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「逃げたとは書いていない」「強制連行とは書いていない」朝日知識人の騙しの論理!「WiLL」2月号より

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 「WiLL」2015年1月号と2月号に、櫻井よしこさんと山田厚史氏(元朝日新聞編集委員)の討論が掲載されました。

 テーマは朝日新聞。
 1月号(昨年11月26日発売)は慰安婦報道について。
 2月号(昨年12月19日発売)は「吉田調書」報道が中心。
 
 4時間分の討論を2カ月に分けて掲載しているようです。
 写真を見るとお二方の服装が両号同じなので(^_^;

 1月号の慰安婦報道の討論も山田氏は何だかなーでしたが、2月号の吉田調書ではもっとひどい。
 櫻井さんが怒りの大きさが字面だけ見ていても伝わってきます。

 山田氏は櫻井さんのツッコミにいちいちムッとして反論するのですが、結果、ますます朝日の問題点がさらけ出されるという自爆状態。

 一部書き起こします。
 画像はこちらで付けたものです。
 

 書き起こしここから____________________________
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[朝日新聞2014年5月20日朝刊東京版一面。画像クリックで拡大]

山田 記事そのものについては、取り消しに値するような誤りはなかったと私は思っています。たしかに「所長命令に違反 原発撤退」という見出しは誤解を招きましたが、内容は事故で指揮系統が乱れて所長の指示に反する集団行動が起きてしまった、という事実を書いたものです。
 あの記事を書いた特別報道部の記者とデジタル委員は、『福島原発事故東電テレビ会議49時間の記録』(岩波書店)という資料的にも価値のある本を出版するなど、これまでも地を這うような丹念な調査報道を行ってきた非常に優秀な記者です。

櫻井 あの記事は、記者の反原発イデオロギーに沿う形で書かれたものであるとの疑惑を強く抱かざるを得ません。同じ日の二面に、担当記者が「再稼働論議 現実直視を」として次のように書いています。
 「暴走する原子炉を残し、福島第一原発の所員の9割が現場を離脱したという事実をどう受け止めたら良いのか」
 「吉田氏は所員の9割が自らの待機命令に違反したことを知った時、『しょうがないな』と思ったと率直に語っている」
 「命令違反」で「現場を離脱した」無責任な東電社員や下請け企業の従業員は信用できず、彼らが動かす原発の再稼働など絶対に許さない、という強い意思が読みとれます。

山田 櫻井さんがおっしゃるような「無責任な東電社員や下請け企業の従業員は信用ならない」など、記事にはどこにも書いていませんよ。記者は別に反原発イデオロギーを持っているわけでも、そんな思いであの記事を書いたわけでもない。記事の趣旨は、原子炉を制御する電力会社の社員が現場からいなくなる事態が十分に起こりうる。その時、誰が対処するのか。当事者ではない消防や自衛隊なのか。特殊部隊を創設するのか。それとも米軍に頼るのか。現実を直視した議論が行われないまま原発を再稼働していいのか、ということです。

櫻井 山田さんのおっしゃることは朝日知識人の典型的な騙(だま)しの論理で、私はいま、お話を伺っていて正直、腹が立ちました。たしかに言葉のうえだけを見ると、「東電は信用ならない」とは書いていないかもしれません。しかし紙面全体を読めば、明らかに「東電は信用ならない。そんな彼らが動かす原発など絶対に許してはならない」との印象を受ける書き方をしています。九割が現場から逃げたという…。

山田 「逃げた」なんて書いていないじゃないですか。この記事にどこにそう書いてあるんですか。

櫻井 朝刊の一面トップで「所長命令に違反 原発撤退」「福島第一所員の9割」、二面では「葬られた命令違反」などの見出しを大々的に掲げ、「11年3月15日朝、第1原発にいた所員の9割にあたる約650人が吉田氏の待機命令に違反し、10キロ南の福島第2原発へ撤退していた」と書いた。事実上、「逃げた」と紙面全体で言っている。山田さんは言葉の字面だけを追って「書いていない」とおっしゃいますが、これは極めて悪意のある印象操作だと断じざるを得ません。

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[朝日新聞2014年5月20日朝刊東京版二面]

