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カンボジアの紙幣に描かれた日本「ビーバップ!ハイヒール」より

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■3月30日放送 ABC(朝日放送)「ビーバップ!ハイヒール」
 ~紙幣を見れば世界が分かる!~

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 木曜深夜11時台の放送にもかかわらず、2桁の視聴率をとる関西の人気番組です。

 この日のテーマは、紙幣に込められた知られざる物語を読み解き、世界の国々の素顔に迫るというもの。

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 カンボジア紙幣に描かれた、日本にまつわる感動の実話も取り上げられました。
 その部分のみですが、放送内容をまとめてみました。
 画像はテレビ画面をデジカメで撮影したものです。粗いですがご容赦下さい。
 画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。
 
【出演者】
ハイヒール(リンゴ・モモコ)
筒井康隆、江川達也、たむらけんじ
ブラックマヨネーズ(小杉・吉田)、渡辺美由紀(NMB48) 
岡元昇(ABCアナウンサー)
波田野毅(大蔵省印刷局に在職中、紙幣や切手印刷に関する国際会議等に参画出席、紙幣や切手の技術や歴史等に関する著作を著す。1994年退職後、世界の紙幣等を調査研究する機関としてカレンシー・リサーチを創立、取締役社長就任。現在、財団法人・印刷朝陽会専務理事、事務局長。お札と切手の博物館顧問)

この日の放送の大まかな内容はこちら。


 内容紹介ここから____________________________

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 カンボジアの1000リエル紙幣。

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 そこに描かれている工事中の様子。
 なぜあえてこんなデザインにしたのか。

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 カンボジアの発展のため、日本は様々な援助を行ってきた。
 その一環として、1966年に建設された日本橋(にっぽんばし)。

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 首都プノンペンと、農作物の産地として重要な東北地方。
 2つをつなぐこの橋によって、経済は活気づき、カンボジアは発展した。

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 だが、1973年、激しい内戦が起こり、物流の要であったこの橋を、反政府ゲリラが破壊。

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 その後20年近く、この橋は放置され、カンボジア経済の復興を妨げる大きな問題となっていた。

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 時の首相フン・センが日本政府に訴え、1993年、橋修復のプロジェクトがスタート。

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 日本からカンボジアに乗り込んだのは、大林組の技術者、田辺勝義(注:画像は役者さん。以下同様)。

 途上国で橋を造り続けてきた、橋を架けるスペシャリストだ。

 「みんな頑張ろう!」
 「私も祖国のために、通訳頑張ります」

 日本から来たスタッフは、カンボジア人通訳も含めてたった数人。
 そんな田辺たちの前には、さまざまな困難が立ちはだかった。

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 まず、カンボジアには雨季があるため、工事の期間は雨季に入るまでのたった半年しかなかった。

 「時間がない、急がなくては……」

 しかし……。
 地面を掘り起こしていて田辺が見つけたもの。それは地雷。

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 当時カンボジアには、内戦中に埋められた地雷が至る所にあり、その数は1000万個といわれていた。

 軍による地雷撤去を待たなければ、工事に取り掛かれない。
 大切な時間が刻々と過ぎていく。

 さらに……。
 カンボジアには橋を造る技術者がいなかった。

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 現地で50人ほど集める予定だった現場の技術者は、内戦でほとんど殺されて、働ける者は一人もいなかった。

 「軍なら技術を持っている人間がいるはずです」と、カンボジア人通訳。

 そこで田辺は、内戦が落ち着き、失業目前の兵士たちをスタッフに採用することにしたのだが……。

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 彼らは集合時間は守らない。ヘルメットも被らない。安全靴も履かない。その日の作業が終わっていなくても、時間が来ると帰ってしまう。

 日本の規則は元兵士たちには全く通じなかった。

 期日が迫る中、焦る田辺……。

 これまでも、海外でプロジェクトを成功させてきた田辺。
 その経験から、こういう時はガツンとやるのが現場をまとめるコツだと思っていた。
 最初は反発されても、終わる頃には感謝されてきた。

