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是々非々で見たい橋下さんと大阪維新

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 今日のエントリーはだいぶ前から書きためていたんですが、先に紹介したい旬のネタがたくさんあって、UPするのがずいぶん後回しになってしまいました。
 やや古い話も含まれていますが、予めご了承下さい<(_ _)>

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 1ヶ月ほど前のことです。
 過去に何度かネットでやりとりしたことのある東京のジャーナリストの方からメールをいただき、「くっくりさんは、橋下市長の以下の点についてどう思ってますか?」と質問されました。

 「国政進出はどうみていますか?」
 「最初のころと違って、最近、マスコミも橋下人気に乗っているように思えますが、どうですか?」

 その時書いた返事がこれです。
 夜寝る前にメールが来てるのを見つけて慌てて返事をしたので、文章がめちゃくちゃですが(^_^;
>国政進出はどうみていますか?

私は橋下市長の大阪市政への切り込み(特に教育問題や労組)には大変関心を持っていますが、国政進出にはあまり興味がないというか、できれば今は大阪に集中していただきたいと考えています。

「維新八策」はまだあまり細かいところを見ていないのですが、憲法9条改正*1どころか集団的自衛権についても触れられていないので少しがっかりしています。

橋下さんにとって「大阪都」実現があくまで目標で、そのための国政進出、そのための「維新八策」なのか……?
(国政進出のためには、地方行政以外の例えば外交安保や社会保障についても考えを表明する必要がありますから、そのために「維新八策」を急いで作ったのか?ということです)
そのあたりの見極めも私にはできません。

>最初のころと違って、最近、マスコミも橋下人気に乗っているように思えますが、どうですか?

これ、地元では逆に見えます。
関西の報道・情報番組は、最初は橋下さんを支持する声が大きかったですが、国政進出の方向性がはっきりしてきた頃から「まずは大阪のことちゃんとやった方が」という批判の声が日に日に増しているというのが私の受け止めです。

*1 後に橋下市長は「維新八策」に憲法9条改正の是非を国民投票で決定する方針を盛り込むことを示唆しました。

 というわけで、私は大阪維新の会の国政進出にはあまり興味がなく(大阪の改革に直接関わるものと国政との兼ね合いは気になりますが)、従って維新版「船中八策」、いわゆる「維新八策」についてもあまり関心がありません。

 以前も書いた通り、私は首相公選制には反対ですし、橋下さんの「脱原発」にも危ういものを感じています。
 よって総合的に見て「維新八策」はパッとしないなぁという印象です。
 大阪維新は、幹事長の松井一郎大阪府知事を筆頭に自民党出身議員が多いんだから、もうちょっと保守色が出てもいいのに。

 ただ、今の「維新八策」は叩き台で、永田町や世論の反応を見る意味もあるでしょうから、中身はこれから色々と修正されていくんじゃないかと思います。

 橋下さんと言えば……
 誰が見ても無理なものを最初にバーンと大きく出して、周りの反応を見る。
 そこから少しずつ要求を下げていって、「ほどほどのところ」で手を打つ。
 が、実はその「ほどほどのところ」こそが、彼の中ではもともとの目標。

 既成政党もこういった彼の手法にはもう気づいているはずですが、「維新八策」についてもそれほど強くは批判してませんよね。
 会見などで報道陣から聞かれたから答えるという感じで、積極的に突っ込んではいないように見えました。
 
 橋下さんにおもねるために表立った反論を避けている?
 もしそうであれば、そんな態度では国民の既成政党離れがますます進むだけではないでしょうか。
 あまり良くない傾向だと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 維新と公明党が選挙協力という話(公明党が次期衆院選で候補者を立てる大阪・兵庫両府県の6小選挙区に維新の候補者は立てないというもの。ただ、互いにまだ具体的な協力の話にまではなってません)も、全国的に見れば驚いた人も多かったようです。

 でも大阪では特に驚いている人はいないし、メディアでもさほどクローズアップされていません。
 理由のひとつとして、橋下さんがもともと2008年の府知事選の際、自民・公明の支援で出た人だからというのもあると思います(自民党は「府連推薦」、公明党は「府本部支持」という形でした)。

