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【予言】憲法改正国民投票は大阪都構想住民投票と同じような展開をたどる

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[産経号外。原本こちら

 いわゆる大阪都構想の住民投票は、反対派に軍配が上がりました。

 賛成 694,844票
 反対 705,585票


 票差はわずか10,741。

 午後10時半過ぎ、開票率80%を超えた頃に、反対の「当確」が出ましたが、稀に見る接戦でした。

 出口調査もこんな感じでした。
 

 大阪以外の方はあまり興味がないかもしれませんが、後半は話を憲法改正の国民投票に広げていきますので、どうか後半だけでもご覧下さい。

 まあ一言で言って、
 護憲派は、今回の住民投票を大いに参考にしたと思います。
 なるほど、こうやれば勝てるのかと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 投票日当日も朝から選挙カーが走り回り、投票所もこんな状態。
 これが住民投票というものか!Σ(゚Д゚;


 都構想に関する各社世論調査では、少し前まで、賛成が反対を上回るか、あるいは賛成と反対が拮抗していましたが、約1週間前の世論調査で、反対が賛成を逆転しました。

 告示後は既存政党がタッグを組んで、ものすごい追い込みをかけたので、その効果が現れた形です。

 だから、この結果はある程度予想できたものでした。
 (まさかここまで接戦になるとは思いませんでしたが…)

 が、早くから都構想に賛成してきた夫は荒れています(T_T)

 夫は昼に投票をすませたあと夕方から、趣味でやっているバンドの飲み会に出かけ、先ほど日付が変わる少し前に帰宅しました。

 飲み会に参加した夫と同年代(40代後半から50代前半)の男女5人は全員、賛成票を投じるか、市外の人も「投票権あったら自分も賛成する」と言っていたそうです。

 出口調査では賛成が多いと報道したメディアも複数あったので、夫は少し期待しながら家に帰ってきたそうですが、私に「反対が勝ったよ。残念だったね」と告げられると、玄関で腰砕け状態(^_^;

 夫は生まれも育ちも大阪市。
 大阪を愛して愛して、45年間暮らしてきました。

 「私も大阪市民よ」と私が言っても、「たかだか20年程度住んだだけの人間には分からん!」と言われてしまうほどです。

 夫はこれで大阪が良くなると本気で信じていたので、今回の結果は本当にショックだったみたいです。

 夫に言わせれば、
 「大阪市民は、手術を受けるリスクを回避し、ゆるやかな死を選んだ」
 のだそうです。

 そして、「やっぱり最後は組織力の差が出たか」と。

 ↓告示後に夫がよく言っていたギャグ。
 「見せましょう、利権の底力を」
 
 これは楽天イーグルスの嶋捕手の「見せましょう野球の底力を」のもじりですが、全く笑えません…(T_T)

 夫は地元の東住吉区のゆるキャラ「なっぴー」のファンなので、「大阪市存続で『なっぴー』も存続が決まったよ!良かったやん!」と慰めるしかなかった…(T_T)

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 私自身は直前までどちらに投票するか迷いました。

 自宅には連日、賛成派・反対派のチラシが投入されていました。
 特に告示後は、入っていなかった日は1日もありません。
 市から配布されたパンフレットなども含め、全て保存しておいたら、膨大な量になりましたが、投票日までにできるだけ目を通しました。

 賛成派も反対派も、我田引水で極端なことを言っている点が多々あったと思います。
 いずれも話半分だったり、間を取ったりして考えるようにしました。

 それにしても、ひとつの事象を見ても解釈があまりに違っている。
 価値観の違いで、どこまで行っても溝は埋まらないんじゃないかと思える点がたくさんありました。

 たとえば、「市のお金が別の所(府全体のインフラなど)に流れてしまう」という反対派の主張がありましたが、賛成派は「大阪市民は同時に大阪府民である」という考え方をする。
 大阪全体が良くなるなら、大阪市も恩恵があるじゃないかと。

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 二重行政についてもそうで、賛成派は分かりやすい例として、WTCビルとりんくうゲートタワービルを象徴として提示しましたが、反対派は「単なる政策の失敗」という位置付けでした。