山田 それは印象であって、印象で人を批判するのはよくない。書かれた記事の内容にどこか間違いがあるのですか。

櫻井 間違いだらけではないですか。

山田 書いてある事実のどこが間違っているのですか。九割が吉田所長の命令に違反して撤退した、というのが間違いなのですか。

櫻井 彼らは戻ってきているではありませんか。撤退などしていません。たしかに「吉田調書」を読むと、吉田所長は「私は、福島第一の近辺で、所内に関わらず、線量の低いようなところに一回退避して次の指示を待てと言ったつもりなんですが、2F(第2原発)に行ってしまいましたと言うんで、しょうがないなと」と述べています。

山田 あとで述べますが、ほとんど戻ってきていませんよ。

――退避と撤退は違います。

櫻井 だから吉田所長は、同時に次のようにも述べています。
 「2号機が一番危ないわけですね。放射能というか、放射線量。(多くの所員が詰めていた)免震重要棟はその近くですから、ここから外れて、南側でも北側でも、線量が落ち着いているところで一回退避してくれというつもりで言ったんですが、確かに考えてみれば、みんな全面マスクをしているわけです。それで何時間も退避していて、死んでしまうよねとなって、よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しいと思ったわけです」
 所員が第二原発に行ったことをむしろ評価しています。それを朝日の記事は意図的に書かなかったのではないか、と私は思っています。

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「撤退」と「一時退避」

山田 吉田所長が「よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しい」と言ったのは結果論であって、事後承認ですよ。九割が第二原発に行ってしまったあとの話で、結果的に作業員の一部が帰ってきたのは事実ですが、戻ってこられない事態に陥ったかもわからない。

櫻井 それは仮定の話であって、私はいま現実の話をしています。吉田所長は調書のなかで、「逃げていないではないか、逃げたんだったら言えと。本店だとか官邸でくだらない議論をしているか知らないですけども、現場は逃げてないだろう」と憤然と語っています。所員が自分の命令に違反して撤退したなどとは、吉田所長は全く考えていない。

山田 しかし、吉田所長が「よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しい」と考える以前は、東電本社も吉田所長も第二原発に行くという計画を立てていたわけです。これは撤退ですよね。

櫻井 山田さんは「撤退」という言葉をどのような意味で使っているのですか。撤退というのは「陣地や拠点を引き払って退くこと」であり、もう戻ってこないという意味が含まれる。しかし先ほども申し上げたように、実際には東電の職員や下請けの人たちは福島第一に戻ってきて、懸命に復旧活動に従事したではありませんか。したがって、正確には一時退避と言うべきだというのが私の考えです。

山田 対策本部を福島第二に移すことを、所長名で国に通報しています。対策本部を移すことは撤退と言えます。原発が深刻な事態に陥り、ここにはいられないとなって九割が第二原発に行こうとしたことは事実であり、実際にそのようになった。これは撤退ではないのですか。

櫻井 原子炉のオペレーションや復旧作業のために最低限、必要な人員を残して、あとの原発の操作に直接関係のない他の職員や作業員を第二原発に退避させることが考えられてはいました。

山田 原発の操作に関係のない人なんていませんよ。

櫻井 女性職員を含む総務、広報、人事などのホワイトカラーの人たちが、免震重要棟には大勢いました。その人たちを第二原発に退避させなければいけない状況が続いていた。

<中略>

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作業員の頑張りと教訓

櫻井 吉田所長が第一原発近辺で退避せよと言ったことに関して申し上げれば、ここで重要なことは、東電の職員や原発の作業員がいかにして自分たちの身を守るか、その目的は何かということです。なにも朝日が主張するように「逃げようとした」のではなく、むしろ彼らが考えていたことは、あの大変な事故のなかでどうすれば自分たちの責任を全うできるか、ということですよ。そのために、いかにして自分たちの身を守るかを考えていた。
 山田さんは、本部長である吉田所長の言ったことがきちんと下まで伝わらない体制では危機に対応できない、だから朝日の記事は正しいという論理構成をとっています。命令が行き渡らずに九割が第二原発に行ったことがダメだということですが、彼らは第二原発に退避するのが最善だと判断し、その後、戻ってきて復旧作業に従事している。これは逃げたわけでも撤退したわけでもなく、一時的に退避したことを意味しています。
 それを朝日は「所長命令に違反 原発撤退」「福島第一所員の9割」と書いた。東電の職員や下請け企業の作業員の事故に対する懸命な取り組みを、朝日は全くと言っていいほど考慮していません。