 公明党は府知事時代の後半は橋下さんと対立したけれども、市長選で橋下さんを完全に敵に回すということは避けました。
 もちろん、橋下さんが市長に当選した後、やりやすくするためです。
 (似たような意味合いで、市長選と同日投開票だった府知事選で、表向きは自民・民主が支援した倉田薫さん支持を言いつつも、維新の松井一郎さん(現知事)に檄文を送った首長が大阪府下に多数いました)

 だから、対立候補の平松邦夫前市長を党として応援した自民、民主、共産などと違い、公明党は「自主投票」にしたのです。このへんさすがにしたたかですね。

 ただ、市長選の出口調査では、自民・民主支持者の多くの票は橋下さんに、公明支持者の多くの票は平松さんに流れたという逆転現象が起きてましたが(^_^;(こちら参照)。

 維新と公明が接近する理由には、大阪市議会の勢力事情があります。

 大阪市議会の定数は86人。
 維新は第一会派ですが33人で過半数に達していません。
 第二会派は公明党で19人です。
 第三会派は自民党で17人ですが、維新とは仲が良くありません(自民を飛び出して維新に行った議員が多い)。

 公明党は単独では選挙に勝てない、維新は政策実現のために数がほしい。
 両者の思惑が分かりやすい形で一致したということですね。

 創価なんかと組むのはやめてよ、という気持ちはもちろん私にもあります。
 でも現実的に考えた時、大きな政策を実現するためには多少意見が合わないところがあっても他党とも手を組む、それもまた政治というものではないかと思うのも確かです。

 実際、2月28日に開会した大阪市の定例市議会では、君が代の起立斉唱を市立学校の教職員に義務づける「国歌起立条例」を、維新は公明党の協力を得て成立させることができました(大幅修正を求める自民党とは最初折り合いがつかなかったのですが、最終的には歩み寄り、決着。読売2/29)。

 この条例は昨年まず大阪府で維新の賛成多数で可決、成立しましたが、先ほど書いたように大阪市では維新は過半数を持ってませんので、どうしても他党の協力が必要だったのです。

 公明党の協力を得て成立した「国家起立条例」。
 何だかすっきりしませんが、思い起こせば1999年の国旗・国歌法も自公政権で成立したものでした。

 橋下さんは「既得権益を潰すためには普通のやり方ではダメ」ってスタンスですから、これからも、全国の皆さんがびっくりするようなことを始める可能性は大いにあります。

 特に自治労や日教組を抑え込むためには、これまでの政治の常識では考えられないようなこともやるでしょう。
 私としては期待半分、不安半分といったところです。

 話はややずれますが、ちょっと気になったのは、「維新が公明と選挙協力とはけしからん」という批判を2ちゃんねるなどでよく見かけたんですが、この方々はどこの党を支持してるんでしょう?
 まさか自民党じゃないですよね(^_^;

 私はもう何年も前から、自民党は公明党と早く手を切ってほしいと思ってるんですが……。

 2009年のあの政権交代の時が自民党が公明党と手を切るチャンス、真の保守政党になるチャンスだと思ったんですが、結局お付き合いは続き、次の総選挙でも、維新と公明の選挙協力が言われている近畿の6選挙区以外は自公で協調する予定ですよね。

 まぁでも考えようによっては、政権交代後にもし民主党と公明党が組んでたら、もう売国法案は通り放題になっていた可能性もありますから、その公明党をこっちにつなぎ止めてきた自民党はあるいはGJなのかもしれません。
 あくまで結果論ですけどね。

 あ、でも自民党の改憲原案はなかなか良いですね(産経3/3 01:37)。
 これも「維新八策」同様まだ叩き台の段階であり、この先変わっていくのでしょうが。

 もしこの原案をほとんど壊さない形で最終案に持ってってくれたら、次の選挙で私は初めて「消去法」でなく積極的に自民党に投票するかもしれません(^^ゞ
 もっとも党内のリベラル派が懸念を示しているようなので、悪い方に変わっていかないかと心配です(T^T)

 ……あ、ここまで書いて思いましたが、「維新八策」で憲法改正が曖昧になってるのも、維新の中のリベラル派から抵抗があるからとか、そういう事情があったりして?

