとうしか言えない」

「平成23年5月13日。
 あの日から2カ月たったけど、母さんどこにいるの。
 親孝行できずにごめんね。
 会いたいよ。
 絶対、見つけてお家に連れて来るからね」

「親父さん。
 貴方の白髪がとにかく懐かしいです。
 私はこれからの生活に全力を出して貴方の娘を守っていきます」

「会いたい 会いたい 会いたい」

「もう痛くないよね。
 苦しくないよね。
 お母さんがそっちに行ったらまたお母さんの子供になってね」


160311-04note.jpg

 電話ボックスの中で大声で泣く人。

 一人静かにひっそりと帰る人。

 2回、3回とやってきて、やっと受話器を手に取る人…。

 「風の電話」を設置した佐々木さんは、訪れた人たちに無理に話しかけずに、静かに見守ってきたそうです。

 当初は「自分だけが助かって生きている…」と感情のコントロールできなかった人も、震災から時間が経つにつれ、気持ちの整理がつき、悲しみながらも、亡くなった方をいとおしむ気持ちに変わってきたのだとか…。

 2015年9月時点で、ボックス内に置かれたノートは2冊目。

 「見守ってほしい」と書く人が多くなったそうです。

160311-05NHK.jpg

3月10日のNHKスペシャルは「風の電話」の特集でした。
 家族を大切にしようと、改めて思いました。
 再放送があります。
 3月14日(月)午前1時13分~2時02分(13日(日)深夜)です。
 地域により日時が異なるかもしれないので、事前にご確認下さい。



 日本思想史研究者の先崎彰容さんが、産経新聞3月8日付「正論」に、こう書いています。

 人間は、自分の生活にとって切実な利害に関わらない限り、関心などそう容易に保つことができない。
 ただ2つの事実だけは指摘しておかねばならぬ。
 第1に、多くの人は天災や事故からの教訓は忘れやすいのに、風評被害だけは覚えていること。
 第2に、多くの人が忘れてもなお、取り残され、忘れることができない人びとが、この世には少数ながら存在するのだということを。

 取り残され、忘れることができない人びと……。

 3月1日放送の報道ステーションで、「語り始めた子供たち」という特集がありました。

 その中で、震災当時小学生だった男の子が、こんな話をしていました。

「津波に遭遇して、波に呑まれていく50代くらいの男性を見たけど、何もできなかった。自分はその男性を見殺しにした…」

「数日後にその男性のご遺体を見てしまった。見なければ、『どこかで生きているだろう』と勝手に思い込むこともできたのに…」


 彼はそのことをずっと胸にしまい込んできたけれども、最近、同年代の子らとともに、人前で体験を語り始めました。

 苦しさを吐き出したかったのと、自分の体験が今後何らかの役に立てばという思いが、彼を動かしたのだそうです。

 私は彼の話を聞いていて、「あなたは何にも悪くない!あなたは何にも悪くない!」と大きな声で言ってあげたい、そして彼を強く抱きしめてあげたいと思いました。

 もちろんそんなことでは、傷は癒えないだろうけど…。
 てか、こんなオバチャンに抱きしめられても気色悪いだけだろうけど…。

 と同時に、彼のように、人にはなかなか話せない辛い体験をして、苦しい思いを抱えている人たちが、今も被災地や避難先に大勢いるであろうことを想像しました。

 「風の電話」にすら、まだ話すことができない人たちもいるでしょう。


 阪神淡路大震災の時も思ったけど、個人というのは無力です。

 被災しなかった人間ももちろん無力です。

 気が焦るばかりで、何もできない。

 少しばかりの寄付を送ることと、あとは祈ることしかできない。

 3月11日、今日だけは、左も右も関係なく、心をひとつにしたい。

 どうか、どうか皆様が、平穏な暮らしと、幸せだと感じられる時間をより多く取り戻せますように…。


日本赤十字社は、東日本大震災義援金を今も受け付けています。

★3月11日限定ですが、気軽にできる寄付もあります。





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※「風の電話」参考資料
電話ボックスがつなぐ絆 岩手県大槌町の「風の電話」(共同通信2013/3/5・YouTube)
【感動】震災から3年、一万人が訪れる風の電話・・・(YouTube)
亡き人とつなぐ“風の電話”(NHKニュース「おはよう日本」2014/7/18)
心で話す「風の電話」 岩手・大槌町 遺族と犠牲者つなぐ(東京新聞2013/9/11)
強風で倒壊「風の電話」 支援者修復・大槌(河北新報2015/1/11)リンク削除済
「風の電話」が絵本に~「森の図書館」で原画展(大槌町ウェブサイト・ひょうたん島日記2014/4/22)
心をつなぐ「風の電話」【東日本大震災パノラマ】Vol.379(産経2015/9/19)
大切なあの人と気持ちをつなぐ「風の電話」とは?(探偵ファイル2015/3/13)
NHKスペシャル「風の電話~残された人々の声~」(2016/3/10)

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