山田 そんなことはありません。それは印象判断です。記事に「逃げた」など、ひと言も書いていない。

櫻井 吉田所長は調書のなかでくり返し、作業員の勇気を讃えています。三号機の爆発直後、所員を危険な現場に送り出さざるを得なかったときのことです。
 「注水の準備に即応してくれと、頭を下げて頼んだ。本当に感動したのは、みんな現場に行こうとするわけです」
 事態の収束に向けて真面目に事に当たった現場の作業員の頑張りを、朝日は書いていますか。

山田 記事とは事態の一側面、重要と思う事実を書き出すものです。だけれども、あの修羅場ではみんな散り散りになって、結果的に九割の人たちが吉田所長の指示に反した動きを取ってしまったということが起きた。そのことを大きな教訓にしなければいけない。戦争と同じです。
 志があったりなかったり、いろいろな人がいますが、深刻な事態が起きたときどうなるか。下手をすれば死者が出てしまう。そうした大変な事態が、原発には起きる危険性がある。そのことをきちんと議論していないのに再稼働の話を進めるのはおかしい、と記事は言っているんです。

櫻井 吉田調書は、A4判で四百ページという膨大な量です。そこには多くの重要証言が含まれていますが、なぜ朝日はある一部分だけを、それも現場取材による確認をすることなく取り上げたのか。この朝日の手法は歪曲報道の典型だと言えます。全体像の一部を切り取ってそこだけを拡大して報道すれば、事実とかけ離れた内容になり得る。記者の側に何らかの意図があり、イデオロギーが先に立った記事であると疑うのは当然です。

山田 新聞記事はある事実を選び取り、記事にしていくものです。意図やイデオロギーなどで記事を書く記者などいません。記事は何も、東電を責めたり撤退した人たちを悪く言っていない。あくまでも事実を書いている。

櫻井 悪く言っているではないですか。私は福島第一原発にも第二原発にも取材に行きました。何人もの東電の職員や原発作業員の人たちと会いました。彼らはこの朝日の記事を読んで、悔しさのあまり泣いたと言いました。本当に許せないという彼らの激しい怒りを感じましたよ。

山田 書かれた事実が気に入らないからと、感情で反論されても困ります。東電が良いとか悪いとかそういう話をしているのではなくて、繰り返しますが、原発は事故が起こると収拾のつかないことが起きる。所長の命令に違反するような行動が起きてしまう。そうした時、誰が事態の収拾にあたるのか、もっと議論をしないとダメだということを言っているんです。

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記者を生贄にする経営陣

櫻井 朝日報道によって、国際社会の評価は一変しました。原発事故に対処した人々は、それまで困難なミッションに果敢に立ち向かった勇気ある人々として世界中で賞賛されていたのが、「実は逃げていた」「福島の原発事故は日本版セウォル号だった」などと蔑まれたのです。

山田 海外メディアはきちんとした取材をしたのでしょうか。

櫻井 何も取材をせずに朝日の記事を読んだ外国の記者でさえ、先に述べたような受け止め方をしたことの意味は非常に大きいと思います。

山田 それなら海外メディアにそう言ってください。朝日が書いたことは取り消さなければならない記事だとは、私には思えません。たしかに「命令違反」というタイトルはきつい表現だったかもしれない。しかし内容は事実を書いている。木村社長が記者会見して詫びる話でも、記事を取り消す話でもありません。
 木村社長もPRC(報道と人権委員会)も、「命令違反とは命令が伝わっていたのにこれに逆らう行動を指すもので、命令が伝わっていなかったのだから命令違反とはいえない」とか「違反する意思がなかったのだから違反ではない」などと言っていますが、滑稽ですよ。普通だったら頑張っている現場の記者を擁護すべき経営陣が、謝罪する口実に記者を生贄(いけにえ)に捧げて自分たちが逃げる理屈合わせをしている。
 一番槍を持って前線で頑張っている兵士を置き去りにして大将が一目散に逃げるようなもので、こんなことをやっていたら頑張る記者は誰もいなくなってしまう。
 本来なら、慰安婦報道で謝罪し、池上彰氏のコラム掲載拒否問題で責任を取るべき社長が、不手際を認めたくないあまり、自分たちの関与が少ない吉田調書の記事を口実に謝罪した、というのが顛末(てんまつ)ではないかというのが私の見立てです。
 櫻井さんは批判されるかもしれませんが、調査報道に一所懸命取り組む優秀な記者をもっと大切にしなければならない。