 少なくとも橋下さん自身は、「平穏な生活を維持しようと思えば不断の努力が必要で、国民自身が相当な汗をかかないといけない。それを憲法9条はすっかり忘れさせる条文だ」と述べてますから、改憲派だと思うんですけども(産経3/6 07:08)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 あと全国的な話題で言うと、例えば、河村名古屋市長の「南京事件はなかった」発言に関連して、橋下さんへの批判がネットの保守派の方々から出ているようですね。

 橋下さんが報道陣に聞かれた時に、「歴史的な事実について発言する時は、外交関係も踏まえて発言しなければいけない。(南京事件について)言ったところで日本にとって現実的なプラスを感じない」と答えたことが問題とされたようです。

 極端な批判では、「橋下は南京事件があったと思い込んでいるのでは」「反日メディアや日教組の反日教育に洗脳されているのでは」といったものも見かけました。

 いやいや、私の見る限り、そんなことは全くないと思います。
 タレント弁護士時代の橋下さんの発言ではありますが、こういうものがありました。

 「つくる会の教科書を見たが、僕らの感覚としては合うんですよ。神話の部分とか、近代史の部分とか、今までの教科書と全然違う」
 「教育現場が変わらない限り、だめでは。未だに南京大虐殺とか、強制連行とかやってる」
 「義務教育の間に、靖国参拝させるべき」
 (「ユウコの憂国資料室」様>2004/10/17放送「たかじんそこまで言って委員会」

 他に「たかじんのそこまで言って委員会」で私が覚えてるのは、何かの特集のVTRで橋下さんの私物が映ったことがあって、そこに雑誌「正論」が映り込んでいたことです。

 もし彼が「正論」読者であったなら、反日メディアや日教組が言ってるようなデタラメを頭から信じ込んだりはしていないでしょう。

 それと、「たかじんのそこまで言って委員会」DVD第1弾で東京裁判を扱った時、彼はその解説をしています。

 ここで彼は、東京裁判の問題点……すべて戦勝国側の裁判官によって構成されていること、パール判事が無罪判決を下したがこのことを日本の戦後教育は一切教えてこなかったこと、東京裁判というのは本当に正しかったのか、A級戦犯にされた人たちは本当に戦犯なのか等々、述べています。

 スタジオトークの部分でも、「昭和28年の段階で4000万人の国民がね、全部、戦犯を赦免しようと無罪放免にしようと署名が集まって国会一致で無罪放免にしたんですよ。それはなぜ、メディアの方で伝わってこないかというと、ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムといって……」といった発言をしています(「私の引き出し from 沖縄」様>東京裁判・橋下弁護士のマジメな解説 「極東国際軍事裁判」)。

 また、テレ朝「スーパーモーニング」における「アメリカの核の傘に入っているから抗議できない。日本も核兵器を持つべきだ」という発言は、2008年1月の府知事選の時に、対立候補陣営のネガティブキャンペーンに利用されました。

 そして昨年10月、これは府知事時代の最後の頃ですが、自虐史観的な展示でお馴染みの「ピースおおさか」(財団法人「大阪国際平和センター」)で1991年の開館当初から展示されていた、朝鮮人労働者の強制連行や強制労働といったウソの解説付きの写真を撤去させました(但し実際に動いたのは維新府議)(産経11/10/29)。

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[画像]朝鮮半島で建設中だった「水豊ダム」の工事現場で撮影されていたことが判明したピースおおさかの「昭和14年以降の強制連行と強制労働」展示写真。大阪府提供。

 じゃあなぜ橋下さんが河村さんを擁護しないのかというと、何せああいうビジネスライクな人ですから、この局面で「南京事件はなかった」と公言するのは大阪の経済にとって得策ではないと考えたのでしょう。

 大阪に住む者として、そういう考え方に一理ないわけではありません。
 でも長いスパンで見たらどうでしょうか?