 そして「二重行政はあるが『無駄』な二重行政はない」とし、逆に特別区にすれば「三重行政になる」と主張(「四重行政になる」とも)。

 反対派の「『無駄』な二重行政はない」の代表例が、大阪府立体育館と大阪市立体育館で、いずれも稼働率は良いから無駄ではないという主張でした。

 賛成派も反対派も、市民に分かりやすくアピールしようとするあまり、目に見える例ばかり出していましたが、本当は目に見えにくいものが大半なわけですよね。

 たとえば、先日テレビを見ていたら、自民党府連青年局が街頭で「この場で市民の皆さんの質問を受け付けます」というのをやっていて、港湾関係の仕事をしている男性が、こんな不満をぶつけていました。

「管轄が、ここは大阪市ですよ、ここは大阪府ですよと。大阪府の許可を取るには、わざわざ泉佐野(大阪府南部)まで行かなくてはいけない」

 すると、自民党の議員が、「大阪港は、阪神港という形で神戸港と連携して強化しようとしています」とピントのずれた回答をして、男性に「それは分かっとる!」と突っ込まれていました(5月5日、関西テレビ「ワンダー」)。

 番組では細かな説明はなかったけど、男性は、大阪府営港湾と市営港湾のことを言っていたんだと思います(維新はこの2つを統合させようとしましたが、議会が否決)。

 もちろん、二重行政の中にも無駄ではないものもあるでしょうが、「『無駄』な二重行政はない」というのは、いくら何でも言いすぎではなかったでしょうか。

 本当に無駄がないなら、「府市合わせ(不幸せ)」という言葉もここまでポピュラーにはなっていないはずです。

※「府市合わせ」は大阪府と大阪市の縄張り争いを揶揄した言葉です。大阪府市の些細なメンツ争いのため、民間企業が調整に走り回らされるというバカバカしいことが、長きにわたって繰り返されています。

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 すみません、ちょっと話が細かすぎましたかね(^_^;

 解釈の違い、価値観の違いが最も顕著に現れたのは、住民サービスでしょう。
 「住民サービスが低下する」が反対派の批判の中心でしたした。

 そして有権者にとっては、身近な住民サービスがどうなるかが最大の争点だったため、反対派の勝利につながったのだと思います(特に投票者数の多かった高齢層の心をつかんだ)。

 賛成派は、財源は税収の少ない区に配分するから、サービスは低下しないと言う。
 反対派は、区ごとに政策が変わるので、区によってはサービスは低下すると言う。たとえば若い層の人口が多い区は、高齢者より若い層にお金をかける可能性があるよと。

 これを、区の特色と捉えるか、格差と捉えるか。
 そこはもう見解、価値観の差になってきます。
 投票する側も世代によって価値観が違います。

 投票日の約1週間前の世論調査では、

 20代・30代は反対が優勢。
 子育てサービスを重視する世代です。

 40代・50代が賛成反対が拮抗。
 社会の中核を成していて、大阪の経済を盛り上げていこう、東京に負けんぐらいに良くしていこうと考える世代。
 (まさに夫と、先ほど紹介したバンドメンバーの世代)

 60代以上は反対が優勢。
 敬老パスなどの高齢者向けのサービスがどうなるのか気になる世代。

 よって、これらを利用したデマも多かったです。
 特別区になったら(賛成派が勝ったら)、市営住宅の家賃が上がるとか、敬老パスがなくなるとか。

 特に「敬老パスがなくなる」という主張は非常に効果があり、夫の母も信じていたし、ネットでも「祖父母(あるいは両親)が、賛成派が勝ったら敬老パスがなくなると思い込んでいた」という趣旨の書き込みをいくつも見ました。

 が、これらはさっき書いた、反対派の「区ごとに政策が変わるのでサービスが低下する」というアピール(誘導?)から生まれた誤解でした。

 要するに、その区が仮に「高齢者よりも子育て世代に重点を置こう」ってことで敬老パスにかけていた予算を子育て関連予算に回したりしたら、その場合は敬老パスがなくなることもあり得るというだけの話。

 でも実際問題として、敬老パスがなくなる可能性は限りなく低い。
 なぜなら、選挙で選ばれた区長や区議が、有権者の声を無視できるわけがないからです。
 しかもこれは都構想とは関係なく、大阪市のままでも同じこと。

 あと、反対派が言っていた「特別区になったら防災が弱くなる」という話も、もともと都構想とは関係がなく、むしろ「港湾区」としてまとまることで前に進みやすいのではないかという声もありました(これは毎日放送「ちちんぷいぷい」で担当記者が言っていたこと)。