櫻井 この記事を書いた記者が優秀な記者なら、朝日新聞はもう絶望的です。言論活動をする者にとってはある一つの事象も重要ですが、物事の全体をカバーして事実を正確に伝えるのがメディアとしての最低限の責務です。ところが、それすらできていない。そんな記者が優秀な記者だとは私は思いません。

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山田 記事は結果として「命令に反する行動」があったことを書いたもので、解釈の問題です。取り消すような内容ではありません。そもそも新聞社であればまず「訂正」であって、「取り消す」などというのは新聞社の発想ではない。記事はそんな軽いものか、と本当に怒りが込み上げてきました。
 いま、朝日はどう思われているか。「記事なんてはじめにシナリオありきで、取ってつけた取材で書かれているんだろう」というような印象を持たれてしまっている。そんなことはない。信頼を取り戻そうと現場の記者が頑張っているときに、経営者が自分たちが逃げるために部下を差し出して「そうです。こいつらダメな記者で、いつも思い込みで書いていて取材もろくにしていないんです」と、朝日を批判する側に同調した。現場はやっていられませんよ。本当に情けない気持ちでいっぱいです。

ジャーナリズムの自殺行為

櫻井 朝日の記事を読むと、あらかじめ考えたシナリオどおりに書いていると思われる記事が日常茶飯にあります。これだけは明確に指摘しておきたいと思います。

山田 朝日には本当に頑張っている記者もいる。真面目な記者をきちんと評価して守るべき時に、「頑張っても無駄なんだ」という方向にどんどん持って行ってしまっている。ジャーナリズムの危機です。記事を書いた記者を処分するようなことがあれば、それこそ朝日新聞は死ぬと思っています。

――山田さんは、朝日の慰安婦検証記事を批判した池上彰氏のコラムを朝日が掲載を拒否したことが最も重大な問題だ、と主張されています。

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山田 そうです。私はあの一件が、朝日の失態のなかで一番罪深いと思っています。「排除の論理」だからです。櫻井さんに「朝日新聞は廃刊しなさい」と言ってほしくないのは、世の中は違う意見を認めるということが前提にあるからです。憎らしいことや納得できないことがあっても耳を傾けなければいけないし、議論をしていかなければならない。
 朝日新聞は、これまで排除の論理はよくないと訴えてきました。その朝日が自社に厳しい異なる意見を排除してしまった。自分たちが絶対にやってはならないと主張し続けてきたことを、あろうことか朝日自身が行った。
 現場のオピニオン編集部は掲載する方向で進めていたのに、十五階(経営陣)がダメだと掲載拒否を命じた。木村社長は記者会見で「自分の感想を言っただけ」で杉浦氏に任せたと逃げましたが、杉浦氏がミスジャッジをしたのなら任せた木村社長の責任だって当然、問われる。二重三重にお粗末なことをやっていて、そのしわ寄せが吉田調書の記事に来ているのです。
 たしかに吉田調書に関しても、いろいろな議論はあります。しかしあの記事を全面的に取り下げて、社長が「記者の思い込みでやった」とか「取材が不正確だった」などと罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせ、かつ自分たちと同じような意見をPRCの偉い先生方に言ってもらって記者を糾弾する。心底憤りを覚えます。あんなことをやっていたら、櫻井さんのおっしゃるように朝日は本当に廃刊、となってしまう。

櫻井 池上彰氏のコラム掲載拒否は私もジャーナリズムの自殺行為だと思っていますが、その前に私が「朝日は廃刊せよ」と言った理由を正確に申し上げておきたいと思います。
 私は、言論の自由は100%認める立場です。異なる意見の人とも対話をします。ただし、言論の自由を認めることと、嘘をついて捏造や歪曲報道をする自由は全く異質な問題です。そのことが理解できていない朝日新聞は、やはり廃刊すべきだと言ったのです。