 逆転の発想で、これは日本の汚名をそそぐチャンスでもあります。
 今だからこそ、河村さんの援護射撃をすべきではないでしょうか。
 橋下さんのように有権者から高い支持を得ていて、「辞めさせられる」恐れのない政治家であればなおさらです。
 だから私はやっぱりちゃんと言ってほしかったですね。

 まぁでも↓韓国に嫌われているうちは橋下さんも大丈夫?(^_^;

【あまり知られていないだけで、最近のように韓日外交がこれほど行き詰まるケースは珍しい。親韓派の仙谷由人元官房長官や岡田克也副総理も最近はほとんど韓国問題に取り組もうとしない。聞くばかりで、事実上、手放し状態だ。その代わり「日本はなぜ韓国に謝罪ばかりしなければいけないのか」と挑発する橋下徹大阪市長のような人物が声を高め、国民がこれに呼応する時代になった。中央日報2/28付)】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ここからはちょっと大阪ローカル目線の話。

 もちろん大阪では連日、橋下さんや維新の動きを事細かに報道しています。
 だから何があってももう誰もいちいちびっくりしてません。

 過去の小泉ブームとか民主党ブームの時とは違って、大阪のメディアは橋下さんや維新の「危うさ」についてもかなり公平に報道しているという印象があります。

 だから、目ざとい大阪の有権者は橋下さんや維新が下手を打ったらすぐ気づくでしょうし、実際すでにいくつか気づいてるでしょう。

 例えば「維新塾」についても、「そんな急いで進めて大丈夫?」「いくら応募が多かったと言っても素人集団じゃないの?」という冷めた目で見ている人は、私を含め大勢いると思います。

 率直に言って、私のように「国政よりもまずは大阪の改革を」と思っている大阪府民・市民も大勢いると思います。

 具体的には、職員の高すぎる給与、職員の腐敗(不祥事、縁故採用、犯罪の頻発)、市側と労組の馴れ合い、労組や日教組の政治活動、こういったものの撲滅を進めてほしいと。
 今、せっかく良い方向に進み始めているんだから、そこに集中してほしいんだと。

 一方で国政進出に期待する声ももちろんあります。
 各社世論調査では、府民の6割ぐらいが維新の国政進出を支持するという数字が出ているようですね。
 でも、私の見立てでは、その6割のうちの半分程度は「大阪の改革のために国政進出の必要があるなら」という前提付きじゃないかと思います。

 実際、3月4日の「新報道2001」に生出演した橋下さんも「国会議員が僕らの意思をくんでくれれば、国政に足をかける必要はない」と言ってました(ま、これ最初からずっと言ってますけどね)。
 国政、特に与党の民主党が地方の改革に熱心でないことに失望している大阪府民・市民が、維新の国政進出に期待をかけたくなるのも、ある意味、自然なことかもしれません。

 その民主党の大都市制度ワーキングチームは、3月6日になって、「大阪都」構想の具体化に向けて、地方自治法の改正や特別法の制定など必要な法整備をする方針を決めたと報道されましたが(読売3/6)、橋下維新の「国政プレッシャー」をかわす狙いなのはミエミエ。
 本気で取り組む気があるなら、みんなの党や自民党よりも先にやってたでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 大阪ローカル、次は労組の話。
 
 まず、大阪市営バス運転手の給与カットの件。
 全国ネットでも報道されたのでご存知の方も多いでしょう。

 大阪市営バス運転手の年収は平均739万円(49.7歳)。
 これは市役所の全職種の平均687万円よりも高いです。
 この739万円を38%減らして民間並みの年収にする、すなわち府内のバス事業者の平均460万円(47.3歳)に合わせるということを橋下さんはやろうとしています。

 もちろん大阪交通労働組合(大交)は死に物狂いで抵抗していますが、大半の市民の声は「今までもらいすぎてたのを直すだけやのに文句言いなや」という冷ややかなものです。

 民間が普通にやってきた経費削減やリストラや営業努力をしてこなかった上に、このような無駄なことをして高給をもらってきたのであれば、なおのことです(朝日放送「ムーブ!」2008/4/28放送)。