 また、告示後は反対派(自公民共と関連団体)のネガティブキャンペーンがすごかった。
 「大阪市が解体されたら、こんな恐ろしいことになりますよ~」と。

 もちろんネガキャンは賛成派(維新側)もやっていました。
 「このままの状態が続けば、こんな恐ろしいことになりますよ~」と。

 結果的に、反対派のネガキャンの方が浸透しました。
 (政党の数もスタッフの数も多いから当然ですが…)

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 両派の決定的な違いは、
 賛成派が「夢」を語ったのに対し、反対派がそれを語れなかったことではないでしょうか。

 「夢」は無理だとしても、最低限、「大阪市のままでいた方が、こんなメリットがあります」を語ってほしかったのに、それがなかった。

 どこまでも現状維持。
 せいぜい「特別区にしなくても借金は返せます」程度。

 自民党は「大阪戦略調整会議」を設置して府と市が決めていくとか、いちおう対案めいたものは言っていましたが、何十年間もやれなかったことを今さらやれるとは、私には思えませんでした。

 そもそも既存政党の人たち、みんな「大阪市のままでも府と市で話し合えば無駄遣いはなくせる」と言っていましたが、じゃあなぜ今までやってこなかったのでしょう?

 そんなこんなで私は、最終的に、夫の喩えじゃないですが、「ゆるやかな死」よりはリスクはあるけど思い切って手術を受けてみようと思い、賛成票を投じました。

 青山繁晴さんが言われていた安倍政権や憲法改正との絡みは、申し訳ないですがあまり考慮しませんでした(5/13放送「インサイト」参照)。

 それよりも、私は橋下市長が国政に出て行くのは現時点であまり好ましくないと思っていて、変な言い方ですが、大阪にとどまってもらうためにも賛成票を入れた面があります。

 あと、今回の反対派の動きを見て、本能的に「何か違う」と思ったのも理由です。
 特に、自民党がよりにもよって共産党と組んでしまったことも、私の背中を大いに押すことになりました。

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 とはいえ、本当に最後の最後まで迷いました。
 ↓当日未明にTwitterにこんな投稿してるぐらいですから(^^ゞ


 何のこっちゃ?という方が大半だと思うので、一通り説明しますね。

 当時の自民党府議団幹事長の吉田利幸氏が、
 2010年(平成22年)2月定例会(2月23日~3月1日)で、

「大阪の再生と将来の発展を考えれば、
 大阪府と大阪市を解体・再編する
 『ワン大阪』構想に大いに賛成する


 と発言したことが、翌月発行の大阪府議会だよりに記載されています。

150306-08Ikegami-jimintou.JPG

 確かに、自民党府議団のサイトの府議会報告(会議録ダイジェスト)に、その旨書かれてありました。

 但し、これはキャッシュで、原本は削除済み(画像クリックで拡大)。

150517-02OneOsaka.jpg

 自民党府議団のサイトには平成23年(2011年)までの分しか載せていないので、この際、大阪府議会会議録検索システムで探してみました。

【平成22年2月定例会総務常任委員会-03月16日-02号】
【平成22年2月定例会総務常任委員会-03月23日-03号】

 すると自民党の吉田氏は間違いなくこう言っていました。

「ワン大阪の件ですが、当然、私も時代の要請だと思ってるんですね」
「私は、(橋下)知事が歴史に残る名知事やと言われ、それからまた名手やと言われるように、このワン大阪やり遂げてください


 「インサイト」書き起こしの最後(雑感)にも書いたように、平成22年(2010年)以降も都構想賛成を公言する自民党議員らはいました。

 だもんで、
 自民党は、維新案に賛成できないだけで、
 今後、独自案をまとめて実現する気があるのなら、
 今回は「反対」(あるいは「棄権」)もありかも?
 …と私は少し揺れました。

 結局、Twitterに書いた【自民党府議団は本気で「ワン大阪構想に大いに賛成」と思っていたのか、それとも政治的思惑で言っただけなのか】の真相は、Yahoo!知恵袋のrakuyououjiさんの投稿でだいたい分かりました(他の回答も見ましたが、この方は都構想反対派で自民党支持者のようです)。