山田 朝日にも一部は誤ったところがあったとしても、それを上回る良いところがあると私は思っています。

櫻井 良いところが全く感じられないから朝日はダメだ、と申し上げているのです。

山田 櫻井さんがそのようなお考えであるということは、前回(本誌一月号)と今回の討論を通じてよく分かりました(笑)。ただ、印象ではなく事実で批判して下さい。

<以下略。全文は「WiLL」2015年2月号を。>

 ____________________________書き起こしここまで


 この後、討論は、朝日新聞問題を軸にし、日本のジャーナリズムの問題へと移ります。

 櫻井さんが、朝日の特徴は「イデオロギーの影があまりにも濃く全面に出るということ」だと主張。
 しかし、ここでも山田氏は「そんなイデオロギーを持った根性のある記者なんていませんよ(笑)」

 それに対し、櫻井さんは、戦後の歴史を見ると、朝日はイデオロギー(共産主義)に凝り固まるあまり、事実を見ず、歴史の転換点でことごとく間違えてきたことを指摘。

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 具体的には、全面講和の主張、安保改正反対、北朝鮮礼賛、中国の文革礼賛、ベトナム戦争での反米、日教組支持、歴史教科書への反日的記述の肩入れ、「南京大虐殺」虚偽報道、PKO法案反対、等々。

 これに対する山田氏の反応が、何とこう。

「そうでしょうか。権力が暴走していくのをぎりぎりで止める大きな役割を(朝日新聞は)果たしてきたと思います」

 討論の最後にはこんな発言も。

朝日がなくなったら、日本は相当歪(いびつ)になると思います」

 この間違ったエリート意識が改善されない限り、朝日は駄目でしょうね。


 悪いけど、誰が見てもイデオロギーでやってますよ。朝日は。

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 吉田所長や現場の職員らを取材した門田隆将さんは、朝日の吉田調書報道から約2カ月後、ご自身のブログ7月25日付にこう書いています。

【朝日新聞だけは、現場取材の痕跡がない。「ひょっとして朝日は現場に取材もしないまま、あの記事を書いたのではないか」と、どうしても疑ってしまうのである。
 現場を取材する他紙の記者たちの中にも、今は、あの時の“現場の真実”を知っている記者たちが多くなってきた。彼らは、今回の朝日の「吉田調書」キャンペーンには、実に冷ややかだった。そこには、裏取りが不完全なまま「9割の人間が逃げた」と書いてしまう同業者に対する諦めと怒りがあるように私には思えた。】

(くっくり注:9月11日、朝日新聞は会見で現場取材を怠ったことを認めました)

【従軍慰安婦報道をはじめ、日本と日本人を貶める報道をつづける朝日新聞にとっては、それはそれで「目的は達せられた」のかもしれない。しかし、自らのイデオロギーに固執し、そのためには世論を誘導することも、また真実とは真逆の記事を書いても良しとする姿勢には、同じジャーナリズムにいる人間にとって、どうしても納得ができない。】

 門田隆将さんは産経新聞8月18日付への寄稿でもこう述べています。

【朝日新聞が、この吉田調書をもとに「所員の9割が所長命令に違反して撤退した」と書いたことが信じられない。自分の命令に背いて職員が撤退した、などという発言はこの中のどこを探しても出てこない。

【職員の9割は吉田所長の命令に“従って”2Fに退避しており、朝日の言う“命令に違反”した部分など、まったく出てこない。

【事実と異なる報道によって日本人をおとしめるという点において、先に撤回された慰安婦報道と図式がまったく同じではないか、と思う。
 なぜ朝日新聞は事実を曲げてまで、日本人をおとしめたいのか、私には理解できない。】


 朝日はこの寄稿について門田さんに「謝罪と訂正記事の掲載」を要求し、それをしない場合は「法的措置を検討する」という内容の抗議書を送りましたが、9月11日の謝罪会見の翌日にそれを撤回、謝罪する意思を示しました。

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 また、これは吉田調書ではなく慰安婦報道の方ですが、第三者委員会の岡本行夫委員がこんな「個別意見」を述べています(2014年12月22日に出された報告書(要約版)P.34~)。

【当委員会のヒアリングを含め、何人もの朝日社員から「角度をつける」という言葉を聞いた。「事実を伝えるだけでは報道にならない、朝日新聞としての方向性をつけて、初めて見出しがつく」と。事実だけでは記事にならないという認識に驚いた。