 しかし、今回ばかりはそうも行かなかった。
 雨季まであと3カ月となっても、一向に現場の雰囲気は変わらない。
 それどころか、関係は悪化。辞める者まで出た。

 そんな田辺を見かねて、通訳が声を掛けた。

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 「田辺さん、あなたの厳しい口調や態度は、カンボジア人にとっては耐えられないです。どうしても、ポル・ポト時代の強制労働を思い出してしまいます」

 元兵士たちの行動には理由があった。
 遅刻するのは家に時計がないから。
 ヘルメットや安全靴がなくても今まで大丈夫だったから。

 田辺が理解していなかった、カンボジアの常識。

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 それを知った彼は、自ら率先して一緒になってやってみせた。
 言葉ではなく、直接技術を伝える道を選んだのだ。

 また、なぜヘルメットが要るのか。なぜ遅刻がいけないのか。
 規則を頭から押しつけるのではなく、その意味を丁寧に教えていった。

 現場責任者でありながら、誰よりも身体を張って働く田辺。

 彼の気持ちは、元兵士たちにも伝わった。
 そして、彼らは自ら学ぶようになり、見違えるように働くようになったのだ。

 そんな矢先……。
 ラジオからこんな声明が流れてきた。

 「再建中の日本橋を、新たな標的とする!」

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 “これ以上、橋を建設するな!”
 それは過激派ポル・ポト派の爆破予告だった。

 そして、実際に日本人が殺害される事件が起こり、みんなカンボジアから脱出していった。

 このままカンボジアに残るのか、日本に残るのか。
 田辺は、現場責任者としての決断に迫られていた。

 田辺の決断、それは……

 「橋ができるまで、俺たちは帰らない!」

 現地のスタッフたちも、「何かあれば俺たちが守る!」と言ってくれた。

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 ここで日本に帰れば、全てが水の泡となる。
 そして、仲間となった彼らへの思いから、田辺はカンボジアに残る決心をしたのだ。
 
 厳重に警備を固めながら、飛び交う銃弾や、ポル・ポト派の脅迫に屈することなく、みんなが一丸となって工事を続けた。

 そして……。

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 1994年2月。
 ついに日本橋が出来上がった。

 その後も彼らは、橋を架け続けた。

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 カンボジア復興のため、命懸けで戦ったそんな男たちの姿を、政府は1000リエル紙幣に描いた。

 いつまでも日本への感謝の気持ちを忘れないために……。

 ____________________________内容紹介ここまで


 今回のお話は、外務省のサイトでも紹介されています。

外務省>ODAちょっといい話>カンボジアの復興は“日本橋”から

 番組では、フン・セン首相が日本政府に修復を訴えたとなっていますが、ここではシアヌーク殿下(現在のシアヌーク国王)が要請し、カンボジア駐在の今川大使(当時)が即座にこれに応じたとなっています。

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 ちなみにカンボジアでは、1000リエル紙幣の他に、500リエル紙幣(上の画像)にも、日本のODAによって建設された橋(メコン架橋)が描かれています。

外務省>ODAちょっといい話>外国の通貨になったODA カンボジアの500リエル紙幣(メコン架橋建設計画)

 現地ではこのメコン架橋を、「きずな」という日本語をそのまま使って「きずな橋」と呼び親しんでいるそうです。

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 この日のコメンテーターの植村峻さんは、「日本は外国に様々な援助をしているため、他の国でもこういうお札が出ている」と話されていました。

 そのあたり、外務省のサイトの「ODAちょっといい話」というコーナーで、各地域ごとにまとめられています。
 興味を持たれた方は、こちらからご覧下さい(上から3項目めの「外国の切手・貨幣になったODA」)。


 この日の番組を見ていて、私は、元首相の麻生太郎さんが著書「とてつもない日本」で紹介されていたインドの話を思い出しました。

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 やや長くなりますが、引用します(拙エントリー07/7/10付:やばい?とてつもない?日本で紹介済)。