 この方の投稿を簡単にまとめると、

 大阪都構想はもともと自民党から出てきた。
 その頃に自民党の大阪府連の幹事長だったのが、松井一郎氏(現知事)。
 が、松井氏は、当時の橋下知事と対立した自民党大阪府連と意見が合わなくなり、自民党の維新の会という会派を作った。
 それが後の大阪維新の会。
 松井氏は自民党が検討した「未完成の都構想」を大阪維新の会に持ち込んで、重要政策として押し進めることとなった。
 自民党が反対した理由は、府政のイニシアティブが取れなくなることと、コスト面や効果面で問題があること。
 そして、維新の都構想が廃案になった時に、再び自民党内で練り上げて『完成した状態の都構想』か『コスト面と行政の刷新効果の高い別の改革案』を重要政策に掲げることとした。

 
 ああ~、言われてみれば。
 当時の記憶がうっすらとですが甦ってきました。

 今回の住民投票、自民党支持層で反対に投じた人が60%にとどまったのは(NHKの分析)、やはりこういう経緯もあったからでしょう。
 (ちなみに私は国政では自民支持ですが大阪では無党派)

 いずれは自民版の都構想案が出てくるかもしれません。
 ……が、仮に出てきてもそれは遠い将来になりそう。

 自民党大阪府連の竹本直一会長は、反対多数の結果を受けた会見で、「住民投票なんて20年、30年早いと思っていた」と言っていました。
 私の生きている間はたぶん無理でしょう。

 とにかく反対派が勝利したことで、大阪では維新の力が弱まるのは必至。
 守旧派・利権派が盛り返すことで、他の改革(特に役所の改革)も停滞するでしょう。

 ただ、賛成票がここまで伸びたということは、現状の大阪市に不満を持つ人がこんなにも大勢いるということです。
 一方、反対に票を投じた人も、都構想に反対はしたものの、100%現状のままでいいと思っている人は少ないはずです。

 その重みを、反対した既存政党も十分受け止めていると思います。
 結果が決まった後の各党の会見をNHKで見ましたが、共産党(山中智子市議団幹事長)以外は笑顔がありませんでした。
 
 今後、既存政党には、より良い大阪市に変えていくよう頑張っていただきたいです。
 特に、自民党は他党よりその責任が大きいと思います。

 それと、自民党大阪府連の竹本会長は、「大阪市民を二分するような住民投票には反対だった」とも言っていましたが、いえいえ、私はとても意義深かったと思いますよ。

 私も含め、市民がこれほど真剣に大阪について考えたことは、かつてなかったでしょう。


 あと、自公民共が共闘しカオスとなった大阪に、市民は大いに混乱しましたが、外から見ていた人は面白かったんじゃないでしょうか。
 国政では絶対に見られない光景ですから。
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 だって国政で言えば、安倍総理と志位委員長が合同演説して同じ政策を訴えるって図でしょ。
 ありえへん~!(^_^;

 共産党も開き直っちゃったみたいで、終盤はこんなふうでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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 気になる橋下市長の去就ですが、反対が確定した後の会見で、かねてから公言していたとおり、任期満了までの残り約半年間を勤め上げたあとは、政治家を引退すると述べました。

 「2万パーセントない」と言いながら、平成20年(2008年)の大阪府知事選に出馬した経緯もあるので、報道陣もそのへんかなり突っ込んだのですが、それでも意志は固いようで、こんなふうに言ってました。

「嫌われてもやるんだという僕のような政治家はワンポイントリリーフ。
 政治家は民主主義である以上嫌われてはいけない。
 僕みたいな政治家が長くやるのは危険。
 好かれる人が政治をやらなきゃいけない。
 敵を作る政治家はワンポイントリリーフ。
 要らなくなれば交代。
 権力なんか使い捨てでいいんです。
 僕のような人間が長くやるのは害。
 求められる時だけやって、要らなくなれば使い捨てがいい」


 とはいえ、周りが彼を放っておくとも思えないし、来年の参議院選挙に出馬したりして……?

 あと、会見ではこんなことも言ってましたね。

「僕はこれだけの大げんかを仕掛けて負けたのに、
 命を取られないというのは、
 日本の民主主義は素晴らしい政治体制」


 次の市長選がどうなるのか、早くも気になります。

 反対派が勝って大喜びしていた平松前市長がまた出てくるかも。
 市労連はもちろん部落解放同盟にも支援されてた人ですよ。
 それだけは勘弁してほしい!!(T_T)

 もちろん国政も気になります。
 維新の江田代表は早々に辞任を表明したそうですが、「沈む船から逃げるネズミ」ですかね?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あと住民投票でもうひとつ、とても気になったことがあります。