 だから、出来事には朝日新聞の方向性に沿うように「角度」がつけられて報道される。 慰安婦問題だけではない。原発、防衛・日米安保、集団的自衛権、秘密保護、増税、等々。 方向性に合わせるためにはつまみ食いも行われる。(例えば、福島第一原発吉田調書の報道のように)。なんの問題もない事案でも、あたかも大問題であるように書かれたりもする。

 (例えば、私が担当した案件なので偶々記憶しているのだが、かつてインド洋に派遣された自衛艦が外国港に寄港した際、建造した造船会社の技術者が契約どおり船の修理に赴いた。至極あたりまえのことだ。それを、朝日は1面トップに「派遣自衛艦修理に民間人」と白抜き見出しを打ち、「政府が、戦闘支援中の自衛隊に民間協力をさせる戦後初のケースとなった」とやった。読者はたじろぐ)。

 新聞社に不偏不党になれと説くつもりはない。しかし、根拠薄弱な記事や、「火のないところに煙を立てる」行為は許されまい。

 朝日新聞社への入社は難関だ。エリートである社員は独善的とならないか。「物事の価値と意味は自分が決める」という思いが強すぎないか。ここでは控えるが、ほかにも「角度」をつけ過ぎて事実を正確に伝えない多くの記事がある。再出発のために深く考え直してもらいたい。 新聞社は運動体ではない。


 櫻井さんとの討論における山田厚史氏の発言は、まさに「物事の価値と意味は自分で決める」を地で行っていると思います。

 一方で、実は変わり身も早かったりするんですよね。

 櫻井さんの「記事に『逃げた』と書いてなくても、事実上、『逃げた』と紙面全体で言っている」という指摘に対し、山田氏は、

「それは印象であって、印象で人を批判するのはよくない」
「それは印象判断です。記事に『逃げた』など、ひと言も書いていない」


 と言っておきながら、2014年9月26日(実際は日付変わった27日)の「朝まで生テレビ!」に出演した際は、このように発言していました。


「全体のトーンは逃げたという風に受け取られるかもしれないが」

 おまえ、どっちやねん(笑)

 「WiLL」の誌上討論が行われた日と「朝生」、時系列でどちらが先かは分かりません。
 ただ、どちらが先でもそんなに期間は空いてないと思います。

 ちなみに山田氏はこの日の「朝生」で、他にも噴飯物の発言を繰り返していました(いずれも慰安婦報道について)。


 こんなふうに論点をすりかえて批判をかわそうとするのも、朝日知識人の特徴ですね。

 そういや、「女子挺身隊=慰安婦」“誤報”をした元朝日新聞記者の植村隆氏も、最近、山田氏と似たようなことを言ってましたっけ。

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[画像は2014年12月23日「NEWS23」から]

 「文藝春秋」2015年1月号(12月10日発売)に寄せた手記で、植村氏はこう書きました。

【<『女子挺身隊』の名で>は、決して、<『女子挺身勤労令』によっての連行>ということを意味したものではなかった。植村は記事では、<だまされて慰安婦にされた>とはっきり書いており、強制連行とは書いていない

 問題の1991年8月11日の記事、書き出し部分はこうです。

 日中戦争や第二次大戦の際、「女子挺身隊」の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、1人がソウル市内に生存していることがわかり、「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が聞き取り作業を始めた。

 普通に読解力のある人がこれを読めば、誰でも「強制連行」と受け取りますよ。
 それでなくても当時、朝日は社説その他でも「強制連行」「強制連行」と書きまくっていたんですから。

 山田厚史「逃げたとは書いていない」
 植村隆「強制連行とは書いていない」

 ……いい加減にしろ!!(#゚Д゚)



★おまけのツイート


※拙ブログ関連エントリー(吉田調書)
14/8/18付:朝日の「吉田調書」虚報を産経が指摘!門田隆将氏「慰安婦報道と全く同じ図式」
14/9/11付:朝日が会見で吉田調書と慰安婦の虚報を謝罪(但し国民には謝ってない)&「報ステ」朝日慰安婦検証特集
14/9/13付:「ミヤネ屋」門田隆将さん西岡力さんが出演!朝日の吉田調書&慰安婦虚報を批判

※拙ブログ関連エントリー(朝日新聞記者インタビュー)
07/2/27付:朝日新聞 若宮啓文論説主幹インタビュー
※ほか、拙ブログ「朝日新聞」カテゴリからどうぞ。



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