 そもそも市バス事業は28年連続の赤字決算で、累積赤字は2010年度で604億円。なのに職員は高給もらい続けてる。民間では考えられません。
 夫は冗談まじりにこんなこと言ってます。
 「運転手を一旦全員解雇して年収400万円で再募集かけたら、民間から応募殺到するわ」。

 ところが、敵もさるもので、橋下さんが初当選した昨秋の大阪市長選の3日後(当然ながらこの時はまだ平松市政下)に、市交通局と大交の間で、市側は大交の合意なしに給与削減ができないとする労働協約が結ばれていたことが分かりました(産経3/1)。
 これで4月からの38%カットは実現困難になってしまいました(T^T)

 次に、「職員アンケート」(勤務中の政治活動や労組活動についてのアンケート)について。
 これも全国的に報道されましたね。

 このアンケートは橋下市長の指示を受けて、市職員の政治活動や組合活動の実態に関する第三者調査チームが実施したものです。
 これについても労組は「行き過ぎだ、憲法違反だ」などと大騒ぎし、全国ネットのメディアも全体的にそっち寄りみたいですね。

 でも、ここでもやはり「今までが異常やったんや。これぐらいやらんと労組も変わらへんわ」というのが大方の市民の声です。
 てか、はっきり言ってもう「あんたらそんなに文句あるんやったら、辞めたらええやん……」って、みんな呆れてますよ。

 それほど労組と一部の(大部分の?)職員が嫌われてるってことです。
 彼らもいい加減そのことに気づいてもよさそうですが、そういう気配はないですね。
 逆に言えば、真面目に働いてる職員のためにも、橋下さんには頑張ってほしいです。

 ところが残念ながら、この「職員アンケート」も結局は事実上、破棄されることが決まってしまいました(産経3/2 08:42)。

 こんなふうに労組との闘いは一進一退、めまぐるしい攻防が続いており、市民は固唾を呑んで見守っているところです。

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[画像]大阪市バスの営業所内に置かれたトレーニングマシン。第三者調査チーム提供。

 橋下市長や維新の議員らもそうですが、市特別顧問の野村修也弁護士率いる第三者調査チームもすごく頑張ってます。

 3月2日に発表された中間報告では、市側から組合側への「ヤミ便宜供与」、職員採用をめぐる口利き疑惑、組合員の勤務時間中の選挙活動等々、次々明らかになりました。

 組合が特定の候補者の選挙活動に利用する際の「紹介者カード」をごみ箱の中から発見したり。

 市幹部が勤務時間中に業務用庁内メールを使って、当時現職だった平松市長と国会議員との選挙関連面談を調整していたのを突き止めたり。

 バス営業所などでフィットネスジムさながらのトレーニング機器をそろえられているのを見つけたり(上の画像)、会議室が卓球場になっているのを見つけたり。

 ちなみにトレーニング機器を置いていた営業所の所長は、こんな言い訳をしてました。「ある一定の最小限度の体力健康増進という風に理解しております」(関西テレビ3/1(リンク切れ))。何のこっちゃ!

 ある市バスの営業所では、管理者から「奥は配管があるだけですよ」と言われ、怪しいと思って奥に進むと、組合の“隠し部屋”が見つかったそうです。

 労働組合幹部の市バス運転手で、月平均6~12日程度しか乗務せず、勤務時間の大半を組合活動に充てていたとみられる事例も明らかにされました。

 環境局では、履歴書に、市会議員・組合役員・人事部局幹部などの名前が記載されていたことを示す痕跡が多数見つかりました(消しゴムで消されているが、大部分は役職と氏名の判読が可能)。

 建設局では、「昼休み中なので待って」と言われ別の場所に案内され、その過程で、上司の指示を受けたと思われる職員2人が口利きの証拠を隠滅しようと、面接資料に貼られた「◯」「×」などの記載がある付箋をはがしている場面を目撃したという……。

 まるで吉本新喜劇ですね(^◇^;)