「分からなければ反対に投票して下さい」
 と反対派がアピールしていたことです。

【大阪都構想】反対派の主張「分からない人はとりあえず反対を」 対する大阪市民の反応

 5月15日のテレビ大阪の番組で、市長及び反対派議員の生討論があったのですが、視聴者のメールでもこの質問が出ました。

「街頭演説などで『分からなければ反対を』と呼びかけるのは、大阪市民をバカにしすぎていませんか。分かるまで説明すべきではないですか」

 反対派代表として共産党・山中智子市議団幹事長がこう回答。

「(特別区になることで)今までの仕事やお金、財産がどうなるのかというのは、ものすごく複雑で大変難しい。しかも賛成派・反対派が真逆のことを言い合っているということで、まだやっぱりよく分からないという人がいらっしゃる。そういう人は、投票に行かなくていいってわけにいかないから、大阪市が廃止されたら取り返しがつかないので、やはり(大阪市の形を変えるのは)今ではないでしょという意味で、反対と投票しにいっていただかないといけない」

 なんじゃそりゃ~!(T_T)
 やっぱりバカにしてるように聞こえるのですが。

 確かに複雑で難しいけど、愚民でいてくれた方が助かるのかしら?などと邪推してしまいます。

 でも反対派のこの「今回はとりあえず反対で」アピールは、かなりの成果を上げたと思います。

「後戻りできないというなら、今回はとりあえず反対しておこう」
 と考えた人がかなり多かったのは確実です。
 (「次」の機会がめぐってくる市民はほとんどいないと思いますが)

 このことをもとに、別の視点から考えてみます。
 実はここからが皆さんに最も訴えたいことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回の住民投票の有権者数は約211万人。
 過去最大規模でした。

 そのため、
 憲法改正の国民投票の「予行演習」「モデルケース」
 という視点でご覧になっていた方も多くいると思います。

 この読者様もそのお一人です。
 (拙掲示板より一部引用。全文はこちらを

投稿者:ムムム   投稿日:2015/05/15(Fri) 00:36

大阪の住民投票を見ていて思うことは、もはや「憲法改正が遠のく」どころか、我々世代が生きている間の「憲法改正できない」ことが確定したと言って差支えないと思っています。

以前より、民主主義の体現たる住民投票/国民投票への「模範的立ち居振る舞い」を実践できるかがカギと思ってきました。憲法改正の発議がなされた時に「憲法改正の反対派」が今回の「都構想の反対派」の振る舞いを真似ても、その振る舞いを一切「批判できない」からです。

住民投票が始まった頃は、自民党が公開討論に正々堂々と応じないこと、メディアが歪んだ公平性を持ち出して住民/国民に対して「報道しない自由」を行使していることを問題視していました。
上記の問題は可愛いレベルで、住民投票終盤に差し掛った現在に至っては、自民党は「デマを流布」し「不安を煽る」など、徹底したネガティブキャンペーンを実施しています。極め付けは(「わからなければ棄権を!」ならまだしも)「わからなければ反対を」という有権者を馬鹿にしたキャンペーンをする実施する始末。

悪いのは自民党ではなく、自民党大阪府連だという声が聞こえてきそうですが、それは問題の矮小化というものだと思っています。
確かに安倍首相や菅官房長官は都構想に好意的ですが、決して自民党大阪府連の「立ち居振る舞い」をたしなめたりはしせずに黙認しています/勿論、黙認せざるをえないということではあるのですけれど。
自民党の谷垣幹事長や石破地方創生担当大臣に至っては、自民党大阪府連の「立ち居振る舞い」を積極的に肯定する発言をする始末です。

大阪の住民投票は否決の可能性が高いとのことですが、仮に奇跡が起きて可決されたとしても、「住民投票/国民投票」という視点からは道は定まってしまいました。

衆議院での不信任決議とは異なり、本来は法的拘束力のない参議院での問責決議で大臣を辞任に行うという手法を取ったのは民主党ですが、下野した自民党が同じ手法を活用して以降、今や日本の慣習法化してしまたように、今回の自民党、民主党、公明党、共産党(日本の主要政党のオールキャスト)の「立ち居振る舞い」で、住民投票/国民投票では、反対派は有権者の面前での討論を避けて良い、メディアは「報道しない自由」を行使して良い、反対派は「デマを流布」し「不安を煽る」などネガティブキャンペーンを実践して良い、ということが日本の慣習法として確定しました。