 平成十七(二〇〇五)年の暮れ、外務大臣としてインドを訪問する機会があった。首都ニューデリーに滞在中、できたばかりの地下鉄を視察したのだが、この時インドの方々からうかがった話が今でも忘れられない。

 この地下鉄視察が日程に組み込まれたのは、日本の政府開発援助(ODA)を使って建設されたものだからであった。私たちが訪ねた駅には日本とインドの大きな国旗が掲げられており、日本の援助で作られたということが大きな字で書いてあった。改札口にも大きな円グラフが表示され、「建設費の約七十パーセントが日本の援助である」と分かるように、青で色分けしてあった。その配慮に感激し、私は地下鉄公団の総裁に御礼の言葉を述べた。

 すると、逆にこんなふうな話をしながら、改めて感謝されたのである。

 ??自分は技術屋のトップだが、最初の現場説明の際、集合時間の八時少し前に行ったところ、日本から派遣された技術者はすでに全員作業服を着て並んでいた。我々インドの技術者は、全員揃うのにそれから十分以上かかった。日本の技術者は誰一人文句も言わず、きちんと立っていた。自分が全員揃ったと報告すると「八時集合ということは八時から作業ができるようにするのが当たり前だ」といわれた。

 悔しいので翌日七時四十五分に行ったら、日本人はもう全員揃っていた。以後このプロジェクトが終わるまで、日本人が常に言っていたのが「納期」という言葉だった。決められた工程通り終えられるよう、一日も遅れてはならないと徹底的に説明された。

 いつのまにか我々も「ノーキ」という言葉を使うようになった。これだけ大きなプロジェクトが予定より二か月半も早く完成した。もちろん、そんなことはインドで初めてのことだ。翌日からは、今度は運行担当の人がやってきた。彼らが手にしていたのはストップウォッチ。これで地下鉄を時間通りに運行するよう言われた。秒単位まで意識して運行するために、徹底して毎日訓練を受けた。その結果、数時間遅れも日常茶飯事であるインドの公共交通機関の中で、地下鉄だけが数分の誤差で正確に運行されている。これは凄いことだ。

 我々がこのプロジェクトを通じて日本から得たものは、資金援助や技術援助だけではない。むしろ最も影響を受けたのは、働くことについての価値観、労働の美徳だ。労働に関する自分たちの価値観が根底から覆された。日本の文化そのものが最大のプレゼントだった。今インドではこの地下鉄を「ベスト・アンバサダー(最高の大使)」と呼んでいる??。

 私はこの話にいたく感銘を受けた。

 地下鉄建設に携わった日本人技術者たちの仕事ぶりそのものが、優れた外交官の役割を果たしたのである。彼らはなにも、よそ行きのやり方をやって見せたわけではない。いつものように、日本で普通に行なっているスタイルで仕事をしたに過ぎない。しかしそれが、インドの人々には「価値観が覆るほどの衝撃」だったのだ。

 日本ではよく「カローシ(過労死)」を例に挙げて、日本人は働き過ぎだ、日本人の働き方は間違っているという人がいる。だがそれはあまりに自虐的で、自ら卑下し過ぎてはいないだろうか。「ノーキ」を守る勤勉さは、私たちが思っている以上に、素晴らしい美徳なのである。

 今回番組で紹介された田辺勝義さんら日本人技術者も、カンボジアにおいて優れた外交官の役割を果たしたと言えるのではないでしょうか(^o^)

 今の日本は経済的には以前ほどの勢いはありませんが、それでも、日本ならではの高い技術力や精神性は、これからも世界に広まり続けていくだろうと私は信じています。


※拙ブログ関連エントリー/「ビーバップ!ハイヒール」より
09/5/9付:日本人の習慣の由来 「ビーバップ!ハイヒール」より
6/13付:京都裏ミステリー七不思議第2弾 「ビーバップ!ハイヒール」より
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