 あ、上記の話、ソースはこのあたりを。

大阪プレスクラブ>大阪市・第三者調査チーム中間報告「大阪市役所で発見された違法ないし不適正行為について」書き起こし 2012年3月3日土曜日
ゴミ箱までチェック 「現地に行けば必ず問題見つけた」徹底的な調査チームに橋下市長も脱帽(産経3/2 12:31)
フィットネスジムさながらの市バス営業所 トレーニング中の運転手を調査チーム目撃(産経3/2 11:27)
あの手この手の大阪市職員の隠蔽工作 調査チームとの“暗闘”が明らかに(産経3/2 13:29)
職員採用に議員口利きか 大阪市環境局で、第三者調査(日経3/2 2:23)

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 第三者調査チームの中間報告とは別に、大阪市交通局も3月7日、内部調査の中間報告を発表しています。

 それにより、複数の幹部職員が、労働組合側に人事異動候補者を事前に伝え、協議していたことが分かりました。組合の意見を受け入れた例もあり、組合の人事介入が局ぐるみで行われていた実態が明らかになりました(毎日3/8 10:04)。

 また、選挙活動への職員の関与を示す庁内電子メールも、延べ689件、見つかったそうです。
 選挙活動に関連する用語でメールタイトルを検索したところ、「動員」が最多で511件、「演説会」109件、「ビラ」58件、「電話作戦」11件だったとのこと(読売3/7)。

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 交通局側は会見で謝罪するとともに「(大交との)こういった関係を一切断ち切って、新たな労使関係を築く決意で取り組んでいく」などと述べましたが、全く信用できません。

 これまで組合の人事介入については労使双方が否定してきた上に、2005年には大交との交渉や局権限となる管理運営事項の明確化を図ったにも関わらず、この体たらくですから。

 橋下市長も報道陣に、第三者調査チームが別の不正の証拠を握っているとし、「肝心なものがまだ出ていない」と語っています(読売3/8)。

 あと、「ビラ」と言えば、昨年11月の大阪市長選の期間中、大交が平松邦夫前市長への投票依頼を呼び掛けるビラを作り、職員に配布していたことが分かりました。
 大交側(中村義男執行委員長)も事実関係を認めています(産経3/9 11:35)。

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[画像(上)]大阪交通労働組合の選挙ビラのオモテ。市長選。拡大画像こちら
[画像(下)]大阪交通労働組合の選挙ビラの裏。府知事選。拡大画像こちら

 公職選挙法は選挙期間中、特定の候補への投票を呼び掛ける法定外の文書の配布や掲示を禁止しており、橋下市長は刑事告発する方針とのことです(毎日3/8 22:12)。

 ビラには「知人や友人の方に『平松邦夫』への投票を依頼していただけるよう切にお願いいたします」と書かれてますし、これもう完全にアウトでは?
 ちなみに市選挙管理委員会は「特定の候補者への投票依頼が含まれており、公職選挙法に抵触する」との見解を表明しています(産経3/8 17:38)。

 当の平松前市長は8日、読売新聞の取材に答えていますが、ビラのことは「知らなかった」そうです。
 まあ選挙期間中は大忙しですから、確かに目には入らなかったかもしれませんが。

 それより聞き捨てならないのは、「市長当時、労組との関係はどうだったのか」という問いに対するこの回答です。

 「前任の関淳一市長による改革で、労組との関係が適正化されたと思っていた。労組とは幹部と年1、2回会うだけの関係だった。自分の在任中に改革の揺り戻しがあったのかどうかはわからない

 市政改革や不透明な労使関係の見直しを進めてきた前任の関さん(2003-2007年在任)に対抗して、労組が担いだ平松さんが市長になったんだから揺り戻しがあったのは当然じゃないですか!