これでは、如何なる政権でも、憲法改正における国民投票の過半数の賛同を得るのは不可能と言って良いでしょう。

 世論調査で反対派が賛成派を逆転した約1週間前から、私もこの方とほとんど同じことを考えていました。

 あ、いちおう補足しておくと、先ほど書いたように、「デマ流布」「不安を煽る」などのネガキャンをやっていたのは自民だけではありません。
 全ての政党がやっていました。

 その上でもう一点付け加えると、今回反対派がアピールした「いったん変えたら元に戻せない」もすごく効いたと思います。

 だからこそ反対派は、「分からない人はとりあえず反対と書いて!」と言えたわけです。

 憲法改正(特に9条)の国民投票で、
 護憲派が、今回の大阪の住民投票を見習って、
「憲法改正されたら後戻りできないから(本当は可能だが)、分からない人は今回はとりあえず反対と書いて!」
 とアピールしたら、何が起きるか?

 ノンポリの多くは不安に駆られ、「今回はとりあえず反対と書いておこう」となり、今回の住民投票と同じ流れができあがるのは明らかではないでしょうか。

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 それでなくても、住民投票は選挙と違って「ゆるい」です。

 国民投票のルールが住民投票のそれとどんな違いがあるのか私はよく知りませんが、普通の選挙に比べれば「ゆるい」のは間違いありません。

 特定秘密保護法案の時、反対派は「居酒屋で公務員が特定秘密を話しているのをたまたま聞いた人も逮捕される」などとデマを言って国民の不安を煽りました。

 集団的自衛権行使容認の閣議決定の前後も、反対派は「徴兵制が復活する」などとデマを言って国民の不安を煽りました。

 今回、都構想に一定の理解を示していた(少なくとも反対を表明したことは一度もない)安倍総理も、反対派のような扱いをされました。
 それも身内であるはずの自民党大阪府連に。

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 憲法改正の国民投票では、今回の比ではない、あらゆるデマが、あらゆる方向から飛び交うことでしょう。
 もちろんマスコミも偏向報道、印象操作、報道しない自由発動、やりたい放題です。

 そして今回と同様、「分からなければとりあえず反対して下さい」という呼びかけは確実になされます。
 (国民投票も今回と同じく最低投票率の規定はありませんが、仮にこの規定があったら激しいボイコット運動がなされるでしょう)

 こんな状況下で、憲法改正派が勝てると皆さんは思われますか?
 私はやっぱり無理だと思います(T_T)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最後に余談ですが、
 2月末に都構想のタウンミーティングに行った話をブログに書いてから、投票当日まで、いろんな方がいろんなことを私に言ってこられました。

 橋下徹という人は見る人によって好き嫌いが非常に分かれるので、都構想は「地雷」だと分かってはいましたが、大阪市民として何か書くべきだろうと、使命感と言ったらおかしいですが、その時はそう思ったのです。

 記事に「賛成するか反対するかまだ決めかねている」と書いたことも原因になったのかもしれませんが、とにかく予想以上の反響でした。

 とても対処が追いつかず、精神的にもひどく疲れたので、投票が終わるまでこのテーマではブログに書かないと決めました。

 ただ、恒例の青山繁晴さん解説書き起こしで先日たまたま都構想住民投票が取り上げられたため、それは書き起こしましたが…(5/13放送「インサイト」参照)。

 マスコミが面倒を恐れて自主規制してしまう気持ちが、少し分かったような気がします。

「あなたは大阪市民として都構想の賛否を表明する義務がある」
 と仰るのはまだ理解できますが、

「都構想のデメリットを説明する義務がある」
「橋下徹を批判する義務がある」
 と仰っても、こちらは正直困ってしまいます。

 入り口を固定なさっている方(都構想に限らず大阪維新や橋下市長のやることは基本的に間違いであるとお考えの方)に向けて、こちらが何を書いたところで、ご満足いただけないのではないでしょうか。
 私は何事も是々非々で考えるので。

 これは都構想に限らず他のことでもそうですが、私ごときに「これを書いてほしい」と言ってくださること、それ自体は光栄に思いますが、私はジャーナリストでも専門家でもなく、普通の兼業主婦であることをまずご認識ください。

 その上で、これからも様々なテーマを、私なりの目線で、自由に書かせていただければ幸いです。


<おまけ>1つ前の記事にいただいた「☆」さんの情報






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