 それをまぁ、こんな無責任なことよう言うわ(-.-#)
 てか、労組と対立したくないから「目をつぶってきた」というのが本当のところなんでしょうけどね。

 まぁこんな感じで労組については色々あぶり出されてきてますが、このあたりまでは大方の市民も想定内だったと思います。
 今後もっとエゲツナイものがどんどん出てきそうな予感……(T^T)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 労組とは別に、職員個人の不祥事や犯罪が多いのも大阪市の特徴です。
 最近また覚醒剤使用で逮捕された職員が出ました。
 大阪市では以前から、職員の覚醒剤使用や所有容疑による逮捕というのが何度も発生してます。お恥ずかしいことです(T^T)

 最近ネットで話題になったのは、児童福祉施設の「入れ墨」職員ですね。
 入れ墨自体は犯罪ではありませんが、その他の面で犯罪スレスレのことをしてます。

 この職員は採用後に入れ墨(ファッション感覚のタトゥーではなく本物)を入れ、それを子供たちに見せたり、「あほ、ぼけ、殺すぞ」といった暴言と恫喝を児童に繰り返すなどしていました。
 さらには、同僚女性の髪を触ったり、「自分と付き合え。切れると何をするか分からないぞ」と脅迫していたことも発覚しています(産経2/28)。

 この職員は2か月の停職処分を受けたものの、市側の指導で長袖シャツで隠したまま職務を続けており、橋下市長は市職員の入れ墨を禁止するルール作りを関係部局に指示しました(読売3/2)。

 入れ墨だけでも十分問題ですが、さらに問題なのは、この職員が子どもたちに恫喝を繰り返し、複数の関係者から通報があったにも関わらず、市側が甘い処分で済ませてきたことです(産経3/3 07:49)。

 「橋下はやりすぎだ。公務員の入れ墨が法律で禁止されてるのか?服務規律に入れ墨はダメとは書いてないんだろ?」という、人権派らしき人の書き込みをネットで複数回見ましたが、私に言わせればそれ以前の問題です。

 入れ墨(しつこいようだが本物)を入れた職員が一般市民、特に子供たちに与える脅威を考えてみて下さい。
 常識に照らして、そんな人物が「公務員」にふさわしいと思いますか?

 ……ということで、大阪市では今、橋下維新VS市職員(特に組合)の「仁義なき戦い」が日々展開されているのです。
 隙を見せたら返り討ちに遭うかもしれません。
 それもあって、橋下さんにはやはり今は大阪のことに専念してほしいなぁと私なんかは思うわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最後にもう一つだけ言っておきたいことが。

 最近私がネットをしていて気になるのは、「橋下全肯定」あるいは「橋下全否定」の両極端に分かれてしまっている光景が目に付くことです。

 サヨクの方々が「全否定」なのはまだ理解できるんですが、保守を自任する方々の中に「全否定」の方がいることは、私にとってはかなり不思議です。

 この疑問を最初に紹介したメールのジャーナリストさんにぶつけたら、こういうお返事でした。

 「橋下問題に限りませんが、保守を自任する人に異論を認めない人は結構います。私もいやになることがあるぐらいです。まあ、左翼も内ゲバがあったように一緒かも知れませんが」

 自治労や日教組に大きく切り込める政治家は、国政・地方どこを見ても今のところ橋下さんしか見当たりませんし、少なくとも私はここの部分には大変期待を寄せています。

 (もちろん「自治労や日教組に大きく切り込もうとしている政治家」は少なからずいますが、現時点で、橋下さんのように高い世論の支持をバックに物事を進めやすい立場にいる政治家が他に見当たらない、という意味です)

 これを今お読みいただいている皆様も、どうか「全肯定」「全否定」のどちらかに偏ってしまうのではなく、是々非々で見ていただけたらなと思います。

 今日はいつにも増して長文になってしまいました。
 最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>


※拙ブログ関連エントリー(全て2011年)
10/24付:大阪W選挙へ!何がどうしてこうなった?
11/14付:全国ネットで報道されない大阪W選挙の裏側
11/21付:大阪W選挙目前!選挙公報とチラシと雑感
11/25付:平松さん生特番ドタキャン理由は「選挙戦術見直し」「田原総一朗」
11/28付:W選は大阪維新が完全勝利!なぜ大阪市民は橋下徹氏を選んだか
12/24付:大阪の闇の勢力に斬り込む橋下さんに期待します

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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